- second_Yagen
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聞き分けの悪い大将だなあ…!いいから大将はそこで大人しくしてろ!安心しな、何としてでも俺らが大将は守ってみせるからよ…!
2015-04-11 14:21:10…いいか、よく聞け大将。 優先順位を間違えるんじゃねえ。守るべきものは何だ。俺達じゃねえ、あんただ。あんたさえ生き延びてくれりゃあ、どうにかして立て直す事もできる。大将が斃れちまったら、それだけで全てがおしまいなんだよ。
2015-04-11 14:25:39将棋で、歩兵を守る為に玉将を殺す馬鹿がどこにいる?何より優先すべきは大将、あんただ。俺らはあんたの力によって顕現してんだ、あんたがいなくなっちまったら、存在を維持する事もできねえんだよ! 大将。守られるだけってのは辛ぇだろ。けどな、それが「大将」の責任だ。…大人しく守られてな。
2015-04-11 14:29:21数が多すぎて、旦那らも全部は対処できねえか。…なあに。ここには俺がいる。大将には指一本触れさせやしねえよ。
2015-04-11 14:44:12この身体を得てからは戦場には出しちゃもらえなかったがな、演練の時には無理に頼んで部隊に編成してもらった事もあるし、鍛錬は毎日欠かした事がねえ。 一振り目に比べりゃあ頼りねえだろうが、それでも、退くつもりはねえぜ。…かかってきな。
2015-04-11 14:46:14まだ動ける。 右腕は無事だ。左肩にちょいと喰らったが大した事はねえ。両脚だってまだ萎えちゃいねえ。腹に一発食らったが、なあに、ちょいとした隙に止血はすませた。 まだ武器を取り落としちゃいねえ。まだ動ける。まだやれる。まだ俺は折れちゃいねえ。
2015-04-11 15:16:30燭台切「…あと少しで帰還するけど…本丸の方が何だか騒がしいね」鶴丸「…こりゃあ驚いた。結界が破られてるぞ」五虎退「えっ?」歌仙「つまり、敵襲…かな」次郎「あたしらが留守の間に、好き勝手してくれてるじゃあないか。オシオキしなきゃ駄目みたいだねえ」倶利伽羅「…さっさと行くぞ」
2015-04-11 15:33:17燭台切「…皆無事かい?!」獅子王「燭台切!戻ったんだな、助かった!」燭台切「状況は?」獅子王「ここと裏手、あと本丸玄関に別れて防衛戦!」燭台切「分かった。次郎さんと歌仙くんはこのままここで迎え撃って。倶利伽羅と鶴丸さん、五虎退くんは裏手の応援!僕は本丸玄関の様子を見てくるよ」
2015-04-11 15:46:01燭台切「山姥切くん!乱くん!無事かい?!」山姥切「…燭台切、戻ったのか」乱「……っ、は、…おかえりなさーい、っと…!」燭台切「僕も助太刀するよ」山姥切「ここはいい、俺達で何とかする。あんたは、主のところへ向かえ!」燭台切「…っでも、この数を二人で相手するのは」乱「何とかするよ!」
2015-04-11 16:21:51山姥切「いいから行け!主を守るのが第一義だろう」乱「僕達ならまだ戦えるよ!」山姥切「今、主の警護に当たっているのは、薬研だけなんだ!」燭台切「えっ…?」山姥切「行け!」燭台切「…分かった、ここは任せるよ」山姥切「ああ」乱「頑張るから、後でほめてね!」
2015-04-11 16:26:24槍と大太刀をいっぺんに相手取るのは、さすがにちょいと厳しいか。…だが間合いさえ詰めちまえばこっちが有利だ。ちょいと傷口がじくじく痛むが、まだ動ける。…ここを抜かせるわけにはいかねえんだ。どんな手を使ってでも、斃してやる。
2015-04-11 16:34:15燭台切の旦那…が、どうして、ここにいる。どうして俺を庇って、大太刀の刃を受けてんだ。意味が分からねえ。意味が分からねえよ。
2015-04-11 16:44:45薬研「燭台切の、旦那」燭台切「…大丈夫」薬研「大丈夫じゃねえよ、あんた」燭台切「…大丈夫。ここを、守っていて」薬研「待て、待てよ」燭台切「…すぐに、終わらせるから。待っていて」
2015-04-11 16:47:39……あんな、恐ろしい顔した燭台切の旦那は、初めて見た。 綺麗に笑ってんのに、襲撃してきた連中に対する殺意しか感じられねえ。自分だって大太刀の刃を受けて怪我してんのに、気にも留めずに太刀を振るって相手を屠ってく。太刀筋に欠片の容赦もねえ。 俺も、…助太刀しねえと。
2015-04-11 16:57:59薬研「……おわった、…か?」燭台切「…この場は、凌いだ…みたいだね…。…っ」薬研「燭台切の旦那!」燭台切「…大丈夫、少しふらついただけだよ」薬研「大丈夫じゃねえよ!手当てしねえと」燭台切「まだ、表に敵が残っている。…全部、斃さないと」薬研「無茶すんな!」
2015-04-11 17:12:03