LoV3バルドまとめ

浅尾祥正@主にLoVなアカ @10sbear

はい！　そんなわけで　本日　揺蕩(たゆた)う眠り鯨の月10日　私たちの世界で言うところの4月10日は　「手伝うぞ！」といつも頼れる僕ら私らの傭兵兄貴　バルドの誕生日ですよー！　おめでたい！(●´∀｀)ノ+゜*。゜　#lovfan

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バルドのデザインは　タイキサさんのざっくりとしたラフデザイン集にあったひとつが「大人なびた戦災孤児の傭兵」という設定にぴったりだったので「これベースですすめましょ！」と選びました　しかし　その姿は　あごひげ生えた細面　くせ毛の長髪　カチューシャ　黒い服　な人でした　#lovfan

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その後「黒い服はギデオンに譲ってください！あとはこの方向で！」となって身ぐるみ剥がされたバルドさん　次のテイクでは　黒い服を脱いだ結果　すっきりツーブロックで鎖帷子ベストを着た　今のバルドさんに華麗に変身　おぉ！いい！　となり生まれたのでした　#lovfan

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なんだか　もうすっごく遠い前な気がしますが　紅蓮の子らでいっちばん初めに音声収録した男性キャラは　バルドさんでした　#lovfan

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そんなバルドを演じて頂いた　東地宏樹さん　ギデオンの梶裕貴さんときもそうでしたが めっちゃ　いい匂いしましたヾ(ΦωΦ)ﾉ　#lovfan

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東地さんは　サングラスかけていらっしゃって　あのいい声で収録中もサングラスで　すんげぇアニキな感じでかっこよかったんすわ　そして　バルドは紳士感があるキャラですが　東地さんもめっちゃ紳士でして　バルドとのシンクロ具合が半端なかったっです　#lovfan

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昔ボヤッキーの八奈見乗児さんとお仕事した時　「いい役者ってのは　キャラのほうから寄ってくるんだよね」というお話を思い出しまして　東地さんとバルドって　まさにそうだなぁと思わされました　結果　僕はバルドをみると　良い臭いがするに違いない　と刷り込まれてしまいました #lovfan

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あ　今回も　ヒルダくらいながいです

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1.霞のように揺れ薄らぐ意識の中、少年は、自分を背負う男の横顔をぼんやりと見つめていました。時折、男の首筋に大きくこびりついた赤い固まりがザリっと少年の頬をひっかき、その度に、遠のく意識が呼び戻されます。 ――団長…こんなに血が…。　#lovfan

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2「しっかし頑丈だなお前　普通なら死んでるぞ　さすがは我らヘルマン傭兵団の一員ってとこか？なぁバルド」冗談めかした調子で少年に語りかける男。その言葉に少年は力なく笑い返しますが、意識が戻る度、その心は自分の軽率な行動で男を傷つけてしまった後悔で潰れそうになりました　#lovfan

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3.この人に認められたい、喜んでもらいたい…そうじゃなくても、少しでいいからこの人の役に立ちたい。そんな思いが強すぎたのか、少年は、団長であるこの男の指示以上に敵陣に近づき、結果、砲撃が集中する只中へと追いつめられ、こうして満身創痍の状態で助け出されたのでした　#lovfan

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4.「ま　帰ったら説教だがな　いってぇ拳骨　覚悟しとけよ？」 戦線を抜けて二日。とっくに撤退した友軍とは遠く離れ、男と少年の前には何もない平原が広がるのみ――このままでは二人とも…。 男は明るく少年に話しかけますが、その顔色は悪く、無理をしているのは明らかでした　#lovfan

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5.結局、またこうして自分はこの人に迷惑をかけている…。この人は、見ず知らずの自分を戦場で拾い、育ててくれた。そして今回も、命令無視の結果孤立した自分を、死を顧みず砲撃の嵐の中に飛び込み、助け出してくれた。　#lovfan

