- nanasea_suna
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こんばんは! そんなこんなで0時回りまして 本日 白銀蝶の月22日 我々世界でいうところの2月22日は アルギアの誇る頭脳刃眼鏡系男子アルさんこと アルス様のお誕生日ですよ! おめでたい~(ↀωↀ) #lovfan
2015-02-22 00:01:23アルスの眼鏡は 現代眼鏡でなくファンタジー眼鏡でお願いします!とお願いしたところ さすがタイキさん! ファンタジー服にも合う絶妙なデザインの眼鏡にして頂けました!設定画だと サイドフレームあたりが絶妙ファンタジーだったと思うのだけど… アレ… #lovfan
2015-02-22 00:04:27ゲーム的には アルヴォルは唯一他の主人公たちと異なり「3人組」なので ストーリーモードでも 模擬戦AIでもいろいろな個所で色々な特殊処理をしなければならず 開発スタッフ内ではこれらの事象を愛を持って「マニカ問題」と呼んでいました(●´∀`)ノ #lovfan
2015-02-22 00:06:57アルスは 着せ替えパーツ作成してる時に ほんと何着ても似合いすぎて デザインして頂いた方々含め 「ほんとアルスはポテンシャル高い!」 と評判でした #lovfan
2015-02-22 00:09:54アルスのCVをやって頂いた諏訪部さんは とっても気さくで良い方! お手洗いにお連れしてお話ししてたら 今朝見た夢の話とか いろいろとプライべートな楽しいお話してくれて お手洗い時間長引くという #lovfan
2015-02-22 00:12:05しかしそんな柔らかな雰囲気も ブースに入ると キリっと冷たい風イケメンにスイッチ! パキっとカッコ良いアルスに変身ですよ! スタッフみんなかっこいい~ としびれておりましたね~ 諏訪部さん 素敵な冷たかっこいアルスに魂を入れて頂き 本当にありがとうございました! #lovfan
2015-02-22 00:12:43さて でわ お誕生日なので そろそろアルスのお祝い蔵出しエピ行ってみましょう~ …もう気づけば毎度毎度になってしまいましたが 今回も長いです… アンジェラ並に… すみません… #lovfan
2015-02-22 00:14:581.「おいアルス!アルス・ランジーニョ!」酔った父親の叫び声が部屋中に響きます。なぜこの男は自分の息子を呼ぶ時、姓まで含めて呼ぶのか――そもそもその姓は僕のでも、お前のものでもない 商業都市アルギアの貧民街『裏町』。少年の父親はこの裏町全体を仕切る組織の顔役でした #lovfan
2015-02-22 00:18:262.「ランジーニョ商会」―その実は裏町に溢れる犯罪者達の元締め――何が商会だ…盗賊なら盗賊らしくすればいいんだ。そしてそのランジーニョの名もまた、彼の父親が、壁向こうの富裕区に住む老いた地主貴族から盗み、手に入れたものでした。 ―それをよくも我が物顔で…うんざりだ #lovfan
2015-02-22 00:20:043.どうせいつもの下らない自慢話なんだろ。少年は無視を決め込みました。父親は酒に酔っては、この“吐き溜め”を抜け出し、いずれは本物の貴族に、王にだってなってみせる、と野心を語り、自慢の悪行を語るのが常でした。 呼びかけを無視する少年に、父親の足音が近づいてきます #lovfan
2015-02-22 00:21:084.――ふぅ、ちからを使えば…だけど、今日も2、3発くらい殴られて、倒れておけば終わるかな。 少年には、「命」を操る不思議な力がありました。しかし、彼にとってそれは、例え父親でも見せるわけにはいかない、この厳しい裏町世界を生き抜くための“とっておき”でした。 #lovfan
2015-02-22 00:22:005.いつもの事さ――少年は溜息まじりに本を閉じ、扉が乱暴に蹴り開けられるのを待ちました。しかし、勢いよく開かれた扉から聞こえてきたのは、拍子抜けな程に上機嫌な声でした「どうしたアルス・ランジーニョ つれねぇじゃねぇか せっかくお前の母上を連れてきたってのによ!」 #lovfan
