『百年法』2013年第66回日本推理作家協会賞ツイッター待ち会

山田宗樹 @yamadamuneki

『百年法』も候補になっている日本推理作家協会賞の選考会が明日の午後３時から始まります。こういうときは知り合いの編集者さんたちと「待ち会」というものをしていっしょにドキドキわくわくするんですけど、私は地方在住ということで自宅で結果を待つことにしています。

山田宗樹 @yamadamuneki

でもこんな機会はめったにないので、せっかくだから選考会の時間にあわせて結果が連絡されてくる瞬間まで作品のことやらなんやらを実況っぽくつぶやこうかと思ってます。

山田宗樹 @yamadamuneki

ようするに「ツイッター待ち会」みたいなものできれば、ここを見てくださっている読者の方にも賞の選考結果を待つ雰囲気をリアルタイムで味わっていただけるのではないかと。

山田宗樹 @yamadamuneki

ただ、連絡が来たところまではつぶやけても、その結果は正式な記者会見までつぶやけないので、そこはお含みおきを。山田風太郎賞のときは落選通知が来た早々につぶやいてしまって、別に怒られはしなかったけど、あとから「あれはまずかったな」と反省しました。

山田宗樹 @yamadamuneki

というわけで、興味のある方、明日の午後３時からお付き合いください。

山田宗樹 @yamadamuneki

それでも結局一人待ち会になったりしてな。

山田宗樹 @yamadamuneki

そろそろ推理作家協会賞の選考会が始まるころですかね。きのういったとおり、結果が出るまでゆるゆるとつぶやきたいと思います。

山田宗樹 @yamadamuneki

だいたいこういった選考会では、一時間から二時間くらいで結果が出るようです。もちろん紛糾すればもっと長くなって、先日の山田風太郎賞のときは二時間半くらい待ちました。

山田宗樹 @yamadamuneki

最後はもう、どっちでもいいから白黒はっきりさせてくれ、という気分になって、で、けっきょく落ちたわけですが。

山田宗樹 @yamadamuneki

候補作に決まったとき、どうやって通知がくるかというと、推理作家協会賞は速達の封筒でした。候補となることを承諾するかどうかをすぐに返答しろと。返信ももちろん速達で。

山田宗樹 @yamadamuneki

山風賞、本屋大賞、山周賞のときはまず角川の担当編集者に連絡が入って、担当さんから私に電話なりメールで、というパターンです。

山田宗樹 @yamadamuneki

まあ、デビューから１５年、賞にはまったく無関係にきたものだから、ノミネートされるだけで夢みたいな話です。小説家として生き残ってこれただけで御の字なのに。ひたすら感謝です。

山田宗樹 @yamadamuneki

ていうか、これリアルタイムで読んでる人、いるのかｗ

山田宗樹 @yamadamuneki

これはあちこちのインタビューでもいってることだけど、『百年法』のネタは１０年くらい前からあった。だから「構想１０年！」なんて言い方もされるけど、正確にいうと「お蔵入り１０年！」です。

山田宗樹 @yamadamuneki

『百年法』がなぜお蔵入りになっていたのか。理由は二つあります。一つは、このネタを使ってどうやってエンタメに仕立てればいいのか見当もつかなかったこと。

山田宗樹 @yamadamuneki

いくらプロットを組んでもぜんぜん面白くないわけです。これじゃあダメだと。二つめは、『イキガミ』が出ちゃったことです。

山田宗樹 @yamadamuneki

『百年法』のウリはこの設定です。つまり設定が被った作品に先行されたら、それだけでアウトなんです。『イキガミ』は不老という設定こそないものの、法によって国民の寿命を決める、という肝の部分で被ってる。

山田宗樹 @yamadamuneki

「やられた！」と思いました。「でももっと早く書けば良かった」とは思わなかった。だって、書こうとしても書けなかったのだから。

山田宗樹 @yamadamuneki

むしろ「これであきらめがつく」と、みょうにさっぱりした気持ちになりました。だから、この時点で、『百年法』は百パーセントお蔵入りしたわけです。

山田宗樹 @yamadamuneki

それが、角川書店の編集者の一言でよみがえるわけです。

山田宗樹 @yamadamuneki

２００８年の夏です。上京した私は、角川書店の編集者お二人と打ち合わせをかねて食事をしていました。その雑談の流れの中で、私が最近ガンダムにはまっている、という話をしたのです。

山田宗樹 @yamadamuneki

そう、あの機動戦士ガンダムです。別に昔からガンダムファンというわけではなく、その少し前にたまたまネットで「シャア専用ケータイ」のサイトを覗いてしまったんです。

山田宗樹 @yamadamuneki

すごくよく出来たサイトで、その世界に引き込まれ、買っちゃったわけです。シャア専用ケータイをｗ　それからです。ガンダムのDVDを取り寄せたり、ガンプラをつくって並べたり、いっぱしのガンオタへの道を歩んでいったのは。

山田宗樹 @yamadamuneki

で、角川書店の編集者との打ち合わせのときも、そのシャア専用ケータイをもっていたので、まあ話の種にと、ガンダムのことを持ち出したわけです。そうしたら、その編集者の一人がすかさずこう切り返してきた。

山田宗樹 @yamadamuneki

「山田さんは、ガンダムみたいな近未来ものは書かないのですか」