艦これはブラウザゲームであり、その制作はDMMが主導であり、そして、角川がIPを持っていたとしても、そのゲームに登場する絵を握っているのはどっちだ、という課題があるはずなのだ。ここが、角川から見た「ねじれ」であったんじゃないかと思っている。自社で絵のコントロール握れてないという。
2015-03-07 23:56:58角川がコンテンツ展開やるんで新規に絵を起こしてほしい、と言っても絵描きさんが細胞分裂して増えるわけではない。なので、角川はオリジナルとは別に自社の都合で絵をコントロールできるものを用意する必要があったはずだ。その手段の一つがアニメ化であったのだろう。
2015-03-07 23:59:18その4
『艦これ』アニメが試みた(かもしれない)もの
艦これ、ブラウザゲームとアリーナとしての消費が出発点だから、その魅力をそのままアニメ化しようとして、聖書的な神話素だけによる物語作りを試みたんだと思う。あと、どうアニメとして洗練させても不満は避けられないから、敢えて、荒く薄く作り、不満を巻き込むスタイルで消化しようとしたのでは。
2015-03-19 04:29:20@jintanenoki だとすれば(ただし未検証)、それはとても斬新なプロットなんじゃなかろうか。少なくとも自分は、そんな聖書みたいな小説を書いてみたかったりする。どこから読んでも意味不明だけど、どこからでも読み込めて、物語を提供できるような、断片的であり引っかかりの多いもの。
2015-03-19 04:34:07そうそう。複数人でシナリオ考えたとしても、明確な主題を作らず内面を掘り下げず伏線を張らないのは、実は難しい。「つい」辻褄合わせをしたくなるし、簡単に現行より整合的なものは作れる。キャラ属性と出来事だけを並べ、どこからでも何からでも読める聖書のような世界観を狙ったんじゃないかって。
2015-03-21 00:57:44もしそうだとすれば、物語はモノクロニックな時間軸で流れるはずだという見方に挑戦していることになる。しかも、マイナス評価で叩かれることも目に見えている。でも艦これという地場でそれを試みたのだから、常識に挑む大傑作だと思っている。私なんかじゃとても考えつかないし、そんな勇気もない。
2015-03-21 01:21:22その5
アニメ版の提督の行った意思決定
どうでもいいが、艦これアニメの提督、なかなかどうして面白い試行錯誤をしている気がする。 最初にW島に出撃させた如月が轟沈した時、史実と同じ場所で如月が沈んでいることを重視したのか、全艦隊を解隊して史実を考慮しない編成をくみ出すこと。
2015-03-26 22:18:04これで史実通りの轟沈はなくなったかとMO作戦を始めようと戦力を整えていくが、なんと加賀が大破してその穴埋めに翔鶴が入ると言い出した。 なんとなくその後の珊瑚海海戦の展開を察したのか、提督は別の鎮守府から祥鳳を出してもらうことにする。 すると案の定、祥鳳は磔になり、翔鶴も損傷する。
2015-03-26 22:20:47そこで提督は「これ、もうすぐ帝都空襲フラグやん」と考え、MO攻略を放棄することになってでもMI作戦の準備を始める。 んで提督の想定通りに鎮守府を空襲しにドリトルなヲ級がやってくる(ただ、提督、ドリトル隊の戦果が微妙だったからか鎮守府から逃げないという失態もかますがw
2015-03-26 22:23:47提督にとってMI作戦で史実ルートから逸れるための切札は、戦力を分散させず全艦隊で殴りかかることと、あとは大鳳の超早期投入。 なんせ史実じゃ進水すらしてない時期での大鳳投入である。MIに渦巻く史実ルートに行かせたいパワーにもこれなら上回れると考えたろうし、事実そうなったわけだ。
2015-03-26 22:27:11………と、軽く書いただけでこれだけの意思決定を提督がやってんだから、これを登場人物として出演させなかったのは明らかにミステイクだわなぁ(´・ω・`)
2015-03-26 22:28:19その6
「アニこれの透けて見える骨子の残骸」
推測1-1。吹雪が赤城に憧れるというセッティングが、最終エピソードでのヲ級とのタイマンまで繋がっている。憶測。吹雪が護衛艦に憧れる、「敵機直上、急降下」を阻止するために防空能力強化必要となる、防空駆逐艦吹雪改二。駆逐艦とヲ級の叩き合い、夜戦で止め、夜明けに打撃部隊で飛行場姫撃破。
2015-03-30 09:31:32推測1-2。吹雪が主人公たる所以は「吹雪が噛むと軛の矯正力が無効化される」という形で表現される予定だった。そのプロットの露骨な残骸がおそらく第7話。「史実由来の不和の無効化と、史実ではありえない編成と、他の艦では絶対うまくいかない旗艦が吹雪だと成功する」という描写。
2015-03-30 09:38:20推測1-3。無限再生基地は「歴史の修正力」で非常識なタフネスと火力を得ている(作中でもほぼ明言されている)こと、歴史を再現する要素たる「第三のヲ級」を吹雪が破壊したことで無限再生が止んだことから、1-1、1-2のプロットがもともと存在していた蓋然性はそれなりに高い、と思われる。
2015-03-30 09:41:23推測1.5。ストーリー面での問題は、その設定開示が急過ぎたこと。一応それらしい要素はある(改変因子である吹雪が見ていない範囲での、史実に沿った艦の喪失)ものの、仕掛け自体に気付いた登場人物がほぼ登場していないこと(提督は明らかに気付いていたがそもそも登場不能だった)が阻害する。
2015-03-30 09:44:58推測2-1。気付かせるプロットは存在しなかったか? 非常に「くさい」要素が一つある。あれだけ悲劇のヒロインですといわんばかりのキービジュアルが発表されたにも関わらず、大和に関するそれらしい挿話がまったく存在していない。すなわち大和関係の本来のエピソードがオミットされた疑いがある。
2015-03-30 09:52:272-2。では大和関連の挿話とは何か? もっともそれらしい内容は南方棲戦姫関連エピソード。そして、奇しくもゲーム版艦これ通常海域で、南方棲戦姫が登場するのは「サブ島(サボ島)沖海戦」、史実の吹雪が沈んだ海域。すなわち「史実の壁と克服する因子としての吹雪」の描写が丸ごと落ちた疑い。
2015-03-30 10:01:072-3。姫はしゃべる。特に南方は「何度でも水底に沈んで行け」と口走る 。かつて南方だった大和、が加わるなら、それは「史実の軛」を説明する要素として申し分ない。翻ると、「海域ドロップ」要素は、取り入れた時点で深海棲艦の戦略目的、つまり「歴史の軛」に強く言及する結果につながる。
2015-03-30 10:07:392-4。すなわち、「歴史の軛」について掘り下げることが何かの原因で不可能になったとするなら、大和関連のエピソードオミットと同時に、「海域ドロップ」要素そのもののストーリーへの組み入れが行えなくなった可能性がある。さらにその結果、おそらく3-4話規模で、全体のプロットに穴が開く。
2015-03-30 10:09:39