チェーホフの『サハリン島』を再読。読むたびに、当時の彼の「サガレン・マニア」ぶりが伝わってきます。チェーホフの非情(アパシー)にとってサハリンの薬は弱すぎた、としたのは神西清だけど、チェーホフが持ち帰ったサハリンの薬は、昨今、いろんなところで効いているような気がします。
2010-12-02 23:31:25「チェーホフの御座舞」を観てきました。演劇に落語家とダンサーを参入させた、広い意味でのチェーホフ劇の新手のアダプテーションで、構成や観せかたに工夫があり、思いのほか愉しめました。サラダ・プログラムになっちゃうかも、と心配してたけど。
2010-12-05 22:13:27ただ、物語の接続も、政治や歴史の解釈も、どこか中途半端で、ごちゃごちゃした感じは残りました。欲張りすぎなのかな。
2010-12-05 22:15:16俳優的な要素ですが、今回、日詰千栄さんのあらたな魅力を発見して、うれしかった。花嫁姿も、三絃の伴奏の唄も、小娘のワンピースも、スカートから伸びる足も、言い争いも、ちょっとしたお色気シーンも、これを除いたら、このお芝居の魅力は半減です。
2010-12-05 22:18:57今回の舞台で、佐伯有香さんのパフォーマンス(坂本公成さんの振付)をはじめて観ましたが、お芝居よりも、佐伯さんの身体の軌跡に目を奪われる場面がけっこうありました。
2010-12-05 22:21:53佐伯さんの中には、赤ちゃんも、身体障害者も、お婆さんも、さらには四つ足もいて、それらが順番に現れて、独特な歩行劇の表出をしているように感じました。海の底を歩いているようにも、1時間正座したあとに歩くようにも、あるいは足のない幽霊が足を追い求めるようにも。
2010-12-05 22:26:16通常、わたしたち(の身体)が保存し、了解しているリズムを、ある種の魔法を使って封印し、リズムの失調者としてあらためて現れ出で、演劇とは別に、あらたな暗喩の世界を、ゆったりと構築している。俳優たちのリズムとは、すこしだけすれ違って。
2010-12-05 22:30:13府立で「チェ-ホフの御座舞」。大変面白かったです。架空の島の血縁と因縁の話。3章構成。時代は変わり、身体が変わり。無常観の横にある笑いと、土を育む雪が降り注ぐ光景。
2010-12-06 02:29:44遅かった**;12/4,5 “チェーホフの御座舞” @京都府文化芸術会館 ってのやってたみたい。行きたかったー;;モノクロムサーカスも参加してて…悔しい。
2010-12-06 10:58:25こちらも面白かったですよ。 RT @ozabu2010: チェーホフの御座舞 御座舞初日の撮って出しその2。 http://twitpic.com/3ctzdc
2010-12-06 17:10:55昨日見た「チェーホフの御座舞」意外に面白かった。笑わせつつも語るべきところはちゃんと語ってた。「お芝居は終わりますが、サハリンは続きます」の言葉が重い。落語家も意外によくはまっていた。が、舞踏家は正直要らなかったと思う。
2010-12-07 01:37:18感想のブログでございます。ありがとうございます。|「チェーホフの御座舞」http://ameblo.jp/06450645/entry-10725544650.html
2010-12-07 17:42:18こちらも感想のブログでございます。ありがとうございます。|「『チェーホフの御座舞』@京都府立文化芸術会館」http://ameblo.jp/azkiku/entry-10727910578.html
2010-12-07 17:42:57