【艦これ連載SS】秋雲さんと東方小説書き提督　その３

浅木原忍@31日西う25ab @asagihara_s

ともかく、提督がその場でセンカちゃんの提案に即OK出しちゃったもんで。 センカちゃん、即座に秋雲と菊月ちゃんの方を振り返った。 「トリアエズ、秋雲ト菊月ハ連レテ行クゾ」 ああっ、やっぱり！？ 「駄目だ」 「ダメェー！？」 サンキュー提督。 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「夕張に続いて秋雲まで連れて行かれたら、私の本の挿絵のためにまた艦娘を呼び寄せなければならなくなる」 ……早霜と清霜でいいんじゃない？　とちょっと思ったけど口には出さない。出したらセンカちゃんに拉致されるし。 「グヌヌ」 センカちゃん、膨れる。 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「秋菊以外から選ぶといい」 カップリング表記みたいな呼び方しないでよ。 「おい、一航戦や二航戦って言い出したらどうすんだ」 木曾さんが提督をつつく。 「しばらく大規模作戦もないからな」 「いいのかよ……」 木曾さんもさすがに呆れ顔。 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「仕方ナイ。秋菊ハ惜シイガ諦メヨウ。他ニコノ鎮守府ニイル百合ノ詳細ヲ要求スル」 「ふむ。まず一航戦、赤城と加賀だな。それから二航戦、蒼龍と飛龍。空母ではあと、鳳翔が多数の艦娘と関係を持っている」 「ハーレム、トイウヤツカ」 「それほど間違ってない」 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「フムン」とセンカちゃんは唸る。 「戦艦では長門と陸奥がそうだ。伊勢と日向は龍驤や瑞鳳と同じ艦載機ホモ仲間で、付き合ってはいないようだ」 「艦載機ホモ、トハナンダ」 「それはセンカちゃん知らなくていい、知らなくていいから」 本心から秋雲、止める。 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「重巡は鈴谷と熊野。軽巡では川内と神通、そこに三日月も混ざっている」 「ソレハ把握シテイル」 「結構。駆逐艦では秋菊以外だと、皐月と長月、響と電、夕雲と巻雲、曙と潮。あとは伊８とあきつ丸……そんなところだな」 「全部デ11組カ」 「そうなるな」 #秋雲さんと東方小説書き提督

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頷いた提督は、木曾さんを振り向いた。 「今鎮守府にいるのは？」 「川内たちと曙潮、夕巻、伊８とあきつ丸だな。皐月と長月もそろそろ遠征から戻る頃だ」 秘書艦らしい木曾さんの答え。提督はセンカちゃんに向き直る。 「まずはそのへんから見ていくといいだろう」 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「解ッタ。夕巻トヤラヲ見ニ行コウ。ドコニイル」 「夕雲巻雲なら10駆の部屋だと思うけど」 秋雲が答えると、センカちゃんは振り向いて「案内シロ」と言った。 「案内してやれ、秋雲」 提督にまでそう言われちゃ、抗う術はないわけよぉ。やれやれ。 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「秋雲」 と、センカちゃんと一緒に執務室を出ようとしたところで、提督に呼び止められた。 「なに？」 「戦艦棲姫だが、お前が見張っていてくれるか」 「ええー？」 「お前が一番適任のようだ。いざとなれば菊月といちゃついて大人しくさせられるしな」 #秋雲さんと東方小説書き提督

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いや、むしろ秋雲と菊月ちゃんがいちゃつくと興奮してアレなんですけどセンカちゃん……。 「オイ秋雲、何ヲシテイル。案内シロ」 「はいはい今行くよぉ」 センカちゃんにせかされ、秋雲、一抹の不安を覚えながら菊月ちゃんとその背中を追いかけた。 #秋雲さんと東方小説書き提督

