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4月11日
蜻蛉切「それでは行って参ります」山姥切「…ああ。気をつけて」薬研「負傷者が出たら無理せず帰ってこいよ、蜻蛉切の旦那」蜻蛉切「心得ております。留守中の事はお任せ致しますぞ」薬研「任しときな」蜻蛉切「(にこりと笑って頷いた後、表情引き締め)…門を開けい!いざ、出陣する!」
2015-04-11 12:06:38薬研「はー。蜻蛉切の旦那の部隊も出陣したし、遠征部隊も演練部隊も出払っちまって、やけに静かだなあ」山姥切「そうだな…。昼飯を作るのは楽でいいって、蜂須賀が言っていたが」薬研「あー。厨房要員で残ってんの、蜂須賀の旦那だけか」
2015-04-11 12:14:39蜂須賀「そう、俺だけなんだ。というわけで手が足りないから手伝ってくれるかい?」薬研「おう、任せとけ」山姥切「…運ぶぐらいなら」蜂須賀「君に料理は期待していない」薬研「…そういや山姥切の旦那が厨房で作業してるとこは、見た事ねえな」山姥切「聞くな」蜂須賀「聞かないでおいてやれ」
2015-04-11 12:17:57つーわけで昼飯だ。今日は親子丼だぜ。 小夜が目をきらきらさせながら配膳手伝いしてるのを満面笑顔で見守ってる左文字兄二人はどうにかならねえのか。
2015-04-11 12:19:40薬研「三日月の爺さまが出陣してるのに、獅子の旦那が残ってるってのは不思議な感じだな」獅子王「俺だっていっつも三日月じいちゃんの面倒見てるってわけじゃ…ない、はず」前田「だんだん自信なさそうな顔になっていってますよ…」薬研「しっかりしてくれ」
2015-04-11 12:28:10陸奥「いや~、しっかし今日はせんばんと静かやきねぇ」秋田「そうですね。皆さん出陣して行かれましたから…本丸の事は、僕達で頑張らなきゃですね!」乱「頑張りすぎて空回りしちゃダメだよ、秋田~」陸奥「そうちや」秋田「はい、気をつけます!えへへ…」
2015-04-11 12:38:31江雪「…小夜…これを、差し上げましょう…」小夜「えっ。いいの、江雪兄さま?」江雪「ええ…小夜がお食べなさい…」宗三「小夜、僕のも上げましょう」小夜「えっ、宗三兄さまも?」宗三「はい。小夜はたくさんお食べなさい」小夜「いただき、ます。…でも兄さま達もちゃんと、食べなきゃ駄目…だよ」
2015-04-11 12:42:41蜂須賀「とりあえず片付けの後は、今日は何か予定はあったかな」山姥切「ひとまず、買い出しの必要はない…。主も、今日は特に何もないと、言っていた」蜂須賀「そうか。馬の世話とかは手分けしてやってもらって、他は普段放ったらかしになってる用具の手入れとかをしようか」山姥切「そう…だな」
2015-04-11 12:45:57秋田「いち兄達はどこまで遠征に行ったんですか?」薬研「甲相駿三国同盟の手助け」前田「それじゃあ帰還は遅い時刻になりそうですね」秋田「いち兄、怪我した後の初めての遠征だけど、大丈夫かなあ」薬研「厚や平野がついてんだ、大丈夫だろ」前田「そうですよ、元気に帰ってきますって!」
2015-04-11 12:53:05薬研「ん、ごっそーさんでした!」小夜「ごちそうさまでした…器…さげる、手伝う」江雪「…立派ですよ…小夜…」宗三「あの小さい小夜がこんな立派になって…」薬研「うちのいち兄もかなりのもんだが、左文字の兄どもの兄馬鹿もひでえな」小夜「…ごめんね」薬研「いや構わねえんだが、すげえなあと」
2015-04-11 12:57:00薬研「洗い物終わったぜ、山姥切の旦那」山姥切「ん。…それじゃあ、馬の世話と畑仕事の担当は、引き続きそっちの仕事…。他は…、……っ?!」陸奥「?どうしゆう?…?!」江雪「…本丸の結界に…攻撃を仕掛ける者がいるようです…」蜂須賀「…敵襲か」前田「僕、主君に確認してきます…!」
2015-04-11 13:08:31獅子王「本丸詰めが少数だってのを狙ってたみたいな襲撃だな…気にくわねぇぜ…」薬研「結界が破られる前に、配置決めた方がいいんじゃねえか、山姥切の旦那」山姥切「…分かってる」蜂須賀「現在本丸にいる者達だけで、何とか防衛しなくてはならない、か…。…あちらの数がどれほどかにもよるな」
2015-04-11 13:12:04前田「間違いありません。襲撃です。敵数までは、主君も確認はできておりません」蜂須賀「わざわざ本丸を正面突破しようとするぐらいだ。少数という事は有り得ないだろうな」山姥切「…ひとまず正門と裏門、この二つを主軸に迎撃。正門に当たるのは蜂須賀虎徹、獅子王、前田藤四郎、秋田藤四郎」
2015-04-11 13:19:30山姥切「本丸裏手は江雪左文字、宗三左文字、小夜左文字、陸奥守吉行で当たってくれ。俺と乱藤四郎は、討ち漏れた敵に備えて本丸玄関前に待機する」薬研「山姥切の旦那、俺は」山姥切「主の警護に当たってくれ。…意味は分かるだろう?」薬研「……分かった」山姥切「結界が破壊される前に配置につけ」
2015-04-11 13:22:11蜂須賀「……行動が、早いね」秋田「…数も、多いですね」前田「ですが、退くわけにはいきません」獅子王「結界破られる前に配置につけたんだ、何とかなるだろ。よし、厄介な大太刀と槍から始末するか!粟田口の二人は援護頼むな!」秋田・前田「「はいっ」」蜂須賀「そうだね。…やるしかない」
2015-04-11 13:34:49小夜「そう。全部斬り捨てればいいんだね…分かったよ。兄さま達は下がってて」宗三「小夜…何て立派な。ですが貴方にだけ戦わせるわけにはいきませんよ」江雪「…争いは悲しき事…そちらから襲い来るというならば…速やかに、この憂き世から解放して差し上げましょう…」陸奥「和睦はどこ行ったがか」
2015-04-11 13:44:45乱「できれば、ここまで敵がこぼれ落ちてこないといいんだけどね」山姥切「…敵の数によるな」乱「だよね。…何とか僕達がここで食い止めなきゃ。建物の中にまで踏み込まれちゃったら厄介だもんね!」山姥切「…ああ。食い止めるさ」
2015-04-11 13:48:06大将はそこに籠もっててくれ。この部屋なら、俺が守るこの戸口以外には出入りする場所もねえ。万が一敵が踏み込んできても、守るべき場所が一箇所で済むからな。……なあに、心配いらねえよ。他の皆が頑張って、本丸内には踏み込ませねえようにしてくれてる。だから心配すんな。…守るさ。必ず。
2015-04-11 13:51:38