「黒塗り」の断罪。差別と抑圧。
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日本在住のアフリカ系アメリカ人の全員が、日本の文脈を理解せずにアメリカ社会の倫理を持ってきて断罪する人たちばかりだとは思えませんが。相互の文化を理解したうえでなおもシャネルズを断罪するのかは聞いてみたいところです。@adawho
2015-03-05 12:20:13人種差別はいけない、は普遍性をもつ倫理だが、黒塗りはいけない、はアメリカ社会・文化のローカルな倫理。豚を食べない、コーシャしか食べないという規律がローカルであるように。それをグローバルなものとして了解しようという「善意」の根源は何か。ローカル/グローバルは二項対立ではないけれど。
2015-03-05 12:28:37繰り返しだが、黒塗りの断罪には二つの倫理の要請が交錯してる。一つは合衆国の歴史的文化的文脈を考慮するべきだというもの。もう一つは「物真似」=表象はよくないという反シアトリカリズム。後者はプラトン以来の「偏見」で容易に駆逐できない。前者の「弱い」要請を後者の「強い」要請が支えてる。
2015-03-05 12:42:37「アフリカ系アメリカ人がみたら不快に思うかも知れないので黒塗りはやめよう」という発想自体が文化交流のダイナミクスを否定してるように思える。実際にシャネルズがアメリカ公演したときのエピソードが物語ってるように「説明したらわかってもらえる」という可能性があるのにそれを予め放棄してる。
2015-03-05 12:47:15@hbnk ウイスキー・ア・ゴーゴーのライブ音源聴いたことありますが楽しそうないい雰囲気でしたもんね。田代が志村けんの物真似してたのは呆れましたが。
2015-03-05 12:53:50もちろん「楽しそうないい雰囲気」がその場に生まれたから、文化交流がうまくいった、とまでは言えませんが、そこからスタートして相互理解が深まることはあるわけで。最初から「相手に合わせる」ことばかり考えていたら文化交流にはなりません。@lev1026
2015-03-05 12:58:12ラッツ&スターは活動停止前に批判を受け黒塗りは止めていた。フィッシュボーンのメンバーから「凄い目でにらまれた」こともメンバーが語っている。「相手への尊敬」が全く伝わっていないのに何一つ説明せずにやっていいことではない。 twitter.com/hbnk/status/57…
2015-03-05 13:38:06日本の鯨食文化を否定する反捕鯨運動は文化戦争だという主張には個人的には与しない。かつてと違い今の日本に鯨食文化はないから。だがシャネルズの黒塗りを生み出した「なりきり文化」は江戸期まで遡れる日本文化の重要な特徴で、相手への尊敬を示す方法。それを否定するのは文化的自己否定だと思う。
2015-03-05 13:05:56日本の鯨食文化を否定する反捕鯨運動は文化戦争だという主張には個人的には与しない。かつてと違い今の日本に鯨食文化はないから。だがシャネルズの黒塗りを生み出した「なりきり文化」は江戸期まで遡れる日本文化の重要な特徴で、相手への尊敬を示す方法。それを否定するのは文化的自己否定だと思う。
2015-03-05 13:05:56「行為者の意図」と「相手がどう思うか」を秤にかけて後者に重きを置くのがセクハラその他の事例では通常でそれは全く正しい。だがそのロジックを拡大適用させると文化は萎縮するだけ。受け手の認識枠を揺さぶる(ときに不快にさせる)ことで受け手の認識を変えていくのが文化のダイナミクス。
2015-03-05 13:19:51結局この辺の話は、「相手がどう思うか」の責任をすべて「意図した行為者」に負わせるのかという点が問題なのだと思っている。 twitter.com/hbnk/status/57…
2015-03-05 16:35:37アメリカ社会では黒塗りはブラックフェイスの忌まわしい記憶と結びつけられているが、日本文化では相手に尊敬を示すために相手になりきるという慣習がある、アメリカに働きかけて黒塗りの意味を変えていこう、という発想が生まれない文化的非対称性。日本は一方的に働きかけられるだけなのか。
2015-03-05 13:26:14黒人になり切る文化なんか江戸時代にないでしょう。歌舞伎役者を尊敬して物真似する文化と、シャネルズ、ラッツ&スターの様な他の人種を真似る扮装を同じ「なりきり文化」という文脈の中で同列に扱う事自体、相当無理がある主張ではないでしょうか。@hbnk
2015-03-05 14:14:04twitter.com/hbnk/status/57… バッカじゃねぇの? その「尊敬してるからこそ真似っこするんですぅ」 という言い訳じたい、都合のいい側面だけを消費したいセンチメントだって見透かされてるよ。ホント馬鹿じゃねぇの? note.mu/qb_maruya/n/n7…
2015-03-05 14:18:14人を傷つけるような手前勝手な「文化」なんていらない。“@hbnk: シャネルズの黒塗りを生み出した「なりきり文化」は江戸期まで遡れる日本文化の重要な特徴で、相手への尊敬を示す方法。それを否定するのは文化的自己否定だと思う。”
2015-03-05 14:31:16@hbnk 黒人になりきることが差別だと批判されてるわけではありません。黒塗りにはそれが黒人を差別するための表現として行われたという歴史があるから批判されているのです。
2015-03-05 15:41:59その「歴史」は合衆国の歴史ではないか、その歴史を私たちが共有することの必然性は何か、と問うています。差別はどこにもありました/ありますが、人種差別の表象としての黒塗りは合衆国のみに見られる現象でした。@ecdecdecd
2015-03-05 18:25:00@hbnk これあまり議論しても仕方がないと思いますが、僕はこの件については「日本の文脈」というものが成立しない(ほど直接的、かつ身体的にアメリカ黒人文化と結びついている)と考えています。
2015-03-05 15:57:31仰るとおり、歴史とその表象が身体的/直接的な結びつきがあればその絆は容易に断ち切ることができません。ミンストレルショーがそうであるかどうかは意見の分かれるところですが、今それは問題ではなく、なぜ合衆国の文脈を持ち込む必要があるのかを問うています。@adawho
2015-03-05 18:34:23@ecdecdecd 別の国では、人種差別の表象ではなく、尊敬のトークンとして表象されている行為を、なぜ合衆国の表象体系に合わせる必要があるのでしょうか。
2015-03-05 18:32:15