2015-02-22 00:23:056.母上?少年は耳を疑いました。しかし父親の後ろには、確かに女が優しげな微笑みをうかべ立っていました 「…あぁ 会いたかったわ」「どうだ 今日からコレがお前の母親だ 正真正銘貴族の娘だぞ」―そういうことか…今度はどこから攫ってきたんだか、名前の次は妻…バカバカしい #lovfan
2015-02-22 00:24:067女は少年を抱きしめました「大きくなって…嬉しいわトマス」 ――!? 「ベッピンだろ? ちと頭はアレだがな」 女は夢の世界で生きており、少年を、失った自身の子と勘違いしているようでした。少年は女を突き飛ばし、父親を睨みつけました。 ――こいつには、本当にうんざりだ #lovfan
2015-02-22 00:25:018.その日から、少年と女との奇妙な家族生活が始まりました。女には、少年達の暮らすミスボラシイ家が、貴族の屋敷にでも見えているようで、父親がどこからか手に入れたドレスに着替えては、嬉しそうに欠けたティーカップで白湯を飲み、富裕区で暮らしていた頃の思い出を語りました #lovfan
2015-02-22 00:26:079.「ウフフ トマス あなたが初めて立ったのはお爺様のお庭だったわね お爺様ご自慢のお花をさわろうとして 『この花の良さがわかるとは なんて賢い子だ』ってお爺様も…そういえば トマス お勉強はちゃんとしてる?」 ――この町に学校なんかないよ #lovfan
2015-02-22 00:28:0210「あら 不便なのね…じゃ お母様が教えてあげる こう見えて勉強は得意なのよ」何かと自分に構うこの女を、少年はひどく鬱陶しく思いました。しかし、早くに母親を亡くし、粗野な父親との生活しか知らなかったからか、同時に彼女を憎からず思っている自分に驚いてもいました #lovfan
2015-02-22 00:29:0311ある日、女が花が無くて寂しいとしきりに言うので、少年は気紛れに花を摘んできました。女は少年の手をとり喜びましたが、少年は目をそらし、すぐにその手を祓いました「お礼にお母様の秘密の名前を教えてあげる 私 本当は貴族の生まれなのよ ウフフ これはお父様にも内緒なの」#lovfan
2015-02-22 00:30:3712記憶の混濁からか、支離滅裂なことを話す女――知ってるよ。だからあんたはここに連れてこられたんだから。 しかし、女があまりに嬉しそうに話すもので、少年はそれを黙って聞いていました。「お母様の本当の名前はね…」そう少年の耳元で話す女からは、微かに花の香りがしました #lovfan
2015-02-22 00:31:3013.それ以来、少年は、自身の率いる少年グループと富裕区に忍び込んでは、様々な調度品や珍しい花を持ち帰るようになりました。その度に、女は少女のように喜びました。その様子を見る度、少年はむず痒くなりつつも――まぁ、たまにはこういうのも悪くないかな、そう思いました。 #lovfan
2015-02-22 00:32:1514ある夜、少年は女に尋ねました「父さんが好きなの?」「ええ大好きよ あの人は 病院で一人寂しく枯れようとしていた私を迎えにきて お爺様のお庭をもう一度見せてくれると約束してくれたの それに二度と会えないと思っていたあなたにまで合わせてくれた 私にとっては天使様ね」#lovfan
2015-02-22 00:32:5415.――そう…あんたがそう思ってるなら、それでいいよ。 少年が部屋を出てそっと扉を閉めると、父親が立っていました。 「オメェにしちゃずいぶんと熱をあげてるじゃねぇか だがな あまり入れ込むんじゃねぇぞ アレが夢の中にいんのは病のせいだ アレはもう長くねぇ」 #lovfan
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