《放射性物質で食物を汚染された被害者は、まず加害者と話をするべきではないのか》

自己ツイートをまとめました。 加害者である東京電力と日本政府が加害を認める前に、 明確でない「伝統的な食文化」を守る話を被害者同士が行うべきではないと考えます。
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地域シンポジウム 福島県伊達市霊山町から
第2回 
出荷制限値100Bq/kgは維持しつつ
地元民の目安としての摂取制限値の検討へ
(大人1,000Bq/kg、子ども100Bq/kg)
http://dr-urashima.jp/fukushima/index2.html

宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

このイベントと、中心にいる半谷氏は、アンフェアだと私は考えている。 例えば、「概要」で参考にリンクされている「自家消費を控えるように呼びかけている」自治体とは、このイベントに参加者がいない浪江町だ。  togetter.com/li/785169 @togetter_jpさんから

2015-02-21 23:04:17
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

シンポジウム概要 dr-urashima.jp/fukushima/inde… で「参考資料2」と表示されているところをクリックすると 全町避難指示が継続している浪江町役場HPの「野生きのこ、樹実等を採取等における注意」 town.namie.fukushima.jp/soshiki/7/2013… にジャンプする。

2015-02-21 23:11:33
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

このシンポジウム概要記述を見ると、摂取制限の野生きのこ産地の自治体に関しては記載があるが、出荷制限の野生きのこ産地自治体に関する記載が無い。 それは、林野庁のHPに記載がある。 rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/kino… 会津地区の4町村を除くと福島県全域が出荷制限地域だ。

2015-02-21 23:17:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

シンポジウム概要をみると、あたかも福島県浜通りと中通りの特に汚染が深刻なのではないかと思われがちな地域の人たちが「1,000Bq/kg 以下の汚染である野生きのこやイノシシ肉を食べたがっている」ように読める。が、その地域の野生きのこも野生イノシシも、1桁以上違う汚染濃度なのだ。

2015-02-21 23:26:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

実際に農林水産省が公表している福島県の野生イノシシ肉の計測データはこちら。 goo.gl/KtAL1i 1000Bq/kg以下のサンプルもあるが、その数値を超えるものもある。コメなどに比べると、サンプル数が少なすぎて、なんとも言いようが無い。

2015-02-21 23:40:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

そもそも野生のイノシシ肉のサンプル数が少ないのは、捕獲数が少ないことにも由来する。野生のイノシシ肉を食べることが一般的な「食文化」としては、まだ成立していないからだ。 ここは、強調しておく。猟をしない人が野生のイノシシ肉を食べる「食文化」など、成立していなかった。

2015-02-21 23:44:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

一般的に成立していなかった「食習慣」を「伝統的な食文化」と、世界に向けて喧伝するのは、アンフェアを通り越して、虚偽と言って良いレベルだと私は考える。 半谷氏は、「イノシシ鍋を食べるのは『福島』の伝統的食文化だ」という自らの説の根拠を示さずに、恣意的に語っている。

2015-02-21 23:48:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

このシンポジウムで「ダシ」に使われているもう一つの野生食材、「イノハナ」ことコウタケの公的な放射性物質計測記録は、こちらだ。 goo.gl/sSLmV0 記録があるのは、福島県外と、福島県会津地方だけだ。中通りや浜通りの「イノハナ」は公的な計測記録が無い。

2015-02-21 23:53:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

半谷氏がどう考えているかは知らないが、 福島県民は東電原発事故発生直後から、 「原発事故後の野生きのこは、放射性物質で高濃度に汚染されている」という知識は得ていた。いわゆる「御用学者」といえども、それは認めざるを得なかったからだ。 一部の「トンデモ科学者」は気にしなかったけれど。

2015-02-21 23:56:19
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

そして、野生のイノハナを採取してきて作った「イノハナご飯」を食べる、という事に関しても「伝統的な『福島』の食文化」であるかどうかに関して、半谷氏は確認・説明すべきだろう。 中高年齢層の、ごく一部の人しかそういう習慣を持っていないとすれば、「伝統的な食文化」というのは、誇大表現だ。

2015-02-22 00:01:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

多くの人が、東京電力原発事故で放射性物質によって汚染された農地を 「先祖代々受け継いできた農地」と、特に検証もせずに表現している。 しかし、福島県の農地の相当部分は、戦後の開拓で農地になった土地で、 同様に相当部分は、戦後の農地解放で地主から分割された土地だ。

2015-02-22 00:08:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

何世代も受け継いできた土地か、今の世代から農地にした土地かは、 今回の原発事故に関しては、本質的な問題ではない、と私は考えている。 個人の資産が、放射性物質によって原状に回復する事が著しく困難な状態にされているのだ。 他人の財産の価値を低下させたら、賠償する。 それが近代国家だ。

2015-02-22 00:12:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

ところが、「地域シンポジウム」の主催者と、中心になっている半谷氏は、 財産価値を低下させられた被害者同士に、 「被害を被害として受け止めるかどうか」を話し合わせようとしている。 しかも、加害者である東京電力の金銭援助を受けて、海外の「専門家」を呼んで権威付けまでして。

2015-02-22 00:15:52
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

加害者からもらった金で自分が住んでいるわけでもない自治体で加害者の責任をあいまいにするイベントを開くような人と、 まともに話し合うことは加害者を利するだけだと考えるので、 私は半谷氏と話し合うことに意義を見出せない。 私たち被害者が話すべき相手は、加害者である東京電力と政府だ。

2015-02-22 00:19:31