だよもん先生による授業『「戦略」について』

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フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

よす。ひさしぶりに頭の良さそうなことを呟いてみるか。今日のお代は「戦略」について。

2010-12-13 18:35:59
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

ところで適当と言う言葉の意味は解説がいるニダか?

2010-12-13 18:44:22
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

うむ。適当はガンパレでも紹介されたから大丈夫か。

2010-12-13 19:40:23
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

戦略と戦術の区分はいつ頃始まったのか。明確な回答は残念ながら持ち合わせていないが、古代から中世までを見渡してみたとき明らかなことがある。

2010-12-13 19:43:58
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

戦闘場面において、「部下を指揮し直接的に攻撃させるための技術」と「戦闘以前の段階において有利な態勢を獲得するための機動、牽制包囲突破分断などの間接的あるいは心理的効果の発現を思考する理論、行動」の実在があったことが歴史的に示唆されている

2010-12-13 19:50:14
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

前者を戦術的な領域、後者を狭い意味での戦略的領域とすることができるが、このような技術が歴史的軍事的に集積され、またそれらの共通性からある種の教育(訓練)が行われていたことは間違いないと思われる

2010-12-13 19:55:38
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

紀元370ごろのギリシャのクセノフォンによって戦略(Strategos)と戦術(Tacticos)として使い分けられていたようだ。といっても現在と同じような意味ではなく戦略は指揮官と言う言葉から生まれ「軍隊を指揮する」ことを指し示す言葉だった。

2010-12-13 20:13:42
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

戦略と言う言葉が表舞台にでてくるのは1805年に元ナポ公の子分のジョミニがこの言葉を使用してからの話である。それから急速に流行り始めた(同時代のクラウセヴィッツは戦略と言う言葉の語源をギリシャ語の詭計にあるとしている

2010-12-13 20:27:31
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

東洋においては孫子が戦略の原点といわれる。もちろん直接的に戦略と言う言葉は使っていない。同じような意味で使われているのは「計」か。

2010-12-13 20:37:11
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

面白いのは東西ともに戦略の起源を「詭計」であるとしている点である。(孫子曰く、「兵者詭道也」)

2010-12-13 20:42:12
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

なぜ、「戦略」と言う概念が生まれたのか。さらに歴史を遡り動物の狩りに目を向けてみよう。一般に動物の狩りは本能的なものであるとされるが、よく観察すればそこに知的要素を見ることができる。

2010-12-13 20:52:08
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

風下からの隠密接近という「奇襲」、弱った獲物を狙うという「戦力評価、情報分析」群れに見る陽動と待ち伏せという「機動と包囲」日本でも見られる現象だが鷹が鳩を襲う際に野球のネットや崖に敵を追い詰めるという「地形利用」などなど

2010-12-13 20:58:14
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

で、ここからは以前紹介した、やる夫戦術系 と内容が重複するんだけど原始部族社会の狩りでも同じようなことをしていた。いくら飢えていても熊やらを狙うのは危険きわまりないし狩りで死者を多数出すような事態になれば一族の存亡に関わるわけで。「経済」も考慮しなければならない

2010-12-13 21:23:09
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

さて、ここから一気に話を戻して、偉大なナポ公弟子であるジョミニとクラウセヴィッツの方に話を戻したいのですが、もう一人避けては通れないのがいます。マキャベリです。

2010-12-13 21:37:25
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

1521年の出版の 戦術論 は「論理的で学問的なものとして最初の著述」であるようだ。内容的には当時の戦術に関するものであるが、現在の戦術的思考範囲のものではなく、統率や戦略的な内容も多分に含んでいる戦術論というよりは指揮官の心得のまとめ、というべきか

2010-12-13 21:46:19
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

まあいいか 問題。とんだ部分はどこでどんな内容だったか?w

2010-12-13 21:50:40
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

集英社インターナショナルのツイートがリツイートされてきたが、ようするに「自分の会社は読者になんの影響も感慨も与えないような作品しか出版してません」という宣言と読み取って良いのかな。

2010-12-13 21:55:38
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

マキャベリの脳内、あるいは当時の時代的常識では既に戦術的概念の把握は行われていたようだ。同時に戦略的な概念もわずかに生まれ始めていたようではあるがあくまで「詭計」としての内容だった。

2010-12-13 22:02:11
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

しかしまあ、著述の全般的な傾向として「合理性と一貫性」の重視を行うと言うあたり、戦略的概念の本質はつかんでいたようだ。 しかしながらこの本にも問題点があり指摘は多い。

2010-12-13 22:09:11
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

科学的合理性を強調するあまり、文化的哲学的価値観や偶然性というものを軽視しているとの批判である。要するに「自分なら合理的にこう考えてこの最良の選択肢を選ぶ」という考えを相手も同じように考えるとは限らないのである。

2010-12-13 22:16:26
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

さらに偶然性という人間にはどうにもならない要素は大きい問題である。敵はこの道を来るに違いないと待ち構えていたら、たまたま道に迷った敵が側面から出てきた場合などである。(逆に分かりにくい例えかも)

2010-12-13 22:21:41
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

現在でもわりと多いですな。このタイプの人たち。軍事民間問わず。

2010-12-13 22:25:35
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

といってバカにすることもできない。「突発事件に弱いが、予測されていた事態への対処は容易」なのがマキャベリの戦略思考であるが、飽くなき合理性への追求は現在の戦略的思考と同じである。

2010-12-13 22:31:21
フォースの力に取り込まれただよもん @V2ypPq9SqY

クラウセヴィッツもその戦略論においてマキャベリを全面的に否定することはできなかった。ちなみに現代の戦略思考では偶然性を認めた上で、これらの偶然が発生する確率を極力数理的にとらえてこれを戦略思考要素に加える。

2010-12-13 22:37:47