「ユダヤ金融工学」とは何か?(三宅洋平さんとすべてのユダヤ陰謀論者たちへ)
それは、ナチ体制下で「人は攻撃されているものとしてのみ自分を守ることができる」というモットーが切実な要請になったからです。いずれにしても、反ユダヤ主義が絶対的なものでないことは歴史が証明しています。たとえば、現代のアメリカ然り、ソ連の初期の20年間然り。@MIYAKE_YOHEI
2015-03-21 03:03:13つまり何が言いたいかと言うと、反ユダヤ主義のみならずその変種であるユダヤ陰謀論もまた、シオニズム・イデオロギーを批判するどころか補強することで、むしろ強化することにしかならないということです。自分たちの単純な頭の中で世界を単純化して理解することによって。@MIYAKE_YOHEI
2015-03-21 03:07:46このことは、反イスラエル感情が古典的な反ユダヤ主義やユダヤ陰謀論と結びついて今日の欧州でユダヤ人を標的にしたテロが頻発する結果、「ユダヤ人はイスラエルでしか安全に暮らせないのだ」というシオニズム・イデオロギーが強化されていることを見れば一目瞭然でしょう。@MIYAKE_YOHEI
2015-03-21 03:13:29アーレントの反ユダヤ主義に関する分析が我々に指示したことは、反ユダヤ主義と闘うと同時に、シオニズム・イデオロギーを批判することは可能なだけでなく、むしろそうでなければならないということです。一言でいえば、ユダヤ人をめぐる言説を脱神話化することの必要です。@MIYAKE_YOHEI
2015-03-21 03:19:17ヨーロッパの反ユダヤ主義の歴史とその頂点としてのナチスによるユダヤ人の絶滅政策は、ひとえにユダヤ人の神話化による不幸な帰結だったと言っても過言ではありません。だとすれば、「ユダヤ金融工学」といった発想はそうした神話化の温存や復活にしかつながらないのです。@MIYAKE_YOHEI
2015-03-21 03:51:56アーレントによる反ユダヤ主義の分析とシオニズム批判の優れた論考「反ユダヤ主義」(未発表!)が所収された『ユダヤ論集Ⅰ』については、『図書新聞』に書評があります。「アーレントのシオニスト的遺産?」www1.e-hon.ne.jp/content/toshos… ご参考までに。@MIYAKE_YOHEI
2015-03-21 04:33:28ぎりぎりアウトでしょう。「高利貸」ならノアの洪水のころから存在するし、フィレンツェの金融家(メディチ家)がユダヤ人という話は聞いたことがありません。 RT @royterek 当たり前です。他方、「釈明とお詫び」の「金融業の成り立ちにユダヤ人が深く関係していること」
2015-03-21 10:40:41「金融業」を超時代的な意味でとれば、当然です。なので近代の話に限定しました。@prochil_chiba:ぎりぎりアウトでしょう。「高利貸」ならノアの洪水のころから存在するし、フィレンツェの金融家(メディチ家)がユダヤ人という話は聞いたことがありません。@MIYAKE_YOHEI
2015-03-22 06:35:43@royterek ブローデルやアタリにならって近代を「長い16世紀」の延長として考えています。(なので以降は無視して頂いても結構ですが)カルバン派による利子許容は非常に重要です。
2015-03-22 08:50:02なお、いろいろと細かい点では議論の余地はあるのでしょうが、資本主義経済の発生とユダヤ教ないしユダヤ人が基本的に無関係であることは、マックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読めば一目瞭然です。@MIYAKE_YOHEI
2015-03-22 06:40:16