- Ninja_lily_san
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(これまでのあらすじ)衰弱死しかかっていた女子高生ヨロズ・サエに強大なニンジャ「ドエス・ニンジャ」のソウルが憑依し、彼女はカタストロフィアに生まれ変わった。1
2015-03-11 09:36:28グレースモッグはニュービーニンジャ。かつてはヨタモノであった。 ヨタモノ時代から彼は横暴で、小規模なヨタモノ・クランの支配者気取りであったが、ある日彼にニンジャソウルが憑依してからその横柄な態度は増長し、更に危険な人物となった。
2015-03-11 09:55:22道行くサラリマンを襲って金を奪い、ゲイシャを攫って前後を強要するなどやりたい放題となった。当然不満を持つ者はいたが何か言えるはずもない。彼はニンジャ。一介のモータルに逆らうことなどできない。
2015-03-11 09:56:00だがあの日から全てが一変した。突如ネオサイタマで発生した連続爆発と、それに伴って現れた謎のニンジャ達による襲撃。
2015-03-11 09:56:50西の独立国家キョート・リパブリックよりやって来たザイバツ・シャドーギルドのニンジャによる蹂躙であったが、彼はそれを知る由も無い。
2015-03-11 09:56:59持ち前のニンジャソウル探知力を使ってザイバツのニンジャから逃げ続けて、どうにか生き延びた彼を待ちかまえていたのはこれまで見たこともない残忍な存在。強力なソウルを宿したニンジャ。
2015-03-11 09:57:21一目見た瞬間、彼がニンジャとなってからは久しく感じていなかった感情がニューロンを駆け巡り、何も考えず一目散に逃げ出した。
2015-03-11 09:58:00そのニンジャは「ドーモ、カタストロフィアです」と平然とアイサツをしてきた。「ドーモ、カタストロフィア=サン。グレースモッグです」震えながらオジギを返した。アイサツは大事で、これを返さないのはスゴイ・シツレイにあたる。例えどれほど恐怖を感じていても。
2015-03-11 09:59:09次の瞬間、カタストロフィアは彼の左腕を一瞬のうちに切り落とし、恐怖する彼に向かって愉悦の笑みを浮かべたのだ。コワイ!
2015-03-11 09:59:28そこから命からがら逃げ出し、今も探知能力を使ってそのニンジャから逃げまどっているグレースモッグ。彼は徐々にカタストロフィアのソウルが遠ざかっている事に安心し始めた。
2015-03-11 09:59:47「な、何だったんだあの女……!」カタストロフィアはビルを背にして座り込む。重金属酸性雨がしとどに降りしきる中、彼は寒さからか、或いは恐怖からか身を震わせる。
2015-03-11 10:00:25ようやくソウルの気配が探知から消え、グレースモッグはメンポの奥で大きく溜息を吐く。やっとあの脅威が去ったのだ。
2015-03-11 10:01:49この後落ち着いたら憂さ晴らしにサラリマンから金を奪い、オイランとLAN直結でもして忌々しい出来事を忘れてしまおう。そうすれば全て元通りだ。彼はそう考えていた。
2015-03-11 10:02:32「あら、グレースモッグ=サン? お元気?」何とソウルの気配が消えたはずのカタストロフィアが彼の目前に突然姿を現したのだ!「アイエエエエエエエエ!? ナンデ!?」そして飛び跳ねるように立ち上がって身構えるグレースモッグ。
2015-03-11 10:02:59中世拷問器具めいた邪悪なメンポの奥で笑い声を響かせるカタストロフィア。「あははっ! 逃げられるとでも思ったぁ?」
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