プレゼンにおけるストーリーパターン

2015/02/15 23:30~ プレゼンテーションで重要とされる「ストーリー」について、ちょっとまとめてみました。
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プレゼンたん @presen_tan

また、ストーリーの型は「問題解決型」だけではありません。無数に存在します。これを少しでも知っておくと、プレゼンの作成時間を大幅に短縮できますよね(当てはめるだけですから)。そう、ストーリーを知ることには『時短術』というメリットもあるのです。

2015-02-16 00:14:38
プレゼンたん @presen_tan

ここから先、代表的なストーリーパターンを紹介しておきましょうか。

2015-02-16 00:15:17
プレゼンたん @presen_tan

【時系列】全体を時間の流れに従ってまとめる手法。仮面ライダーについて語るのであれば [過去] 昭和ライダー ~1号から真まで~ [現在] 平成ライダー ~クウガからドライブまで~ [未来] これからの仮面ライダー像 pic.twitter.com/OCkMkSFecl

2015-02-16 00:18:21
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プレゼンたん @presen_tan

何かの作業手順を示したり、人物や組織が経てきたプロセスを示す上で有効な手法です。過去を回想させ、現在を考えさせ、未来に希望をもたせる。つまり、非常に前向きなストーリーであると言えます。

2015-02-16 00:18:59
プレゼンたん @presen_tan

【地理的】空間的に話をまとめる手法。記録的大雪のニュースを取り上げるのであれば [札幌] 積雪100cm、交通機関は軒並み麻痺 [仙台] 積雪10cm、東北新幹線は徐行運転 [東京] 積雪なし、交通機関に影響なし pic.twitter.com/mqRy7Q9xTv

2015-02-16 00:19:54
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プレゼンたん @presen_tan

非常にシンプルなまとめ方ですので、聴衆にとっても親切で分かりやすい。時系列でまとめるのと組み合わせることも可能ですね。札幌について「昨日の状態→今日の状態→明日以降の予測」とすれば、より深みのある構成にすることが出来ます。

2015-02-16 00:20:22
プレゼンたん @presen_tan

【帰納法】複数の事実を元に、一般的な原則を導く手法。ブルーベリーが目にいいことを伝えるなら [事実1] Aさんの視力検査結果、インタビュー [事実2] Bさんの視力検査結果、インタビュー [結論] ブルーベリーは目にいい pic.twitter.com/xmTuCGlUhE

2015-02-16 00:22:07
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プレゼンたん @presen_tan

帰納法の強みは、事実をベースにしているため、それなりに説得力があるということ。ただし、事例数が十分か(サンプル数の少なさは致命的)、事例が結論を導くのにふさわしいものか(特殊例ではないか)などに注意します。ともすると単なる思い込みで流される可能性もありますので…。

2015-02-16 00:25:41
プレゼンたん @presen_tan

【演繹法】2つの前提を繋げて、結論を導く手法。暁美ほむらが、鹿目まどかの素晴らしさを伝える場面に当てはめると [前提1] 鹿目まどかは世界一かわいい [前提2] かわいいは、正義 [結論] 鹿目まどかは、正義そのものよ!(ホムッ) pic.twitter.com/ztsD9Q6SPW

2015-02-16 00:32:15
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プレゼンたん @presen_tan

鹿目まどかのことを知らない人からすれば「本当なのか?」となりますね。確かにトリッキーな進め方ではありますが、前提が確固たるものであれば、演繹法は強みを発揮します。ただし、前提に無理があるとか、結論がこじつけである場合は、全く信用されなくなるために注意が必要です。

2015-02-16 00:32:38
プレゼンたん @presen_tan

(ちなみに私はほむほむ推しなので、この演繹法から導かれる結論にまったく疑問を感じていません)

