ニンジャスレイヤー二次創作【キョート・カラテバカ・ニンジャ】

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

＼ #4215tk エンタテイメント ／

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◇ニンジャの◇ドーモ、シカナです。これよりニンジャスレイヤーの二次創作短編を投下します。なおシカナのこれまでの二次創作は togetter.com/id/RiverInWest… で読むことができ怪しくはない◇二次創作◇ #4215tk

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◇ワオワオー◇二次創作投下にあたりTLがなんかドバっとしてしまうことが考えられるため、そういうのやめろ！ という方はタグ #4215tk をミュート重点。なおこのタグは実況にも使えるハイ・テックなタグです。実況をするとシカナが喜ぶ◇たのしいよ◇

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【キョート・カラテバカ・ニンジャ】 #4215tk

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アンダーガイオンは今日も薄暗い。住民を照らすドーム天井のLEDライトは未だ修理しきれておらず、所々に夜めいた闇を落としている。それどころか未だ穿たれた穴が修復しきれていない箇所すら存在する。しかしそれでも建物の復興は進み、いつも通りの日常が戻ろうとしていた。1 #4215tk

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そんなアンダーガイオンの某所に、小さなカラテ・ドージョーが存在する。ドージョーの名はグリズリー穴。かつてニンジャであったという男、モミジ・ヤンガが師範だ。弟子は三人の少年のみ。その一人、ヤメジはドージョー前の掃き掃除をしていた。2 #4215tk

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早朝の掃除は弟子の仕事であり、今日は彼の当番である。最初は文句を垂れていた彼も、今では素直にこの業務をこなすようになっていた。自分たちの生活する場でもある。綺麗にして損はない。「……ん？」視線を感じた彼は、手を止め、怪訝そうに顔を上げた。3 #4215tk

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ヤメジはすぐにその視線の主を見つけた。自分より小柄な少年だ。頭にはハチマキをし、口元を列車強盗団めいてバンダナで覆っている。妙なやつだ。「なんだ、お前？」彼は箒を入り口に立てかけ、向き直る。「もしかして入門希望者？だったら、朝飯が終わるまで……」4 #4215tk

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その言葉をヤメジは最後まで言い切ることができなかった。一瞬のうちに、その少年はワン・インチ距離に迫っていた。「え」「イヤーッ！」「グワーッ！？」衝撃！ヤメジはドージョー入り口のフスマに激突し、そのままドージョーの中へと吹き飛ばされる！5 #4215tk

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「フン、弱っちい奴！」不敵に言い放った少年は、そのまま無遠慮にドージョー内部へと踏み入る！ナムサン、彼はドージョー・ヤブリを試みようとしているのだ！驚いたようにこちらを見つめる二人の少年と師範らしき男を見て、アイサツを繰り出す！「ドーモ！リトルバレットです！」6 #4215tk

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……リトルバレットは気づいていただろうか？離れた場所にて彼の狼藉に目を光らせていたジャケット姿の男を。「どうした？」隣に立つパーカー姿の少女が怪訝そうに問う。彼は答えず、ドージョーを、そして向かいの廃ビルを見た。「ちょっとな。昼飯前の運動ができるかもしれんぜ」7 #4215tk

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「ヤメジ＝サン！？」「どうした！？」グリズリー穴の門下生であるキリオとサゴは、フスマを壊して飛ばされてきたヤメジに駆け寄る！師範のモミジ・ヤンガは厳しい視線で入り口を見ていた。ハチマキ姿の少年を……まだ幼いニンジャを！「ドーモ！リトルバレットです！」9 #4215tk

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少年ニンジャが勢い良くアイサツを繰り出す！「……ドーモ。モミジ・ヤンガです」「キリオです」「サゴです！テメェ、ヤメジ＝サンに何しやがった！」「カラテだ！」サゴの言葉にリトルブレッドは答える！そしてカラテを構えた！「ドージョー・ヤブリをしに来たんだ、俺は！」10 #4215tk

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「ドージョー・ヤブリぃ？」キリオが怪訝そうに眉をひそめる。「なんだってお前、こんなチンケなドージョーを……アッ！」自分の失言に気づいた彼は、咄嗟に口を押さえる。しかし師範のモミジはそれを咎めず、眼前のニンジャを見据える！「……どっから頼まれた、ガキ」11 #4215tk

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「な」リトルバレットが一瞬動揺する。「なんでそれを！」「ナンデ？やっぱりどこぞのヤクザクランの差し金か」モミジが低い声で呟いた。「大方あれだろ、パワーギロチン・ヤクザクランだっけか？あいつら、もう懲りたもんかと思ったが」「ダ、ダマラッシェー！」12 #4215tk

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ニンジャスラングを叫んだリトルブレットは、ずかずかとドージョーのタタミに土足で上がり込み、カラテを構える！「ここの看板持って帰らねえと、アニキに認めてもらえねえんだ！いいからとっとと勝負しやがれ！」「ナマイキな野郎だ！」答えたのはサゴである！13 #4215tk

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彼はリトルバレットからタタミ三枚分の距離に移動すると、勇敢にもカラテを構えたのだ！「俺はニンジャからカラテ教わってんだ！お前なんか怖くねえぞ！」「エッ」リトルバレットが驚いたようにモミジを見やる！「オッサン、あんたニンジャだったのか！？」14 #4215tk

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「アー……」モミジは思わず顎に手をやる。そういえばあのヤクザクランにはやられっぱなしで、ニンジャらしいところは見せていなかった。「一応はな」とはいえ、今の彼はカラテができる立場ではない。教えることはできるものの、イクサをすることはできぬだろう。15 #4215tk

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つまり結局は、弟子二人に頼らねばならぬのだ……ニンジャでないこの二人に！「サゴ＝サン、無理すんじゃねえぞ」「オッス！」カラテ演武でウォーミングアップしていたサゴが答え、カラテを構える！素人目に見ても、リトルバレットのそれより様になっていた。16 #4215tk

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リトルバレットもそのカラテを感じ取ったのが、ごくりと唾を飲む。彼はまだニンジャに成り立てだ。あの悪夢のような災害から生き延びた時に、ようやくそれに気づいた程度である。つまり、彼はイクサの初心者であった。ニンジャは眼前のカラテカと睨み合う！17 #4215tk

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「イヤーッ！」サゴがジャンプパンチを仕掛ける！リトルバレットはそれをガード！しかし予測していたより衝撃が大きかったか、僅かに顔を歪める！「イヤーッ！」サゴはその隙を逃さず回し蹴り！ハヤイ！「グワーッ！」リトルバレットの首に命中！18 #4215tk

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しかし……リトルバレットの目が怒りに燃える！「痛くねえぞ、こんなもん……！」彼はサゴの蹴り足を無造作に掴むと「イヤーッ！」捻るように回転を加える！「グワーッ！？」サゴが車軸めいて回転、タタミに打ちつけられる！ウケミは取っているとはいえ、ダメージが大きい！19 #4215tk