アイ・ジョージ『お座敷・ニューオリンズ』

ジョルジ・ベン『アフリカ・ブラジル』ならぬ。 輪島裕介さんの『踊る昭和歌謡』よりインスパイアされたドドンパ再考
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kentarotakahashi @kentarotakahash

私は、貴方は、踊るか、踊らないか、という問いと考えた方が良いように思えます。ただ、そうなると、ドドンパにしてもそうなのですが、その時、人々は踊ったか、ということに関して、記述が見られないのが気になります。本当にドドンパは社交・祝祭の場で機能したんでしょうか? @yskwjm

2015-03-12 11:07:20
WAJIMA Yusuke @yskwjm

「踊れるか、踊れないか」がややミスリーディングで、「踊るか、踊らないか」が問題、というのはまさにその通りです。そして、実際の踊りの場についての記述が乏しく、問題設定と実際の記述に齟齬があることは本書の最大の弱点として率直に認めます。@kentarotakahash

2015-03-12 11:12:34
WAJIMA Yusuke @yskwjm

マンボとドドンパに関してはある程度社交の場での広がりはあったと思います。その後のニューリズムについては疑問ですが。ただ、大衆音楽とは踊りと結びついた社交的な音楽だ、という共通了解が(実態はともかく)送り手側にあったことは重要だと思っています。@kentarotakahash

2015-03-12 11:14:57
kentarotakahashi @kentarotakahash

僕はそれなりに洋楽ポピュラーも日本の歌謡曲にも接する環境で育ったのだが、当時、20代だった両親がドドンパで踊ったとは思えないんだよなあ。ドドンパで踊る姿というのは、いしかわじゅん先生の漫画の中にしか見たことがなく。

2015-03-12 11:14:58
kentarotakahashi @kentarotakahash

ありがとうございました。あと、一つだけ教えて頂けたら幸いなんですが、アイ・ジョージの「トリスでドドンパ」を聞いたことがないのですが、これはどのくらいのBPMだったんでしょうか? @yskwjm

2015-03-12 11:17:49
WAJIMA Yusuke @yskwjm

@kentarotakahash 今正確に測れないのですが、「東京ドドンパ娘」より若干速いと思います。当時のフルバンドのドドンパ録音は概してかなりアップテンポで、ドラムやベースは4ビート的です。印象にすぎませんが、ジャズの人がやりやすいようにラテンをやったらこうなった、というか。

2015-03-12 11:24:21
kentarotakahashi @kentarotakahash

「トリスでドドンパ」の入ったドドンパ・コンピを誰か作ってくれないかな。僕はこの曲のことをまったく知らなかったので、子供の頃、空き地で一緒に遊んだアイ・ジョージさんが、ドドンパの創始者だったとは、昨日になるまで知らなかった。

2015-03-12 11:26:32
kentarotakahashi @kentarotakahash

「東京ドドンパ娘」は知ってたけれど、あまり乗れなかったのは、ベースがツービートでシンコペがないからだ、というのは昨日、分かった。あの曲は実はラテン性も低いし、ドドンパのリズムと歌メロの間にも、特に必然的な結びつきがある訳ではない。

2015-03-12 11:29:02
kentarotakahashi @kentarotakahash

その点、超絶凄いのは「お座敷小唄」ですよ。なにしろ、ハワイアンとラテンと京都舞台の小唄のハイブリッド。加えて… 松尾和子 和田弘とマヒナスターズ お座敷小唄 youtube.com/watch?v=b02vrw

2015-03-12 11:34:30
kentarotakahashi @kentarotakahash

ドドンパのリズムと曲のシンクロ度が凄い。ドドンパの最大の特徴は三拍目の三連な訳ですが、ここに「京都先斗町」の「先斗(ぽんと)」が乗る。三連のボンゴの上に「ぽんと」が乗ってる訳で。 松尾和子 和田弘とマヒナスターズ お座敷小唄 youtube.com/watch?v=b02vrw

2015-03-12 11:37:22
kentarotakahashi @kentarotakahash

「お座敷小唄」が流行ったのは小3くらいの時だったと思うが、あんな内容なのに、小学生みんな歌ってた。だから「京都先斗町」って強烈に焼き付いている。あれ、「ポントチョー」って響きが面白かったんだよね。ボンゴの三連とばっちりシンクロした「ポント」の威力。

