田森さんと茂木さんのやり取り【動機、目的と成長と教育とルール】

人が成長(GOAL)する為には目標の達成が必要だろう。目標には「目的を持って向かう」「動機に従いたどり着く」パターンがあるかな。人を目標に導く事が育てる事だろう。人に目標達成のパターンまで押し付けがちなのが教育だろう。全体の道標となっているのがルールだろう。
0
ぽよ @Poyo_F

いやあ、参った。ノロ腸炎はすっかり回復したのだけど、「ウィルスは、1週間程出ており、うつす可能性がある」から、授業をしてはいけないと命令されてしまった。でも、今の大学の場合、休講に対しては、どこかで補講をすることが義務付けられており、これは地獄を意味する。

2010-12-13 18:36:13
ぽよ @Poyo_F

ノロウィルスは、消化管内で増殖するので、嘔吐物や便の飛沫が乾燥して舞い上がる事が主たる2次感染の原因。喉の粘膜や肺には感染しないので、吐く息から感染することは無い。ウィルスが1~2週間体内に居座るという事は間違っていないが、もう6日も経てば2次感染の可能性は低いとの事。

2010-12-13 18:44:14
ぽよ @Poyo_F

注意せねばならない所(嘔吐物や便)に対する対策が、如何に十分でも、学生との接触を禁止しているのは、ぽよと無関係に学生がノロに感染した時に、「自分がノロと認識しているにも関わらず授業を行った=傷害罪」という訴えを退けられないかららしい。ぽよの勤務している大学のクリーンさは日本一。

2010-12-13 18:51:04
ぽよ @Poyo_F

彼らにとっては「ウィルスが残っている=感染する」なのだ。国は、こういう病気の対策を公開するときには「〇〇の危険性がある」だけでなく、「〇〇作業は〇日経過すれば問題ない」という記載も沢山して欲しいものだ。でないと頭の中に石コロが詰まった迷える子羊は、とんでもない事考えだすもの。

2010-12-13 19:00:41
ぽよ @Poyo_F

ぽよの大学時代は、教授が病気で倒れた時は、そのままその時間分だけ授業時間が減った。しかし、現代の大学は、ここで「授業料返せ」という頭の悪い学生からの訴えの方を心配する。ぽよの先生がしてくれたように、「理解が足りなかった事については、希望者には補講するよ」というのが通じないのだ。

2010-12-13 19:09:31
ぽよ @Poyo_F

下の書き方では、分かりづらかったかもしれないが、要するに、国や、その顔色を伺う大学が心配しているのは、「何時間、教員が学生と(授業のために)教室にいたか」ということであり、学生の理解の程度がどうだったかなど、それに比べれば、重要度が低いということだ。

2010-12-13 19:13:45
ぽよ @Poyo_F

ええ。大学に依らないでしょう。これがインフルのように呼気からの感染の可能性がある場合は、ぽよは誰に言われずとも休みます。この問題は正しい知識に基づかない不安心理に基づく規則にあります。 RT @kurohakaman どこの大学でも同じような対応してきそうですね。

2010-12-13 19:28:40
ぽよ @Poyo_F

重要度において「授業時間>学生の理解度」だという根拠は、授業時間が少なかったり多かったりした場合は大問題になり、国もチェックしているが、学生の理解度については、これらの頻度が非常に低いというところにある。しかも、このチェック作業自体が学生の理解度や教育そのものを圧迫している。

2010-12-13 19:35:51
ぽよ @Poyo_F

「アフォーらしい」で覚えるa fallacyという単語の意味は、日本語でも難しい「誤謬」。伝統に訴える誤謬の例:「(高校生は昔から制服を着ている。だから)高校生は制服を着ること。」という校則。大学は、ここまで頭悪くないが、規則をなんとかしようという意見は、いつもこれにブチ当たる。

2010-12-13 20:12:21
ぽよ @Poyo_F

ぽよも、そういう話になる事を恐れていたので、書くのを躊躇していた。当然、理解度監視を増強せよと言う方向ではなく、学習時間偏重の考え方を捨てようという方向の発言。 RT @uwi_ 理解度を重要視した場合、例えば皆が理解度テストで80点とるまでやってたら…。

2010-12-13 22:06:26
ぽよ @Poyo_F

卒業の学年の学生を相手にしていると、毎年、ぽよ:「目的は何ですか?何の為にその研究をしたの?」、学生:「面白いと思ったからです。」、ぽよ:「いや、研究の動機は聞いてない。研究の目的を教えてよ。」という禅問答が繰り返される。実はぽよも、この学生の気持ちは、ちょっと分かる。

