【アイヌ民族】「山菜取りで日当がもらえる」という曲解と背景にあった物

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poronup @poronup

アイヌが山菜をとると日当がもらえる、アイヌ利権だと騒いでいる人がいるらしい。私の知人で山菜をとるのを商売にしているそれは札幌などに運ばれて道の駅やスーパーなどで売ってるらしい。しかしこれって単なる商売であってどうして利権になるのかね。

2015-03-21 17:47:23
poronup @poronup

ちなみにそれを仕事にして小遣いなり生活費を稼いでる人は実際にいるが、それは和人もいるしアイヌもいる。私の住む町の山には札幌方面から商売のために山菜を集めに来る業者がいるが根こそぎとっていくので地元の人たちは迷惑している。

2015-03-21 17:49:12
poronup @poronup

北海道の山菜の王者と言われる行者ニンニク(キトビロ)は特に人気が高く、業者が根こそぎとっていくので最近は山奥に行かないと群生地がなかなか見つからなくなり枯渇が心配されている。

2015-03-21 17:54:40
poronup @poronup

助成金によるアイヌ料理講習会や文化伝承講座などで、料理の材料の山菜を業者なり個人などから買い上げることは時々あるが、これはその山菜を集めるための労力や時間、経費(ガソリン代や人件費)に対する対価であって、こんなのまで利権扱いされたらたまらんね。

2015-03-21 17:59:00
poronup @poronup

キトビロはアイヌの伝統的な食材で昔から食べていたが、臭いがきついのでかつて和人はあまり食べなかったという。だからアイヌネギという俗称があり、当事者の中にはこの名称を嫌う人も多い。差別用語とみなす人も多いようだ。

2015-03-21 18:03:45
poronup @poronup

キトビロを食べると臭いがするのでアイヌ臭いなどと差別された話は昔はよく聞いた。ところがそのうまさを知って和人も食べるようになり、しまいには業者が遠くから来て根こそぎ集めるようになってしまった。

2015-03-21 18:05:57
poronup @poronup

「昔はさんざん差別しといて、今になってシャモたちは山菜の王者ってか?」とこっそり皮肉る人もいたりする。

2015-03-21 18:07:35
poronup @poronup

とある人は春になると職場の人たちが「いやあ、ギョウジャニンニク食べたいよね」などと話をしてるのを横で聞いたりしたが、そのギョ・ウ・ジャ・ニ・ン・ニ・クという言葉を舌を噛まんばかりに非常に言いづらそうに言ってたとのこと。

2015-03-21 18:13:27
poronup @poronup

その人いわく「おそらくその人たちも普段はアイヌネギって言ってるんだろうけど、私がアイヌだから目の前にいると言っちゃまずいと思って普段使わないギョウジャニンニクを言おうとして舌噛みそうになったんだろうね」と。

2015-03-21 18:14:29
poronup @poronup

とある人は子供の頃から地域の人が自由に出入りして山菜をとっていた沢に入って山菜をとっていたが、ある日、知らないおじさんが来て、「ここはうちの土地だから勝手に入るな」と怒られたとのこと。あとから来た人がどうやって土地を手に入れたんだろうね。

2015-03-21 18:23:28
poronup @poronup

私の住む町ではもとからいた人たちの子孫たちでなく、あとから来た人たちの所有になっている土地がたくさんある。その人たちの2〜3代前の先祖が何らかの手段で手に入れたんだろう。

2015-03-21 18:32:31
poronup @poronup

「なんで我々には全然土地がないんだろうね」という愚痴は聞くが、今の日本の法体系では「どうしようもない」ことなのである。

2015-03-21 18:32:41
poronup @poronup

「どうしようもない」のだが、若干の生活支援や文化伝承のための助成金は国や道の罪滅ぼしみたいな形でないわけでない。それをアイヌに巨額の助成金が流れ込んでる!、利権だ!と騒ぐ人たちがいるのが現実。失ったものに比べたら、その「罪滅ぼし」なぞほんとに小さいのにね。

2015-03-21 18:35:45
丹菊逸治 @itangiku

.@itangiku 「山菜採りに補助金」というのは具体的に何のことを指しているのか分からないが、アイヌの伝統的な植物利用の方法を高齢者に指導してもらうことも「山菜採り」ではあろう。指導者側からみれば「山菜採りでお金貰った」になるかもしれない。とにかくあいまいでよく分からない。

2014-08-20 20:52:32
丹菊逸治 @itangiku

.@itangiku 言語だけではない。伝統文化についても同じ方針がとられる。例えば「山菜取り」は貴重な言語習得の場、伝統文化の実践の場である。若い世代はしばしば都会で遊ぶほうを好むから、せめて「個人レベルでの赤字は絶対に出さない」ようにして参加を促さなくてはならない。

2014-08-31 15:48:40