海江田艦長に学ぶ手塚治虫の罪

昨年上梓した拙訳『ミッキーマウスのストライキ!アメリカアニメ労働運動100年史』http://huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/2014/08/10/223919のために書き下ろした訳者解説と後書きを公開しました。 http://www.godo-shuppan.co.jp/img/kokai/kaisetsu_kokai.pdf(訳者解説) http://www.godo-shuppan.co.jp/img/kokai/atogaki_kokai.pdf(訳者あとがき)
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うえしん @ueshinzz

「彼らは最低賃金さえ払わず、現場で嘔吐し、病院に運ばれるまで長時間労働が課せる。締め切りに間に合わないと分かれば、1ヶ月半1日の休みもなく働かされます」 / “日本のアニメ産業環境は厳しいのではない。”違法な劣悪環境”である。: …” htn.to/kp8VbQ

2015-03-15 07:55:05
beni-uo @beniuo

日本のアニメ産業環境は厳しいのではない。”違法な劣悪環境”である。 eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/p… 『ミッキーマウスのストライキ!』は今度読んでみよう。

2015-03-15 19:57:00
LM-7 @LunarModule7

『日本のアニメがブラック業界に堕していった本当の理由は』 bit.ly/1BmGpc4 『日本のアニメ産業環境は厳しいのではない。”違法な劣悪環境”である。』 bit.ly/1BmGqwS クールジャパンが聞いて呆れる

2015-03-16 07:28:57
unamu_s @unamu_s

同じ仕事をして余裕を持って生活できるアメリカと、奴隷のごとく働かせられる日本。 / “日本のアニメ産業環境は厳しいのではない。”違法な劣悪環境”である。: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)” htn.to/trQ2QK

2015-03-16 08:51:27
It happens sometimes @ElementaryGard

日本のアニメがブラック業界に堕していった本当の理由は - Togetterまとめ togetter.com/li/794963 再読。「労働者」の権利を訴えても「芸術家」だからとはねられ、「芸術家」の権利を訴えても「労働者」だからとはねられる詭弁。起源はまさに手塚!

2015-03-17 22:12:37
It happens sometimes @ElementaryGard

手塚は二枚舌ならぬ三枚舌を使い倒した。しかもかけらも悪意なく。「まんが家」「アニメ作家」「経営者」(さらにこの三つが重なったところに「パトロン」があった)。

2015-03-17 22:14:27
It happens sometimes @ElementaryGard

『沈黙の艦隊』というまんががあります。主人公・海江田四郎は日本初の原子力潜水艦の艦長に選ばれ、アメリカ海軍との合同演習の最中に反乱逃亡。そして独立国「やまと」を宣言。 pic.twitter.com/jmrXpYbSGJ

2015-03-17 22:18:45
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It happens sometimes @ElementaryGard

連載初期、海江田は青年将校として描かれます。若き同志たちを引き連れて、世界最強の船でアメリカに刃を突きつける。三島由紀夫と盾の会の海洋版のように。 pic.twitter.com/S8ON8ouRVR

2015-03-17 22:21:50
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It happens sometimes @ElementaryGard

潜水艦の艦長として暴れまわる。独立国「やまと」の領海侵犯をアメリカ海軍はしている、と。 pic.twitter.com/sIdqEIu0rK

2015-03-17 22:24:56
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It happens sometimes @ElementaryGard

海江田、東京上陸。ほとんどゴジラです。世界同時生中継のカメラの下、総理大臣と対面し、核ミサイルの存在をブラフに日本との同盟を結ぶ。 pic.twitter.com/rhqEtZdPw2

2015-03-17 22:26:50
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It happens sometimes @ElementaryGard

このとき海江田はもう青年将校ではなく、政治家として描かれる。総理大臣にも臆さない。

2015-03-17 22:27:44
It happens sometimes @ElementaryGard

CNN(劇中ではANNと表記)の中継クルーを艦内に招き入れてテレビカメラを通して世界に訴えかける。 pic.twitter.com/7U9Les66rt

2015-03-17 22:33:04
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ANNではなくACNでした。

It happens sometimes @ElementaryGard

ついには国連総会の演壇に上がり、国連加盟国すべてに語りかける。 pic.twitter.com/am4nQ3tWpN

2015-03-17 22:34:36
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It happens sometimes @ElementaryGard

それにしても男ばっかりですね。ここが女性読者をつかんだ。やおい心とは別種の心地よさから。それはいいとして、海江田はこの後脳死状態に。意思を言い残して心臓は動き続ける。

2015-03-17 22:37:20
It happens sometimes @ElementaryGard

面白いのは、彼と同期でライバルでもある銭形警部…ではなくて深町艦長が、ルパン海江田について総括を行うところ。「俺に理解できない奴がいる」

2015-03-17 22:39:22
It happens sometimes @ElementaryGard

作者かわぐちの本音だとみます。物語が進むにつれて海江田がカリスマ化していった。青年将校として造形された人物が、やがて政治家に、革命家に、イエス・キリストに、最後はジョン・レノンに変わっていった。変わらざるをえなかった。

2015-03-17 22:41:01
It happens sometimes @ElementaryGard

さあ手塚に話を戻します。まんがおたくの天才少年・手塚。 pic.twitter.com/PrtwAySMlz

2015-03-17 22:44:12
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It happens sometimes @ElementaryGard

彼もまた役割を変えていった。海江田艦長と同じく。 pic.twitter.com/I9eIYOlD5m

2015-03-17 22:46:13
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It happens sometimes @ElementaryGard

『沈黙』には異様な4ページがあります。国連総会に乗り込むべく船を発つ直前、海江田は艦長室で腕立て伏せをする絵です。それまで一切迷いなく行動してきた彼の素顔が描かれます。カリスマ化していく自分に恐れおののいている。「自信があるようなないような」と独り言つ。

2015-03-17 22:49:27
It happens sometimes @ElementaryGard

作者かわぐちの本音にして良心とみます。主人公・海江田よりも、それを憎み恐れるアメリカ大統領ベネットに感情移入して描いているから。 pic.twitter.com/iDZkdMfcdC

2015-03-17 22:52:11
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