忍殺二次創作【ジャスト・スナップショット・オブ・ゼム】実況付き

moyo @moyoko9000

ワイルドローズさん好き #4215tk

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「イアイド！」彼女は袈裟懸けにイアイを放つ！ニンジャ動体視力をお持ちの読者には、そのカタナが発光していたことに気づいた方もいるだろう。これは彼女がニンジャになって得たデン・ジツ！カタナに蓄積された電流は、たとえ防がれたとしても相手を焼き焦がすのだ！9 #4215tk

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「イヤーッ！」ディスコテークがブリッジ回避！ワイルドローズは追撃を「イヤーッ！」「イヤーッ！？」ディスコテークがハヤイ！ブリッジ姿勢から放たれたメイアルーアジコンパッソを、ワイルドローズはかろうじてカタナの柄で受ける！彼女は衝撃を利用し飛び離れた。10 #4215tk

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ディスコテークがウインドミル回転の後に立ち上がる。その洗練された動きはダンスめいていた。ワイルドローズは手の痺れを取るため、牽制も兼ねカタナを手の内で回転させる！「アー、イイ……」彼女はうっとりと笑い、カタナを構えた。「イイわ、アナタ。すっごく」11 #4215tk

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ディスコテークは小首を傾げた。そして。「イヤーッ！」弾丸めいて突進！ワイルドローズのニューロンが加速する。驚くべき速度。しかし（（（……斬る）））彼女の目が細められた。そして「「イヤーッ！」」両者は同時に己のカラテを振るう！12 #4215tk

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驚愕に目を見開いたのは……ワイルドローズの方だった。（（（嘘）））彼女のカタナは弾かれていた。ディスコテークの手によって。触れることなく。（（（衝撃波？）））その手からカタナが落ちる。裏拳を繰り出していたディスコテークが回転、そして。「イヤーッ！」13 #4215tk

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「ンアーッ！？」ワイルドローズの脇腹に重い回し蹴りが炸裂！彼女はあえなく吹き飛び、路地の壁へとしたたかに打ち付けられた。「ゲホッ！ゲホーッ！」思わず咳き込む。足音が近づく。顔を上げた時には、ディスコテークがすぐ目の前に立っていた。14 #4215tk

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「まだカラテを続けますか？」平坦な口調でディスコテークが訊く。その顔に浮かぶ笑みは虚無的で、ひどくメンポめいていた。「……いいえ。もういい。アタシの負け」ワイルドローズは肩の力を落とし、自嘲した。「好きにするといいわ。もう打てる手がないもの」15 #4215tk

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「そうですか」ディスコテークが僅かに乱れたキモノを直し、ワイルドローズを見下ろす。「であれば、警告します。この区域でのツジギリ行為を即刻中止し、退去してください」「……え？」「なおこの警告に従わない場合、さらにカラテを……」「待って！待ってったら」16 #4215tk

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ディスコテークは小首を傾げた。「なにか異論が？」「アー……その。区域への立ち退きはわかったけれど。えっと」ワイルドローズは思わぬ事態に混乱しながらも、疑問をぶつける。「……カイシャクはしなくていいの？」「依頼内容にはその旨が記載されていませんでした」17 #4215tk

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「私の依頼は『この区域に出没するツジギリをどうにかする』ことであり、それはカイシャクがなくとも達成可能なものであると判断します」ワイルドローズは口をあんぐりと開け、目の前のニンジャを見つめた。風変わりな、オイランドロイドめいたニンジャを。18 #4215tk

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「あなたの答えをまだ聞いていません、ワイルドローズ＝サン」ディスコテークは言った。「この区域の立ち退きに同意しますか？」「アッ……ハイ」「ヨロシイ」ディスコテークは頷き、手を差し伸べる。「では区域外への移動の監視を行います。立ってください」19 #4215tk

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ワイルドローズは呆然とその手を取る。いつの間にか装甲が解除されていたその手は、人間と同様に暖かかった。その手が、しっかりと握られる。「では監視及び移動を開始します。こちらへ」有無を言わさず、ディスコテークがワイルドローズの手を引いた。20 #4215tk

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「ね、ねえ！」「……なにか？」ワイルドローズの声に、ディスコテークが振り向く。ワイルドローズは一瞬躊躇し、訊いた。「ナンデ……アタシを殺さないのさ」その問いに、ディスコテークは数秒思案した。そして答える。「ネコネコカワイイは人を殺しません」21 #4215tk

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「ア……？」「無論、私はネコネコカワイイではありません。しかし、彼女らに類似した外見を持っている。私の不用意な行動は、彼女らのイメージダウンへと繋がる可能性があります。彼女らはアイドルであり、そのイメージは保たれねばなりません。以上です」22 #4215tk

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ワイルドローズは言葉を返せなかった。「では、こちらへ」ディスコテークは彼女をエスコートする。ワイルドローズは思う。狂っている。このニンジャはおかしい。けれど。その口に笑みが浮かんだ。先ほどのカラテとそのおかしさが、ひどく彼女の心を惹いた。23 #4215tk

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数十分後、区域外に移動したワイルドローズはディスコテークから解放された。それを見届けたあのニンジャは、すぐに姿を消した。報酬を貰いにいったのだろう。その時には既に彼女の方針は決まっていた。なんとしてもあのニンジャと再会するのだと。24 #4215tk

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……ワイルドローズがディスコテークの熱狂的なオッカケとなり、その相棒となるべくネコネコカワイイのボディをサイバネ置換するのは、それから間もなくのことである。25 #4215tk

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【終わりだよ】 #4215tk

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（ディスコテーク・ミーツ・ワイルドローズ・アゲイン） #4215tk

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ズンズンズンズンズズポーウ！ズンズンズンズンズズポーウ！ネオサイタマのクラブハウスでは、今日も激しいダンスミュージックが流されている。客たちは皆体を揺らし、鬱憤を晴らすが如く踊り続けている。そんな中に、一際目立つ姿のダンサーがいた。1 #4215tk

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他の客たちは円を描くように距離を取り、ダンサーの踊りを驚嘆の目で眺めている。円の中心で踊るのは、ネコネコカワイイめいた外見の女である。ネコネコカワイイのボディを置換した重サイバネ者だ。微妙な塗装の違いと、サイバーサングラスに表示された文字で、それがわかる。2 #4215tk

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ダンサー……ディスコテークは、観客の目など気にも留めぬ。『彼』はただダンスを……否、ダンスめいたカラテ演武を展開する。それは彼にとってのトレーニングであり、ネコネコカワイイのボディとなった時から己に貸した義務でもあった。彼は黙々とカラテ演武を続ける。3 #4215tk

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不意にディスコテークのニンジャ第六感は……然り、彼はニンジャだ……観客を掻き分け進んでくる何者かの気配を察知した。そちらへ振り向いた彼の前に、誰かが飛び込んでくる。ディスコテークは条件反射的にカラテを構えかけ、衆目の前であることを思い出し、やめた。4 #4215tk

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その隙に、女が観衆から飛び出してくる。彼女は真っ直ぐにディスコテークへと駆け寄り……勢いのままに抱きついた。「やっと見つけたわ、ネコチャン」目を瞬かせるディスコテークの耳元で、女が囁く。彼はその声に聞き覚えがあった。小さく眉を跳ね上げる。5 #4215tk