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とゆーわけで、秋雲と菊月ちゃん、センカちゃんの三人で駆逐艦寮の第10駆逐隊の部屋に向かった。 「シカシ、惜シイナ」 センカちゃん、秋雲と菊月ちゃんを見下ろしながら言う。 「オ前タチニハ類イ稀ナきましノ塔ヲ感ジルノダガ」 感じられても困るよぉ。 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「いやあ、きっと秋雲たちよりセンカちゃんにｷﾏｼﾀﾜｰを感じさせるカップルがいるよぉ」 「ダトイイガナ」 菊月ちゃんは無言。まあ、いつものことだけど。 そんなことを言い合ってるうちに、10駆の部屋に辿り着き、秋雲はドアをノックした。 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「ん？　なんだ秋雲か」 ドアを開けたのは長波だった。長波は菊月ちゃんを見やり、それからセンカちゃんを見上げて「うぉっ」と声をあげる。 「菊月はともかく、なんで深海の姫連れてくんだよ」 「いやぁ、ちょっと事情があって。夕雲と巻雲いない？」 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「あいつらなら、コス部屋に行ってるぞ」 「何しに？」 昨日夏コミでコスしたばっかりじゃん。 「そりゃアレだ、昨日着た衣裳を洗濯する前に使って汚しに行ったんだろ」 「あっ」 察し。 「ドウイウ意味ダ」 センカちゃんが首を傾げる。何と説明したものか。 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「……コスプレ衣装を着てのプレイをしに行ったということだろう」 秋雲が躊躇ってたら、菊月ちゃんが答えちゃった。 「プレイ？」 「……性欲の発散だ」 「せっくすノコトカ」 菊月ちゃん、少し恥ずかしそうに頷く。ああん可愛い……。 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「ツマリ、夕雲ト巻雲ガ百合せっくすヲシテイル、トイウコトダナ！」 センカちゃん、鼻息粗く拳を握りしめた。 「急グゾ！　案内シロ！　間ニ合ワナクナッテモ知ランゾー！」 「せ、センカちゃん落ち着いて！　てか堂々と出歯亀宣言しない！」 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「出歯亀トハナンダ」 「覗き見すること！」 「覗クノデハナイ。鑑賞スルノダ」 ああ、なんたる堂々とした態度！ 「こすぷれトハ、他人ニ見セルモノダロウ」 「まあ、うん」 「ソレデ百合せっくすヲシテイル、トイウコトハ、他人ニ見セルタメノせっくすダ」 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「いやその認識は違うと思う……」 「私ハ見タイ！　故ニ見ニ行ク！　サア、連レテ行ケ！」 センカちゃんが秋雲の背中を叩く。秋雲、菊月ちゃんを振り返った。 「ど、どうしよ菊月ちゃん」 「……案内するしかないだろう、ここは」 「やっぱりそう？」 #秋雲さんと東方小説書き提督

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まあ、案外夕雲と巻雲なら見られても……少なくとも夕雲は平然としてそうな気もするけど。 そんなことを考えていた秋雲は、菊月ちゃんがちょっと顔を俯けて恥ずかしそうにしていることに気付いた。 「菊月ちゃん？」 「あ、ああ、いや……なんでもない」 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「……菊月ちゃん、センカちゃんと一緒に覗き見する気だった？」 「ちっ、違……」 反駁しかけて、菊月ちゃん、真っ赤になって俯く。 「………………ちょっと、興味は、あった……」 あああああかわいいいなあああああ。秋雲、鼻血出そうな気分で菊月ちゃんを突く。 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「菊月ちゃんのえっちー」 「そ、そんなわけでは、ない……」 「えー？　夕雲巻雲のコスえっち覗き見したかったんでしょぉ？　菊月ちゃん、すっかりえっちなことに興味津々になっちゃったのねぇ」 「だっ、誰のせいだとっ」 菊月ちゃん、秋雲の手を掴んで言った。 #秋雲さんと東方小説書き提督

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視線がかち合う。菊月ちゃん、かーっと真っ赤になって、何か呻いて顔を伏せた。あ、なんか秋雲も恥ずかしくなってきた……。 「……秋雲が……私に……そういうことを教えたのだろう……」 「あ、う、うん……」 「秋雲を好きにならなければ……あんなことは、私は」 #秋雲さんと東方小説書き提督

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「……興味も抱かなかった？　ほんとに？」 「そ、そうだ。秋雲のせいだ……秋雲が私に、恥ずかしいことを、それが気持ちいいことを、幸せなことを……教えたから、私は……破廉恥な気持ちを……秋雲に抱いて……」 もごもごと言って、菊月ちゃん、秋雲にしがみつく。 #秋雲さんと東方小説書き提督

浅木原忍@31日西う25ab @asagihara_s

「き、菊月ちゃん」 「秋雲のせいだ。……あきぐもの……」 あ、ああああ、だめ、菊月ちゃん、だめ、押し倒したくなるからだめ！　こんなところで！　ここ廊下だよ！　駆逐艦寮の廊下！　だめ！　潤んだ目で見上げないで！　理性が死ぬ！ #秋雲さんと東方小説書き提督

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「……私は、秋雲に教わって、秋雲が私にしてくれることしか知らない……だから……私も、秋雲にもっと喜んでほしい……だから……他人のベッドの中にも、興味がある……それは、駄目か」 「だ、だめじゃないっていうか、待って菊月ちゃんだめ押し倒したくなるから」 #秋雲さんと東方小説書き提督