2015-03-12 11:50:31
WAJIMA Yusuke @yskwjm

全く同感です。そして、それに適切に反応する作法としての踊りもインテリジェントな行為だと思います。その意味でダンスは高度な鑑賞の様態だと思います。ただ、鑑賞と演奏会制度を強く紐づけてきた制度的音楽学のなかでは必ずしも一般的な主張ではないのですが@kentarotakahash

2015-03-12 11:57:48
kentarotakahashi @kentarotakahash

そうなんですね、知りませんでした。前著も読ませて頂きます。QT @yskwjm お座敷小唄はほんとにすごい&歴史的にも重要だと思います。〜「作者不明の盛り場歌」という意味での「演歌(艶歌)」という言い方が普及するきっかけにもなっていますし。@kentarotakahash

2015-03-12 12:01:41
WAJIMA Yusuke @yskwjm

ありがとうございます! 健太郎さんには隔靴掻痒の本かもしれません… ちなみにぼくが人生で最初に衝撃を受けた音楽本が高校の時に読んだ『音楽の未来に蘇るもの』です。数年後にブラジル・バイーアに行って「音響」から「場」のほうに転回するのですが。@kentarotakahash

2015-03-12 12:07:40
WAJIMA Yusuke @yskwjm

アイ・ジョージの当時のドドンパとしてはコンピCD『TOKYOクラブ・ラティーノ』に「銀座でドドンパ」が入っています。テンポ早目で「硝子のジョニー」とは違う雰囲気です。ちなみに3連のオフビートチャチャもありますが3拍目はあまり強調されていません。@kentarotakahash

2015-03-12 12:21:51
kentarotakahashi @kentarotakahash

なるほど、「硝子のジョニー」や「お座敷小唄」とは距離がありそう。RT @yskwjm: @kentarotakahash 今正確に測れないのですが、「東京ドドンパ娘」より若干速いと思います。当時のフルバンドのドドンパ録音は概してかなりアップテンポで、ドラムやベースは4ビート的です

2015-03-12 12:38:33
kentarotakahashi @kentarotakahash

これは入手できそうですね。探してみます。ありがとうございました。RT @yskwjm: アイ・ジョージの当時のドドンパとしてはコンピCD『TOKYOクラブ・ラティーノ』に「銀座でドドンパ」が入っています。テンポ早目で「硝子のジョニー」とは違う雰囲気@kentarotakahash

2015-03-12 12:45:17
WAJIMA Yusuke @yskwjm

本書のアキレス腱を最初にバシッと指摘してくださったのが高橋健太郎さんなのはとても嬉しい。「踊れるか踊れないか」ではなく「踊るか踊らないか」、というのは先週のイベントの最重要ポイントだったので。その辺は今度の日曜、大阪で深めたいです。standardbookstore.com/archives/66171…

2015-03-12 13:16:14

『TOKYOクラブ・ラティーノ』BPM

桜井圭介 @sakuraikeisuke

『TOKYOクラブ・ラティーノ』ゲットしました。で、ドドンパ各曲のBPMを測ってみたところ、銀座でドドンパ140/東京ドドンパ娘137/みどりちゃんのドドンパ133/可愛いドドンパ娘133/お座敷小唄104という感じ。@kentarotakahash @yskwjm

2015-03-13 17:18:20
桜井圭介 @sakuraikeisuke

しかし、田代みどりのドドンパにいたっては3連がシンバルでかなり弱く、よく聴くと三連にしてない時も結構あったり。結果、フツーのスウィング(ジャンプブルース)みたいになってしまってる感も。@kentarotakahash @yskwjm

2015-03-13 17:21:50
桜井圭介 @sakuraikeisuke

アイジョージ「銀座でドドンパ」はさすがに本家らしく三連はしっかりボンゴで、ライドシンバルとのコンビネーションでアフロキューバンジャズなフィーリングが強い。@kentarotakahash @yskwjm

2015-03-13 17:24:39
桜井圭介 @sakuraikeisuke

で、例えばこのナット・コールのルート66。このコンガの「ドン・パッ・ウン・パッパ」が、「ドン・パッ・ドドド・ウンッパ」になったものが、アイジョーイのラテンとしてのドドンパ、という気も。bit.ly/1bNS4Ym @kentarotakahash @yskwjm

2015-03-13 17:31:39