2015-02-16 00:33:02
プレゼンたん @presen_tan

【弁証法】矛盾した主張(正、反)を前に、落とし所を見つける(合)という手法。戦場ヶ原ひたぎを紹介する場合 [正] 彼女は攻撃的である [反] しかし極端に甘える一面もある [合] 彼女の特性を、攻撃的+甘える=ツンデレと定義しよう pic.twitter.com/ajdpgoRohi

2015-02-16 00:35:13
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プレゼンたん @presen_tan

一見すると難しそうな(ヘーゲル)弁証法ですが、普段から無意識のうちに使うことも多いのではないでしょうか。これまで成し得なかった世紀の大発明、大発見、画期的なアイデアを説明する上で有効な手法です。聴衆に「すごい!」と思ってもらえるので、お勧めです。

2015-02-16 00:36:16
プレゼンたん @presen_tan

(ちなみに私は忍野忍も好きなのですが、ちょうどいい弁証法の例文が思いつきませんでした)

2015-02-16 00:36:40
プレゼンたん @presen_tan

ここまでで、6つのストーリーパターンを取り上げました(問題解決型、時系列、地理的、帰納法、演繹法、弁証法)。ちなみに、日本人に馴染み深い「起承転結」ですが、これは結論を最後に回すという点で、時間切れになった時のリスクが高いのでお勧めできません。

2015-02-16 00:37:27
プレゼンたん @presen_tan

他にも「質問を投げかけて、それに対する答えを列挙する」「最初に基本案を提示し、その後オプション案を提示する」など様々な型が考えられます。プレゼンごとに、どのようなストーリーがいいのか、考えてみましょう。どうしても難しければ、項目ごとに番号を振る、というだけでも十分だと思います。

2015-02-16 00:39:24
プレゼンたん @presen_tan

「論理と感情に訴える」「見晴らしを良くする」「時間短縮」のためのストーリー、プレゼンを作るときに少し意識してみるといいのではないかなーと思いました。おわり!

2015-02-16 00:39:39

質問がありました(/・ω・)/

Robiniki @clapsystem

@presen_tan ありがとうございます。ええと、プレゼンには最終目標として「相手を動かす」という事があり、相手の注意を引き、理解を早め納得してもらうためにストーリーを設定するというように理解したのですが、札幌・仙台・東京を比較するようなストーリーを設定した場合(続く)

2015-02-16 00:47:53
Robiniki @clapsystem

@presen_tan 続き)相手にどのように動いてもらうことを目標にするのでしょうか? 他のストーリーでは、「〜だから貴方はこうするべき(したほうがいい)」という風に繋げる事が想像できたのですが、地理的なストーリーの例からは何をプレゼンする時に利用できるかわからなかったのです…

2015-02-16 00:52:42
プレゼンたん @presen_tan

確かに、天気予報の例では伝わりにくいですね。では、とある会社の地方支店ごとの営業利益を例にしてみましょう。 [A支店] 1億円 [B支店] 8000万円 [C支店] 500万円 一概には言えませんが、C支店、頑張ってよ!というメッセージが伝わります。 @clapsystem

2015-02-16 01:06:52
Robiniki @clapsystem

@presen_tan ちょっとわかった気がします。 例えば、 A国債:リスク小儲けも小 B国債:儲け大だがハイリスク C国債:儲け大、リスク中。(しかも昔に比べてリスクは減少し続けて、これから更に小さくなります!←【時間的】) なのでC国債買いましょう! 適切でしょうか?

2015-02-16 01:15:46
プレゼンたん @presen_tan

いいと思います!「空間」を軸にコンテンツを整理する手法ですので、純粋に「土地名」にこだわる必要はありません(地理的というネーミングは、限定的なニュアンスを与えてしまいますね)。他にも、各県警ごとの引ったくり検挙率、プライム帯の在京キー局の平均視聴率… @clapsystem

2015-02-16 01:25:30
Robiniki @clapsystem

@presen_tan 列挙して比較、というような捕らえ方でよさそうですね。いきなりな質問にお答えいただきありがとうございました!実践に使うことができそうです。

2015-02-16 01:30:44

おわりに