- second_Yagen
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3月18日
よお、大将。俺っち薬研藤四郎だ――と挨拶をする途中で、大将に泣き笑いの顔で「おかえり!」と飛びつかれた俺っちの話でもするかい?
2015-03-18 18:17:51まずは自己紹介か。俺は薬研藤四郎。詳しい事はついふぃーる?とかいうのを見てくれって管理人が言ってるな。 つい最近この本丸にやってきたばっかの短刀だ。よろしく頼むぜ、大将。
2015-03-18 18:25:21うちの大将の第一声が何だってまた「おかえり!」だったのかっつーと、どうやら俺はこの本丸の、二振り目の「薬研藤四郎」らしい。まあ、俺の前にいた薬研藤四郎は、折れちまったみたいなんだがな。
2015-03-18 18:31:32俺は普通に鍛刀の結果、この本丸に招かれたんだが…前の薬研の事情が事情なもんだから、皆、ちょいと過保護でな。まあボチボチ慣れてくしかねえなと腹括ってるとこだ。よろしく頼むぜ。
2015-03-18 18:46:29今炊事場の手伝いをしてるんだが、キャベツを丸ごと手渡されて「千切りにしといて」って言われたんだが、さてはてどこから攻略したもんかと。
2015-03-18 19:03:17さらりとキャベツ丸ごと手渡されたって事は、多分、俺の前にいた薬研にはできたって事だと思うんだが…うーんどうしたもんか。キャベツの千切り、千切り…。
2015-03-18 19:10:40キャベツ丸ごと抱えて途方に暮れてたら、燭台切の旦那が声かけてくれたぜ。とりあえず今日は急ぐからって事で、千切りは燭台切の旦那に任せて俺は他の事を手伝うぜ。今度、千切り習う約束もしたしな。
2015-03-18 19:18:06ンな事よりメシの支度だ。腹減らしてる連中をあんまり待たすと、また乱闘騒ぎになりかねねえからな。まったく、腹減ってんだったら大人しく待ってりゃいいのにな。
2015-03-18 19:31:103月19日
本丸中がサワサワ落ち着きねえなと思ったら、何でも数日後に花見をするんだとさ。約束してたからね、楽しみだよねって大将が言うんで頷いといたが。…大将。「約束」したのも「楽しみ」にしてたのも、一振り目の薬研だぜ、多分な。
2015-03-19 12:50:59一振り目の薬研藤四郎に関する事には、どうも敏感になっちまってるみてえだな。気にしねえようにしてたつもりなんだがなぁ。大将達には気付かれねえように、気ぃつけていかねえと。 さ、気を取り直して雑務をこなすとするか! 今日は後で、キャベツの千切りの仕方も教えてもらう予定だしな。
2015-03-19 13:25:37薬研「燭台切の旦那、よろしく頼むぜ」燭台「…うん。よろしくね。それじゃあまず、包丁を研ぐところから始めようか」薬研「おぉ。本格的だな…」燭台「千切りすると、すぐに包丁が切れにくくなるんだ。切れにくい包丁でやると危険だから」薬研「分かった。任せてくれ」
2015-03-19 17:15:53燭台「さて。千切りのやり方だったね。まずはキャベツの葉をこうやって一枚ずつ剥がして、水で洗って」薬研「おう(ジャバジャバ)」燭台「洗い終えたら、今度は包丁で芯の部分を切っていくよ。こんな風に(ザクッ)」薬研「ほうほう」燭台「芯はスープにするから、こっちに取っておいてね」
2015-03-19 17:29:45薬研「次はどうすりゃいいんだ?」燭台「大きめの葉は二等分にして、こうやって葉を重ねて」薬研「ふんふん(手元覗き込み)」燭台「重ねたら、繊維に逆らわずにこう、手前からクルリと巻く」薬研「繊維」燭台「繊維」薬研「逆らわずに」燭台「クルリと」薬研「了解だ」
2015-03-19 17:59:12燭台「巻き終えたかな?それじゃ、左手でキャベツを押さえて…こんな感じで。で、包丁で自分の手を刻まないように注意しつつ、切る(トントントントン)」薬研「おおー!すげぇな、燭台切の旦那!(拍手)」燭台「お、大袈裟だよ…」薬研「んなこたぁねぇさ」燭台「さ、見本通りにやってみて」
2015-03-19 18:17:02薬研「燭台切の旦那ー!千切りが千切りにならねぇ!」燭台「最初のうちは細く切れなくても大丈夫だよ、回数こなせば自然と細く切れるようになるから」薬研「そういうもんか…。しっかしこれは、千切りってより百切りだな(トン、トン)」燭台「百切り……」
2015-03-19 18:31:18