「紛争予防学」とは何か (放送大学テレビ講座より)

放送大学 2012年テレビ講座 「紛争予防学」とは何か 伊勢崎 賢治(東京外国語大学大学院教授) thouautumnさんの実況をまとめさせていただきました。ありがとうございます。 http://www.ouj.ac.jp/hp/gaiyo/internet_tv_special.html
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thouautumn @thouautumn

伊勢崎さん:そこで考えられるのが、民間交流、「セカンドドラック」の可能性。政策に影響を与える知識人間の交流を進め、何とかできないか。そこで、グローバルキャンパスに参加してもらうよう、努力を進めている。(放送大学 紛争予防学)(2012年の講座)

2015-03-24 21:31:38
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伊勢崎さん:紛争予防学は、とにかく火種を理解することから始まる。火消はできるかどうかわからない。例に出したシエラレオネは、内政が紛争の原因。日本人には関係ないと言えるかもしれない。でも (放送大学 紛争予防学)

2015-03-24 21:32:38
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伊勢崎さん:でも、実はそうでもないということに気づいていただきたいわけです。今はインターネットの時代です。そして、国際援助の時代です。日本の血税も、実はあそこでも使われています。援助するという目的でです。 (放送大学 紛争予防学)

2015-03-24 21:33:37
thouautumn @thouautumn

伊勢崎さん:本来、その国がやるべきことを外の人間がやってしまったらどうなるか。緩やかな社会改革が行われない。ある意味で、悪性を助長しているかもしれない。それが破裂してしまう。我々が無意識で火種を作っているということもあり得る。 (放送大学 紛争予防学)

2015-03-24 21:34:17
thouautumn @thouautumn

伊勢崎さん:(我々が無意識で)悪政を助長しているかもしれない。そこに気づくことが大切。(放送大学 紛争予防学)

2015-03-24 21:35:06
thouautumn @thouautumn

伊勢崎さん:もう一つは、民主主義が起こす戦争。これは我々に身近な問題です。民主主義国家だからです。我々の一番の友達であるアメリカ合衆国が、世界で一番大きな戦争をするわけです。最近起こした一番大きな戦争は、アフガン戦争です。アメリカの建国史上、最大の戦争。(放送大学 紛争予防学)

2015-03-24 21:36:38
thouautumn @thouautumn

(2003-2005、伊勢崎教授は、日本政府代表としてアフガニスタンの各軍閥の武装解除を指揮)

2015-03-24 21:37:16
thouautumn @thouautumn

伊勢崎さん:アメリカという民主主義。日本も民主主義です。それが戦争をするには時間がかかるはず。有権者の民意(多少の相手国の我々と同じ市民の犠牲がでるかもしれないけどその国、政権を倒すべきだという概念)ができ上がらない限り、民主主義は戦争できないはずです。(放送大学 紛争予防学)

2015-03-24 21:38:53
thouautumn @thouautumn

伊勢崎さん:ということは、宣戦布告が戦争の始まりではない。民意の醸成には時間がかかるはずです。戦争を止めたかったら、そういう兆しが現れたときに対処しないと、宣戦布告間際でいくらもがいても無理だと思います。(放送大学 紛争予防学)

2015-03-24 21:40:02
thouautumn @thouautumn

伊勢崎さん:(紛争予防の)キーは、一番の核となる火種を理解すること。それが完治されたときに火消をすること。ちょっと水をかけるだけでいいかもしれない。そこを見極めない限り、紛争予防は単なる画に描いた餅です。(放送大学 紛争予防学)

2015-03-24 21:41:02
thouautumn @thouautumn

伊勢崎さん:しかし、人文学系の学問の目的はそこにあると思います。人間の歴史は戦争の歴史ですよね。もし学問が、過去を学ぶことによって未来に活かすということならば、これは簡単です。戦争を防ぐことです。殺し合いを防ぐことです。(放送大学 紛争予防学)

2015-03-24 21:42:22
thouautumn @thouautumn

伊勢崎さん:そこに我々アカデミアの人間が知恵を絞らなかったらいったい誰が知恵を絞るのか。そういう気持ちで僕は紛争予防学という学問を捉えています。(放送大学 紛争予防学)

2015-03-24 21:42:52
thouautumn @thouautumn

最後に、紛争予防学を日本人がやることの意味について。 (放送大学 紛争予防学)

2015-03-24 21:43:10
thouautumn @thouautumn

伊勢崎さん:インド、パキスタン、アフガニスタン、イランも含めて、第三次世界大戦の火薬庫みたいなものです。この地域はほとんどが反米です。親米の国の中で、どういうわけか尊敬され、愛されているのが日本だけです。僕はアフガニスタン、パキスタンで感じました。(放送大学 紛争予防学)

2015-03-24 21:44:10
thouautumn @thouautumn

伊勢崎さん:日本は相手を警戒さない。例えばグローバルキャンパスをアメリカがやったらこうはなってないと思います。日本は人事無害です。米国とこれだけつながりがありますから、美しい誤解かもしれませんが、事実です。(放送大学 紛争予防学) ※2012年の講座

2015-03-24 21:45:34
thouautumn @thouautumn

伊勢崎さん:そういう日本だからこそ、紛争が起こる前に、その国が抱えている構造的な問題に優しく、押し付けず、ずかずか踏み入らずに介入が受け入れられれば。優しく介入できる潜在能力がある唯一の国が日本であると考えています。(放送大学 紛争予防学)2012年の講座

2015-03-24 21:48:12