といった所だろうか。個人的にこの時代でクローンネタを扱っていたパルタの鷹の回が気になる所。芹川先生が積極的に携わっている作品だそうなので芹川節が形成されるまでの流れも気になる。
2015-03-02 10:45:04第4話……この話で驚く事とすれば、“大気圏突入時の摩擦熱“をこの時代で既に取り扱っていたという事かもしれない。ガンダムより13年前の出来事
2015-03-09 12:24:42話として、ロビンが相手を仕留める際に“敢えて大気圏に突入する“という奇抜な戦法を取る。この件はロビンが搭乗するペガサスには“大気圏用自動冷却装置“が内蔵されている為大気圏突入しても特にダメージがない事が説明されており、追撃した相手は機体が焼きついてしまい大破。
2015-03-09 12:27:53作画面でリアルに摩擦熱で溶けていく様子はないのだが。大気圏突入ミッションの先駆けが存在していたという。その一方でパルタ軍の作戦としてアンチコバルトマシンという放射能による冷却装置で、海を凍結させるという奇抜な兵器が登場する。
2015-03-09 12:29:25この頃から群衆劇を意識した話になってきており、怪力ベンケイに焦点を当てた話。彼が飛行中の接触事故や相手の罠に嵌って暴走、あやまって相手のスパイロボットを壊すなどといった失態を重ねるも、最終的にアンチコバルトマシンを駆除して名誉を挽回するというオチ。
2015-03-09 12:31:04ここ辺りは、後に通じる芹川節が見え隠れする。様々な所でベンケイに失敗を演じさせて最後で挽回させる手法は、泣かせる所で作り手が照れに入る所で更に押していく演出に近い。教授が今回異様にベンケイをなじる描写が多いのも芹川回で良くあるキャラのオーバーリアクションの一つ。
2015-03-09 12:32:38第5話……戦争で戦っているのは人間である……という必ずしも相手が非道な敵ではないというドラマを掘り下げた話。この話ではロビンが相手の罠に嵌って倒れ、パルタ側は作戦が成功したと負傷者を見捨ててそそくさと撤退してしまうが……。
2015-03-09 12:34:26その後、リリのおかげで意識を取り戻したロビンは、仲間の救出を求めるリリに対して意外な事を託す。 「ベンケイやウルフはロボットだ。だから少しぐらい遅くなっても大丈夫だ。だけど敵の兵隊は生き物だ。早くしないと凍死してしまうんだよ」 pic.twitter.com/vjvP1G76Ji
2015-03-09 12:36:09いわば、相手の負傷者も人間に過ぎず北極に取り残された非常事態には手を取り合って助ける事も必要だという理論。これに関して自分の仲間達が全員ロボットという点も、敵であっても人間の方を優先して助ける必要性に対して説得力はそこそこある。
2015-03-09 12:37:36そして、ロビン達に救出されたパルタ星側の負傷兵は今度ウルフやベンケイ達等と散り散りになった仲間達を共に救出する過程が描かれる。そんな両者が互いに分かりあえる過程を書いた後に、パルタ星側の司令官が負傷兵たちを裏切り者として襲いかかるものの……。
2015-03-09 12:38:45だが、その司令官も負傷兵を庇って必死に応戦するレインボー戦隊の団結力を前に、意外にも撤退する事を選ぶ。「作戦は成功したが、私は彼等の心に負けた……」と自虐しながら静かに退却する彼の姿も地味に良い味を出しているかと。
2015-03-09 12:39:49傷を負った兵士達に悪い人間しかいない訳に加えて、パルタ側の司令官にも人道的な道から足を踏み外していない人間がいたと今回で知らされる。そして退却した司令官の機体がパルタ皇帝の怒りに触れたとして爆破されてしまう結末と共に、真の敵はパルタ皇帝だとこの話の時点で突きつめる。
2015-03-09 12:41:40こうやって書くと、後の革命によって敵側の両親と組んで真の敵を打倒するという長浜イズムに通じる物語のルーツが存在していたのかと思わされる。レインボー戦隊側がロボットであり、相手が人間であると言う力関係も敵側を助けなくてはいけないドラマを書く事に貢献していたかと。
2015-03-09 12:42:57第6話……この話は本放送時に再放送された唯一の話であり、当時の傑作選ビデオ、DVDでも収録されていると結構重要な立ち位置にある話かもしれない。
2015-03-09 12:43:52話はリリがパルタ星人のスパイ・ロメオと恋仲になってしまったという芹川回らしい敵ゲストの悲恋(ただゲストが男性なのは珍しい)ドラマだが、そのほかにロビンのバックボーンが判明する事が重要な回かもしれない。 pic.twitter.com/JgSgCuJG83
2015-03-09 12:45:08今回ロビンの父・ポルト博士が元々パルタ星人であり、地球占領のための下調べとして地球人に扮して行動していた所、世界連邦に見つかって負傷した所を、地球人の母すみ子の手によって助けられたという過去が判明する。
2015-03-09 12:46:03いうなればロビンは敵側のパルタ星人と地球人の混血児という、後のボアザン星人と地球人のハーフだった剛三兄弟に先駆ける設定が存在していた。この辺りは2作品に飯島Pが携わっている背景もあるのかもしれない。
2015-03-09 12:47:22また、こっちはすみ子がポルト博士を助ける際に輸血して彼を救う場面が用意されていた。地球人とパルタ星人の輸血が大丈夫なのかという突っ込みはなくもないが、ポルト博士の考えが変わるドラマに繋がるきっかけとして印象深いものになっている。
2015-03-09 12:48:29ただ、このロビンが父をパルタ星人と知った際に、けだもののようなパルタ星人と一緒なのか!?と最初驚いてしまう辺りは前回でパルタ星人と分かりあえた過程を踏まえると少し時系列が逆という感じは否めないか。
2015-03-09 12:49:22また、リリのスパイ行為に協力してしまった件について、ロビンがいつも以上に怒りっぽい子供として描かれていた他、リリのロメオへ恋焦がれる彼女の気持ちを女として理解を示すベル、リリとロメオの仲に反対していても、リリを紛糾するロビンに対して、そっと彼女のフォローを忘れない教授などと。
2015-03-09 12:50:50なかなか群衆劇ものとして多感な心理が描かれていて面白い。レインボー戦隊ロビン、案外60年代の機動戦士ガンダム的な群衆劇、革命、戦争ドラマっぽい所が見受けられて面白い。テレビまんがからテレビアニメへ切り替わる走りっぽいような。
2015-03-09 12:51:52第7~10話まで。ロマンアルバムの辻真先さんのコメントでは、「絵の虫プロ、話のTCJ(エイケン)、劇の東映動画」とロビン当時のアニメスタジオの特色について述べられていたのが印象深い。
2015-03-12 18:20:23レインボー戦隊ロビンは、集団ヒーローものの先駆けと呼ばれているそうで実際7人の扱い方に左程差が出ていないなぁと今の所感じられるのは凄い。
2015-03-12 18:21:12