2010-12-14 17:16:44
ぽよ @Poyo_F

ぽよが、色々な問題を考えたり、素数の事を考えたり、空想したりする事の中には、考える事自体が楽しくて、問題の答えを手に入れることに対する情熱がそれほどでもない場合がある。学生が動機は答えるのに目的を答えられないのは、そもそも目的など無かった所に、それを要求されるからなんだろう。

2010-12-14 17:21:51
ぽよ @Poyo_F

登山家が、山に登る事には目的は無くて動機しか無いという。それを、端的表すのが、「なぜ、あなたはエベレストを目指すのか」と問われた時のマロリーの言葉「そこに山があるから(Because it is there.)」なのだろう。人は、目的が無くても動くという事なんだろうなぁ。

2010-12-14 17:31:45
ぽよ @Poyo_F

でもねぇ、プロの仕事は、基本的に「プロジェクト」だから、目的の無いお仕事ってのは、とても稀。いくらぽよ自身がクラゲのようにフワユラと生きていたとしても、学生には勧められない。それに、ぽよにだって、解く過程よりも、解けた結果の方を知りたい問題(目的のある問題)が沢山ある。

2010-12-14 17:36:44
ぽよ @Poyo_F

中学以来、ぽよは、行動の理由が目的にある時よりも動機にある時にうまくできる思っている。例えば、「勉強が好きだから(=動機)勉強する。しかも、大学に行きたいから(=目的)勉強する。」というように、動機と目的が一致していると、色んなことがうまくゆくと思う。動機を目的に近づけよう。

2010-12-14 17:51:59
ぽよ @Poyo_F

ってなことを学生には言うが、ぽよ自身は逆だったな。いつも、動機に目的が近づいていった。好きなことをする、動機の無い目的は持たない、身の丈の事しかしない、大志を抱かない⇒これを、すなわちワガママと言う。ダメダメだぁ。いいのか、こんなのが教員で。人に迷惑をかけない範囲でやろうっと。

2010-12-14 18:00:37
ぽよ @Poyo_F

さっきまで、何かあったときのめんどうを同僚にお願いしつつ、ぽよはスカイプで、というネット授業をしていた。学生にプレゼンをしてもらう2年生の授業なのだが、問題となったのが動機と目的。単位をもらうことが目的だもの。それを言えなかったら、そりゃ、目的が無くなるわさ。

2010-12-14 18:10:08
ぽよ @Poyo_F

もちろん。ただ、動機から派生した目的があれば問題は無いのですが、動機があっても無目的だとハジカれるのが社会かなぁと。 RT @washitahi 面白いことをやっている時が1番生産性が高いのではないでしょうか?

2010-12-14 18:20:50
ぽよ @Poyo_F

ノロで学生達から隔離されていなければいけないために行った、ネット授業だったけど、いつもより突っ込んだ内容になった。30分もオーバーしてしまって学生たちには申し訳なかったけど。。。

2010-12-14 18:39:23
ぽよ @Poyo_F

あ、すみません。略しすぎました。実際には「目的」とは何かについて、半ページに渡り説明した副読本があり、予め配布されるプレゼンのテンプレートには、「実験の目的」というタイトルが既に書かれております。 RT @MotokiMinei 実験の目的は何ですか?と聞けば。。

2010-12-14 18:47:46
ぽよ @Poyo_F

何でその法律が必要になったのか(つまり法案の内容)よりも「通す事」が目的ってやつですか? でもこれは、法律も必要ないんだから、動機でも目的でもなく手段のために行動してるのかぁ。 RT @yoshi538ap この世の中には動機もないのに目的の為に行動している事も多いですよね。

2010-12-14 19:03:29
茂木健一郎 @kenichiromogi

ルイ(1)たとえば、サッカーの選手は、「オフサイド」などに関するルールを守らなければならない。だからと言って、サッカーというゲームが、ルールを守ることの競争であるはずがない。

2010-12-15 06:58:53
茂木健一郎 @kenichiromogi

リイ(2)むしろ、サッカーで求められるものは華麗に舞い、流雅に動くこと。ルールは、選手たちの熱烈なる運動が、より面白く構造化されるもののためである。

2010-12-15 07:00:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

ルイ(3)つまり、ルールは、生命、運動を支援するためにある。決して、「これはやってはいけない」という「NO GO」シグナルとして、人を萎縮させるためにあるのではない。

2010-12-15 07:00:53
茂木健一郎 @kenichiromogi

ルイ(4)企業の「コンプライアンス」だって、いちいち箸の上げ下ろしまで指示して社員を萎縮させるためにあるのではない。むしろ、社員たちがワールドカップにおける選手たちの脈動のように、モーレツに突進することを支えるためにあるはずだ。

2010-12-15 07:02:28