記憶がない燭台切光忠botシーズン４

【極】記憶がない燭台切光忠bot @shositu_mitubot

光忠「うーん……何をしようか」 倶利「なんでも」 光忠「手錠つけてできること……ああ、音楽でも聴く？ 向かい合うより背中合わせの方が楽だもんね。持ってくるよ」 倶利「待て……行くな」 光忠「？ 倶利ちゃんも一緒に行くんだよ。繋がってるんだから。ほら」 倶利「……ああ、」

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光忠「最近、余裕が出てきたのか、戦以外の時間にふざけすぎだよね、僕たち。まあ……こういうのも悪くないよね。一日ずつ大切に過ごさないと」 倶利「（……一日というくくりでは、長すぎる）………………俺は、」 ひとつひとつの出来事を慈しみ、 さよならの準備をする

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本当に光忠さんはみんなから愛されてますね！！ — それは……この世界線の僕のことでいいのかな。突然どうしたんだい？ でもありがとう。 ask.fm/a/c6qancqg

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書類をさくさく出来ない審神者に喝をお願いします。 — 君は書類をしているという状態から出たくないのかもしれないね。終わるのが怖いんだよ。 大丈夫、まずは最後までひととおり終わらせて、その後クオリティを高めよう。早めに終わらせ... ask.fm/a/c6qb2066

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光忠さんは倶利伽羅さんのこと好きですか？ — 好きだよ。もちろん。 ask.fm/a/c6qb3lii

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光忠「手錠、かあ……」 倶利「？」 光忠「ずっと不思議に思ってたんだけど……手錠で両手を拘束されても、脚や頭があれば、いくらでも抵抗できるよね。さすがに刀は振るえないけど」 倶利「！！……そうだな」 光忠「ちょっと試してみたいことがあるんだ。付き合ってもらえるかい？」

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光忠「いっ、……いた、……くっ、……無理、だよ……っ！」 倶利「もう少しで入る」 光忠「あっ、……ちょっと……強引じゃ……いたっ、」 倶利「やりたいと言い出したのはあんただろう」 光忠「……はっ、……でも背面で右手首と左足首を繋ぐと抵抗できないことは分かったよ。外してくれる？」

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倶利「体が硬いんだな、あんた」 光忠「え、そうかな。普通だよ。長谷部くんはバッキバキだけどね。倶利ちゃんは……」 倶利「このくらいはできる」 光忠「！？ 猫みたいだね！！」 倶利「床につくぞ」 光忠「（ぐっぐっ）」 倶利「？」 光忠「上から押しても痛いって言わないなんて……！！」

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光忠「……ぜぇ……僕たち何やってるんだろうね……ぜぇ……」 倶利「体力がないな」 光忠「インナーマッスルは普段鍛えてる筋肉とは別だから……。今日はもう寝ようか。ちょうど布団も敷いたわけだし」 倶利「……寝るな。寝たくない」 光忠「最近倶利ちゃん我が侭言うようになったね。嬉しいよ」

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「それじゃあ倶利ちゃんが寝たくなるまで付き合うよ。将棋でもするかい？」 「……違うのにしろ」 「勝てないからって。……うーん、他に何かあるかな」 「オセロ」 「オセロ？」 「……ルールは教えてやる」 「今これなら勝てそうって思ったね？……ああ、レヴァルシーみたいなものか。いいね」

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「オセロって……黒、白、黒、白、……ってひっくり返って……なんだか花占いみたいだね」 「……どれがあんたの心だ？」 「どれだと思う？」 「角」 「正解」 「……俺もだ」

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「それにしても……手錠のせいで、ボードゲームの割りに随分顔を近づけてるよね……」 「影になってるぞ」 「ああ、ごめん。……すごく真剣にプレイしてるように見えるんだろうなあ」 「……俺の勝ちか」 「もう一回！ ……次は負けないよ」

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「手錠かけっ放しだと……お布団くっつけないとね」 「もっとこっちに寄れ」 「うっ、……この布団と布団の繋ぎ目の上で寝るの、苦手なんだよね……」 「……俺がそっちへ行く。同じ布団なら問題ないだろ」 「君ってほんと……僕も見習いたいね。おやすみ」 「おやすみ……また明日」

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「…………むにゃ……」 「（…………この、まま………。いや、……こんなことは考えるべきではないな）」

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「ん……おはよう、倶利ちゃん」 「…………もう起きるのか」 「いつもこの時間だよ。朝ごはん作らないとね。……それにしても、……昨日から思ってたけど、君が右側にいないと落ち着かないよ」 「……」 「？……袖離してくれる？ 倶利ちゃん」

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「今日も朝日が眩しいね。……倶利ちゃん、手錠もう外していいかな」 「……いやだと言ったら……あんたはどうする」 「（珍しい）」 「……忘れろ」 「大丈夫だよ。手錠なんかなくても、ずっといっしょにいる。約束したじゃないか。……約束、」 「……光忠、」 「約束、したよね？ 最後に」

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「僕が水戸徳川にお嫁に行く朝、……君にお別れを言いに行ったときだ」 「ああ」 「憶えてる。……ううん、思い出したんだ。こんな大切なことを忘れてたなんてね」

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「"次に会ったときには、僕たち、また姿や名前が変わってるかもしれないね。なにせ刀は、……主の思うがままだから"」 「"それでもいい。磨上されようと名前が変えられようと、あんたに会えれば。……そのときには、何があろうと必ずずっと一緒にいる。それが俺の……愛情だ"」

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「記憶がなかった僕は……君が昔の知り合いだから傍にいて助けてくれてたんだと思ってた。君にとっては当たり前でも、記憶がない僕にはすごくありがたいことだったから……記憶を取り戻して、君に僕を返したいと……思ってたのに」 「ああ」 「記憶を取り戻す過程それ自体が……君にとっては、」

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「だから言ったはすだ。最初から。記憶があろうとなかろうと、一緒にいられればそれでいいと」 「ほんとだね。……本当に、……僕だって"約束する。君に会えたらまたずっと一緒にいるよ"って言ったのに……記憶をなくして君から離れようとしたり……バカだったよね」 「本当にな」 「本当に、」

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「ずっと……愛してくれていてありがとう。……思い出すのがだいぶ遅くなっちゃったね。倶利ちゃん……ただいま」 「最初からいただろう、あんたは」 「うん。でもね、……一回言いたかったんだよ。君にまた会えてよかった」