「曾根中生の死と横山やすし」についてから、なぜかAKB高橋みなみの「イジメと笑い」へ

昨年8月に亡くなった曾根中生監督の呟きを備忘記録としてまとめたのですが、連想ゲームのように、AKB高橋みなみの話しにつながりました。
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

曾根中生監督は、1970年代から80年代にかけて青春を送った映画ファンにとっては、思い出深い監督です。 にっかつロマンポルノがメイン舞台でしたが、「博多っ子純情」等はご覧になった方も多いのではないでしょうか? 晩年の境遇は、余り恵まれなかったそうですが、御冥福をお祈りします。

2014-08-28 14:57:25
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

曾根中生監督の作品で、一番私の印象に残っているのは、ロマンポルノの「赤い暴行」と言う作品。 題名のイメージと裏腹に、売れないロック・バンドの冴えない日常と焦燥感を淡々と描いた、青春映画だった。 勉強をサボって、スケベな期待感を胸に観に行って、脳天を殴られたようなショックを受けた。

2014-08-28 14:59:13
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

「赤い暴行」は、売れないロック・バンドが主人公のドラマを、実際にあんまり売れてないロック・バンドに主役を演じさせたので、練習シーンや這い上がろうとする主人公たちの焦燥感が、とてもリアルだった。 もう一度、観てみたいのだけれど、残念ながら、にっかつにはプリントが残っていないらしい。

2014-08-28 15:22:31
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

「赤い暴行」には内田裕也がカメオ出演していた。主役のバンド・リーダーが、レコード店で裕也に会って最敬礼すると「おぅアルバム聴いたよ。まぁ頑張れよ」と声をかけるだけ。リーダーは、戻ってバンド仲間に「さっき裕也に会ったら、俺達のアルバム凄いって感激してたぜ!」と粋がる、切ないシーン。

2014-08-28 15:31:01
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

ネットを見たら、「赤い暴行」が2013年にニュープリントされた、という情報があった。 ということは、DVDが出ているのかな?

2014-08-28 15:58:39
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

曾根中生監督といえば「唐獅子株式会社」も印象深い。映画そのものよりも、それに纏わるエピソードの数々が。 小林信彦の「天才伝説 横山やすし」に、映画製作当時の状況が、活写されている。 この本に登場する、横山やすし、笠原和夫、天尾完次、そして曾根中生、みんな亡くなってしまったんだな。

2014-08-28 18:13:49
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

久しぶりに、小林信彦の「天才伝説 横山やすし」を読み返した。亡くなった映画監督の曾根中生も登場する。小林信彦の芸人本の中では、一番、何度も読み返しているかもしれない。横山やすしは、晩年の非常識な印象しか残ってない方も多いと思いますが、「芸」に関しては繊細で頭の良い人だったと思う。

2014-08-30 21:00:24
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

「天才伝説 横山やすし」には、横山やすしと同時代に生きた芸人として、ビートたけしが、対比するように描かれている。実は二人は、3歳しか年が離れていない。 1980年代前半、ビートたけしが、芸人を超えたカルチャーヒーローになって行くのとすれ違うように、横山やすしは酒で自滅して行った。

2014-08-30 21:59:43
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

「横山やすしとビートたけしを対比させる」ということの意味が、今はもう分からないかもしれない。やすしきよしの漫才が頂点を迎え、ビートたけしがオールナイトニッポンでブレイクしてからの、ほんの数年、見巧者の間で、この二人を「日本の笑いの双璧」と捉えた時代があった。二人だけが別格だった。

2014-08-30 22:00:30
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

小林信彦の「天才伝説 横山やすし」で、次のフレーズが印象に残っている。 「悪口芸を強引に押さえつけたために、日本での<笑い>はかえってねじ曲がり、仲間いじめの方へと幼児化したのではないか」 本当にそうだと思う。日本の笑いは、権力や権威と闘おうとせず、弱い者いじめに明け暮れている。

2014-08-30 22:19:14
ウディすすむ @woody_susumu

風刺というのは、笑いによる権力への抵抗であるべきなのに、文化差別や弱者攻撃を「風刺」だと強弁する連中は、どこの国にもいるんだよね。 モンティ・パイソンの「シャレだよ、シャレ。シャレだっつてんだろ!」と言いながら弱い者いじめをするギャグを思い出すよ。

2015-02-17 11:19:34
UWの落日 @uw_susu

私は不勉強で初めて知ったのだけれど、NHKの「いじめをノックアウト」における、高橋みなみさんの「いじり」に関する発言には考えさせられるね。「いじられキャラ」を演じることを必ずしも良しとしていなかった、という高橋さんの心情の告白は、日本の「笑い」そのものへの問いかけにもなっている。

2015-03-04 19:35:22
UWの落日 @uw_susu

「いじられるということは、人に笑われるということ。良くとれば、人を楽しませられるということ。ただ、どこか自分を殺さなきゃいけない」 「でもAKB48に入った当初は、“やらなきゃ”って思いました。“それをやらなきゃここにいられないかもしれない”って」 (高橋みなみ)

2015-03-04 19:39:29
UWの落日 @uw_susu

「最初は苦じゃなかったと思う。 みんなも、その子が目立ってて『お前、おいしいだろ』って、きっと思ってたんだと思うんですよね」 「弱いからいじるんです」「ホントはかっこ悪いんだよ。それって。ウケをとりたいなら、笑ってほしいなら、自分でがんばれ。人を使っちゃいけない」 (高橋みなみ)

2015-03-04 19:48:01
UWの落日 @uw_susu

「本当はだれもいじられたくないと思うんですよ。いじらないで面白いならそれがいちばんいいけど」 「私もしばらくは、耐えた時期があったんですよ。でも、耐えてるとやっぱりみんな『いいんだ』と思っちゃう。『“たかみな”は何をいじっても笑ってくれてるから大丈夫なんだ』って」 (高橋みなみ)

2015-03-04 19:50:51
UWの落日 @uw_susu

NHK「いじめをノックアウト」から(高橋みなみのコメントのソースです) 「いじりが暴走する時」 nhk.or.jp/tokkatsu/ijime… 「そのいじり大丈夫?」 nhk.or.jp/tokkatsu/ijime… 「みなみの考え」 nhk.or.jp/tokkatsu/ijime…

2015-03-04 20:03:49
UWの落日 @uw_susu

笑いには本来、大衆が権威や権力に抵抗するための手段という側面があって、世界ではそれがスタンダードなのだけれど、日本の特にTVの笑いでは、それが封印されている。日本の笑いは権力と戦わない。その反動で、仲間内や弱い者に対する「いじりと言う名のイジメ」が横行しているんじゃないかと思う。

2015-03-04 20:20:28