「紛争予防学」とは何か (放送大学テレビ講座より)

放送大学 2012年テレビ講座 「紛争予防学」とは何か 伊勢崎 賢治(東京外国語大学大学院教授) thouautumnさんの実況をまとめさせていただきました。ありがとうございます。 http://www.ouj.ac.jp/hp/gaiyo/internet_tv_special.html
シエラレオネ 紛争予防学 国際協力 紛争 開発援助
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thouautumn @thouautumn
テレビ放送大学 「紛争予防学」とは何か(2012年)東京外国語大学大学院教授 伊勢崎賢治さん ouj.ac.jp/hp/gaiyo/inter… NGO、国連職員、日本政府代表など、さまざまな立場で世界の紛争問題に取り組んできた伊勢崎さんは、学問からの紛争解決に取り組んでいる。
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伊勢崎さん:戦争と紛争がどう違うかというのは、厳密にいうとあまり区別がないんですね。日本的に言うと、戦争というのは国と国がやるもの。もしくは国際法に則って宣戦布告してやるもの。でも... (放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:でも、旧ソ連と米国の冷戦後は、国の中の内紛でほとんど戦争の規模の殺戮をやるようになったが、そういうのは日本では戦争ではなく、紛争と言っています。(放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さんは開発援助のため、1988年に家族を連れてシエラレオネに赴任。開発専門家として4年半。当時の大統領の出身地でもあり、大統領とも昵懇に(←これ、後で出てくる伏線)。最初の農協(BOMFU)もつくった。(放送大学 紛争予防学)
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シエラレオネは国として貧しく、予算がなかったため、国際援助が行われた。シエラレオネは1990年代初め、革命が起こった。(放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:内戦、戦争というのは、必ず原因があります。戦争を呼ぶ状況というのが必ずある。シエラレオネはその状況が顕著だった。最初は革命。一党独裁が続き、野党がなかったため、国の仕組みとしてチェック&バランスが働かなかった。(放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:だから力を握ってしまえば好き勝手なことができた。官僚もいましたけど、権力者におもねる。この国で一番セレブは政治家、高級官僚。ダイヤモンドが豊富だが利益が国庫に入らなかった最貧国シエラレオネ。一部の人に権益が握られていた。政治の仕組みが悪いから。(放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:警察官、裁判官に給料が払われなかったらどうなるか。法が実行されません。汚職の横行でそういう無政府状態が造られてしまった。で、こういう状況というのは絶対永久には続きません。 (放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:必ず、社会の中から、こんな状況はいやだと、そういう利益を得ている人たちを倒そうという動きが出てくる。それが起きたわけです。シエラレオネの革命統一戦線、RUFの誕生。(放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:革命統一戦線のメンバーは若い人。銃を取って社会を革新しようと。でも戦うには腹が減る。お金も必要。そうすると、貧しい人たちに協力を求めるようになる。でも、みんな飢えているので協力できない。 (放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:そうすると「お前は政府側の人間だ」と言って略奪、もしくは殺し始める。本当であれば解放する側の民衆を傷つけ始めてしまう。 【革命の疲弊】 (放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:シエラレオネの内戦は世代闘争だった。部族や宗教に関係なく。どんどん若年化し、少年兵の問題。10歳ぐらいの子たちは革命思想なんてわからないから、お兄ちゃんたちがかっこいいから、銃を持たしてくれるから、とどんどん入る。殺戮が無軌道化していく。(放送大学 紛争予防学)
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一般市民を殺すのではなく、手足を切ることを始めた。VTRに、ひじから下がない人たちがたくさんいる街?村?の風景。両手先がなくなっている人もいる。/伊勢崎さん:これは革命ではない。単なる殺戮。人口400万人の国で一般市民50万人が殺された。8人に1人が殺された。
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シエラレオネの内戦は泥沼化、10年後(1999年)にアメリカの仲介で和平協定が結ばれた。内容は、革命統一戦線を政党化、戦闘員は全員恩赦、虐殺を指示したリーダーを副大統領にするというもので、全世界が驚いた。 (放送大学 紛争予防学)
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シエラレオネでは和平後も恐怖と混乱が続き、国連はPKOを送り、伊勢崎さんが赴任。最初につくった農協のトラクターなども全部壊されていて、残骸になっていた。今回、伊勢崎さんが国連PKO責任者となったのは、DDRのため。(放送大学 紛争予防学)
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DDRとは、 武装解除(Disarmament) 動員解除(Demobilizaiton) 社会復帰(Reintegration) のこと。(放送大学 紛争予防学)
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武装解除(Disarmament)は、説得して武器を取り上げること。現地の武装勢力を上回る武力をPKOが持っていることが必要になる。PKOが見守る中、実施。ほとんどの少年兵が泣く「何を思って泣くのか、僕にはよくわかりませんでしたが」と伊勢崎さん。(放送大学 紛争予防学)
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動員解除(Demobilizaiton)は、兵員。すべての部隊は戒律で動く。その呪縛を解いてあげる。敵味方混じって、寝起きをさせる。基本的な人権教育をする。サッカーをさせたりして。 (放送大学 紛争予防学)
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少年兵なんかは8歳でリクルートされたら10年後は18歳。教育を受けずに殺すことしかやってこなかった。その職業訓練などが、社会復帰(Reintegration)。DDRとは、これらの取り組みが一連のシーケンスとなったパッケージ。シエラレオネでは1年かけた。(放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:戦争には必ず火種があります。シエラレオネは、それは革命。世直しが必要なほど世の中が悪かった。その火種に、見事に火が付いた。 (放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:戦争は、一度起こってしまうと、止めるのは容易ではありません。それぞれが勝てると思って戦争を始めますので。だから起こった当初はなかなか止められない。講和に持ち込むのは、お互いがあきらめかけたとき。(双方)なかなか口に出さないですけど。(放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:だから最もいいのは、戦争を起こさないことです。戦争には火種が必ずある。その火種に、ボーッと火が付く前に何とか火消できればいいんですけど、それが難しい。(放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:特にシエラレオネの場合、火種がくすぶり始めたとき、僕は国際援助の一員としてそこにいたんですね。それでもわからなかった。というか、腐敗構造で政治家と懇ろになることによって恩恵を受けてたかもしれません、援助という名の下に。(放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:その中にいるとわからないんです、実は。今だから言えるんですね。今は援助業界を離れて学者の立場になりましたから、過去を振り返って言えるんですけれども、その中にどっぷり浸かっちゃうとわからないんですね。(放送大学 紛争予防学)
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伊勢崎さん:だから簡単な話なんです、紛争を止めるには、火種が燃える前に火消すればいい。それは当たり前なんですが、その感知、火種を見つけるのが大変に難しい。(そして、伊勢崎さんの生涯のテーマが、火種を早期に見つけることになったそうです) (放送大学 紛争予防学)
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コメント

森 邦彦 (MORI Kunihiko) @morikuni_net 2016年1月18日
最近でも放送したがこれは面白かった。世界での日本の立ち位置、日本が行動することに意義がある
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