ひなまつりの話(とうらぶプラス)

ひな祭りの話。三日月×♀さにわです。ご注意ください。
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@shiro_mkgr

「今日は雛祭りだね」「雛祭りですね」毎朝の主との皆の朝ご飯とお弁当作り。僕の隣でお味噌汁を作る主に話しかける。「何かお祝いをしようか、といっても、女の子のお祝いだから僕たちが祝うのは違うかな」「そんなことないですよ、せっかくの祝い事ですから皆で楽しみましょう」 #とうらぶプラス

2015-03-03 08:34:52
@shiro_mkgr

『三日月様、昼餉のご用意ができました』「そうか、もうそんな時間か…そういえば、今朝から色々準備しているな」『はい、今日は雛祭りですので、光忠様と色々準備中です』「そうか、それは楽しみだ」『はい、楽しみにしててください』「はっはっは、よきかなよきかな」 #とうらぶプラス 雛祭りの話

2015-03-03 12:24:03
@shiro_mkgr

「主様、あの…」「はい?」主様は洗い物の手を止めて僕のために屈んでくれた。「これ、主様に、遠征のお土産です!」「桃の花…ありがとうございます」「主様、あの、し、失礼します!」主様の髪に桃の花をさす。「まぁ、ありがとう」主様は僕の頭を撫でてくれた。 #とうらぶプラス 五虎退と

2015-03-03 18:00:17
@shiro_mkgr

「おや、主、雅だね」「え?」「桃の花だよ」「五虎退君にいただいたんです」主はその時のことを思い出したのか微笑む。「なるほど、今日にぴったりだ。そういえば、桃の花言葉を知っているかな?」「いえ」 「私はあなたのとりこ」そういえば、主は目を見開いた。 #とうらぶプラス 文系歌仙さん

2015-03-03 18:29:53
@shiro_mkgr

「ふむ…」 主の髪に桃の花が飾られている。それはとても似合っていて皆の目を引いていた。ただ、あれはどうしたのだろうか。 桃の花言葉は 『私はあなたのとりこ』 貰った相手によっては少し警戒した方がいいかもしれないな。主は皆の憧れなのだから。 #とうらぶプラス 三日月さんの嫉妬

2015-03-03 19:14:01
@shiro_mkgr

「今日の晩ご飯はちらし寿司と蛤のお吸い物だよー」彩り鮮やかなちらし寿司の大皿がそれぞれのテーブルに置かれる。「すごい、主が作ったの!?」「清光様と作りました。準備もできましたし、それでは、皆さん手を合わせて、いただきます」「「「いただきます!」」」 #とうらぶプラス 宴開始

2015-03-03 19:32:52
@shiro_mkgr

座るあるじさまに抱きつけばあるじさまは優しく私の頭をなでてくださる。「とてもおいしゅうございました!あるじさまの手料理が小狐丸は大好きでございます」「ありがとうございます」「もちろんあるじさまの事も」そういえば、一度に皆の視線がこちらに集まった。 #とうらぶプラス 宴の一幕

2015-03-03 20:21:59
@shiro_mkgr

「もう大丈夫?」「…はい」小狐丸の発言のせいで自分も主が大好きという者たち(主に短刀)が主に集り大変な事になった。「雛祭りケーキと菱餅作っておいて良かったよ」それらを見せてなんとか短刀たちを主から引きはがすことに成功した。「皆君が大好きだから、許してあげて」 #とうらぶプラス

2015-03-03 21:43:11
@shiro_mkgr

「今日は無礼講!なんたって、アタシたちのお祭りなんだから!」「お前は男だろ」「細かいことはいいんだよ!ほら、飲んで飲んで」『私、お酒は…』「大丈夫大丈夫それ、甘酒だから」『…それなら頂きます…え、甘くない…』「あ、にごり酒だった、ごめーん」『え』 #とうらぶプラス 太郎次郎と

2015-03-03 22:44:55
@shiro_mkgr

「んー」酔っ払った主は何故か俺にくっついてきた。ゴロゴロと猫が甘えるように俺の首もとに顔をすり寄せてくる。「こちらにおいで」三日月がそう声をかけると「やだ」ぷいっと主はそっぽを向いてしまった。「こいつは驚いた、お前さんのそんな顔が見れるなんてな」 #とうらぶプラス 鶴丸師匠

2015-03-03 22:59:13
@shiro_mkgr

「なんで、主はおじいちゃんがやなの?」今度はアタシの膝に乗ってきた主の髪を弄りながらそうたずねてみる。とうのおじいちゃんは部屋の隅から恨めしそうにこちらを見ている。「…はずかしくて、ドキドキして、うまくおはなしできないから」ああ、本当にうちの主は可愛らしい #とうらぶプラス

2015-03-03 23:49:30
@shiro_mkgr

他の刀剣たちに甘えるのに俺が近づけば「やだ」の一点張り。そんな俺たちのやりとりを肴にしながら皆酒を飲み始める始末。 遠くから主を見つめていると「…はずかしくて、ドキドキして、うまくおはなしできないから」そんな可愛らしい声が聞こえて気づいたら主を抱きしめていた。 #とうらぶプラス

2015-03-03 23:58:32
@shiro_mkgr

「さあ、ついたぞ」俺の部屋の布団に主を下ろすと主はきょとんとした顔をする。「あ、あの」「俺だって好いている女に避けれれば傷つくし、他の男と仲良さげにしてれば妬きもする」主の髪を指で掬い口づけながらそういえば、月明かりに照らされた主は泣きそうな顔をしていた。 #とうらぶプラス

2015-03-04 00:15:13
@shiro_mkgr

「怖いか?俺が」そう聞けば主は首を横に振る。そして、小さな声で謝罪の言葉を述べた。「なぜだ?悪いのは俺だ」「三日月様、泣きそうな顔をしてます」「…」「私にはきっと、貴方様と一緒にいる権利はありません、でも、貴方の一番近くにいたい、その気持ちに偽りはありません」 #とうらぶプラス

2015-03-04 00:15:34
@shiro_mkgr

「だから、これからも、一緒に…いさせてください…」そう言いきると主は俺に倒れてきた。すやすやと寝息をたてる主。どうやら酔いで限界だったようだ。しっかりと布団に寝かしつけてやる。 「…俺も、一緒にいさせてくれ」主の頬を撫でそう囁けば、主は嬉しそうに微笑んだ。 #とうらぶプラス

2015-03-04 00:18:52