【腐向け】燭台切に片思いしてる薬研botまとめ【エイプリルフール】
五「わぁ……今日の夕ご飯、すごく美味しそう……」 前「薬研兄さんがお好きなものばかりですね」 平「今日の隊長は薬研兄さんですから。その労いなのでしょう」 秋「薬研兄さん早く帰ってこないかなぁ」
2015-04-01 18:30:11燭「表が騒がしいね。部隊が帰って来たのかな」 倶「……出迎えに行ったらどうだ。さっきからそわそわして邪魔くさいんだよ」 燭「そんなにそわそわしてた? かっこつかないなぁ……。」 倶「ふん……だが、いつもより騒がしくないか……?」 山「誰か!!誰かはやく主を呼んでくれ!!」
2015-04-01 19:00:26燭「薬研くん」 ……燭台切の旦那? 燭「薬研くん。君、僕が好きなんだって?」 ……! どうしてそれを……! 燭「でも、ごめんね。僕に君みたいな子どもはふさわしくないと思うんだ」 ……!! だん、な……? 燭「だから、もう諦めてもらえるかな」
2015-04-01 19:30:06……わかってる、わかっているんだ。優しくて、かっこいい、旦那みたいないい男には、俺みたいな折れやすい子どもはふさわしくない。振り向いてくれる訳がないって、ちゃんとわかってるんだ。……諦める。ちゃんと諦めるから……だから、あと少しだけ……あんたを想うことをどうか許してほしい……
2015-04-01 20:00:09一「薬研が! 薬研が手入れ部屋にいません!!」 燭「!?」 一「まだ手入れは完全ではないのに……!」 燭「……っ」 倶「光忠!」 長「俺たちも手分けして探すぞ。外に出ていたらまずい。この雨だ。長居しすぎたら死にかねん」
2015-04-01 21:00:06漆のごとき夜空の中に淡く光る月は、燭台切の旦那の瞳を思わせる。だから彼が恋しくて恋しくて仕方がないとき、俺は夜空の月を見上げた。けれど今日ばかりは、生憎の雨で空がけぶって月は見えない。それはまるで、世界のすべてが俺に彼をもう諦めろと告げているようだった。
2015-04-01 21:30:06……ハァ、いてぇ。腹が破けてるのに、外に出るのは無茶が過ぎたか。……雨で、月も見えないし……当たり前か。……っクソ、もう立ってられねぇ。目も……これが折れるってことか……? 「薬研くん!!」 ……なんだ、月、ちゃんと出てるじゃねぇか
2015-04-01 22:00:10闇と雨に煙る中、薬研くんを見つけることができたのは本当に僥倖だった。ふらふらと空に何かを探すその姿は、雨粒に打たれるだけで折れそうなほどに虚ろで。その身体が崩れるように落ちる。慌てて駆けより支えると、彼はすっかり冷え切っていた。そして僕の目を見ると、ひどく安心したように微笑んだ。
2015-04-01 22:30:09『旦那の目は月みたいだな』『え?』『俺っちだけか? 旦那の目は淡く光って見えるんだ。それが月みたいだな、って見るたび思う』『そう言われたのは初めてだなぁ。歌仙くんが聞いたら風流だって言いそうだね』『俺は雅なことはわからんが……旦那の目が片方だけでもそんだけ綺麗なのはすげーと思う』
2015-04-01 23:00:13「僕の目は月のようだと、君はいつか言ったね。僕は、君を夜のようだと思うよ。……静かで、穏やかで、当たり前のように僕の傍に寄りそってくれている。……ねえ、月は夜がなくちゃ輝けないよ。薬研くん……」
2015-04-01 23:30:074月2日午前0時