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6.この人はいつも自分を助けてくれて、自分はいつもこの人の足を引っ張ってばかり――何も返すことができない…。男の背で、少年の心は暗く沈みました。 ふと、風が吹きました。まだ、頭がぼやけているのか、その風は少年の片方の紅い瞳に、見たこともない金糸雀色に映りました。　#lovfan

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7.少年が風のことを告げると、男は「色がついた風なぁ　お前面白れぇもん見えるんだなぁ」と笑った後、「風…あぁ そうか…クソ…」と気色ばみました。 風は、暫く何かを調べているかのように二人の周囲を回った後、突然、体を押し戻す程の向かい風となり二人に立ちはだかりました　#lovfan

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8.進むな、これ以上生きようとするな、先には災いが待つだけだ…そう告げるように、風は、強く強く吹きました。あまりの風に男の体がガクンと沈みます。 …団長！――力なく呼び掛ける少年。男はニヤリとして言いました。 「すげぇなこりゃ　やっぱりか　こいつはハルピューイだ」#lovfan

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9.心が弱ると、それを見透かしたハルピューイがやって来て、魂を冥界に連れ去ってしまう――戦場を渡り、戦う者達に伝わる風の伝説。「だからよ　戦士はハルピューイが吹いた時こそ心を引き締めるのさ　魂を持って行かれねぇようにな　弱気になるんじゃねぇぞバルド　お前は助かる 」#lovfan

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10.強風は二人に襲いかかり続けましたが、暫くすると、決して歩みを止めない男に呆れたように吹き止みました。 ハルピューイは諦めたのだろうか――しかし、今度は二人の後ろから碧玉色の突風が吹き荒れました。#lovfan

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11.災いに立ち向かおうというのか、いいだろう、ならば災いの向こうにある不幸へと、疾く招き入れてやる――そう言っているかのように、風は二人を追い立てました。 しかし、男は背から少年をおろして抱きかかえると、しっかりと足を踏みしめ、その風にも好きにはさせませんでした。#lovfan

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12「うはは　今日のハルピューイはしつこいぜ」 団長は気づいていないのだろうか…この風はおかしい…伝説やお伽話なんかじゃない――。 暫く二人が耐えていると、吹き疲れたように風は止みました。 今度こそ終わり…違う、この不気味な静けさは――二人に緊張が走ります。#lovfan

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13.来た――フッと二人の頬をなでる風。これはさっきの金糸雀色の―いや、それよりは少し赤みがかった―風は次第に強くなり、雲を呼び、凄まじい嵐となって二人を取り囲みました。「まいったな　どうあっても俺らの魂をもって行きたいらしいや」おどけつつも必死の表情を浮かべる男。#lovfan

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14.ダメだ…このままじゃ団長が――少年は、男に自分を置いていくように言います。しかし、それを聞いた男は、さらに力を込めて少年を抱え込み、「おまえ　このヘルマン団長を舐めてんのか？　かわいそうにな　帰ったときの拳骨が増えちまったみてぇだぞ」と笑って見せました。#lovfan

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15.その笑顔に怒ったのか、風は更に強く吹きすさび、二人の体を締め上げました。ハルピューイ！自分の魂をやる！だから、この人は連れて行かないで！――少年の叫び。 しかし暴風は声を飲みこみ、無視するかのように、更に更に強く、風自身が千切れそうな程に吹き荒れます。#lovfan

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16.風に混ざった石や砂が、男の傷ついた体を更に削り、皮膚を、肉を刻み続けました。しかし、どれ程傷つこうとも、傷つく程に、男は少年を強く抱え、少年を傷つけさせまいと大きく覆いかぶさりました。#lovfan

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17.もういい…もう放してよ…お願い…だよ――次第に意識が遠のく少年。 ぼんやりとした視界のなかで、金糸雀色の風と碧玉色の風が、猛り狂う仄赤い嵐に混ざりあい吹いていました。…いや、あれは、嵐を止めようとしているのだろうか――団長…　#lovfan