記憶がない燭台切光忠botシーズン4
- shositu_mitubot
- 37765
- 1
- 0
- 0
大倶利伽羅くん、今一番欲しいものは何?叶えたい願い事はある? — (大倶利伽羅) ……光忠といられれば、それだけでいい。 ask.fm/a/c5embkp8
2015-04-04 22:21:50鶴丸さん、鶴丸さん!ここはひとつエイプリルフールをあえて今!それくらいの驚きを今!本丸中に振りまく時なのでは!? — 鶴丸「ん?嘘をつけってことか?……そうだな……最近の光忠は……遠慮なく叱ってきそうで怖いんだよな」 三日月... ask.fm/a/c5em94j0
2015-04-04 23:04:15光忠「それで、どうしたの、大倶利伽羅くん」 倶利「……」 光忠「長谷部くんの部屋じゃなんだよね、散歩でもしようか」 倶利「……ああ。……あんたが歩きたいなら付き合う」
2015-04-04 23:07:17光忠「何か悩みでもあるなら訊くよ」 倶利「……あんたは、ないのか。悩み」 光忠「?」 倶利「あんたが悩むのを見ているのがつらい。それが俺の悩みだ」 光忠「……はは、かっこいいこと言うようになったね、倶利ちゃん」 倶利「……」 光忠「僕の悩み、かあ。……」 倶利「(……頼む)」
2015-04-04 23:10:28光忠「悩み、か。……倶利ちゃんはさ、僕が記憶がなくても、ずっと傍にいてくれたね。……そんな君に、今更嘘をつくのも、道義にもとる、かな。かっこわるいけど、聞いてくれるかい」 倶利「(……頼む、から)」 光忠「……記憶が戻ってきたのはいいんだけど、どうも僕は、自分がよく分からなくて」
2015-04-04 23:14:29光忠「おかしいよね。”君に燭台切光忠を返す”と誓った頃の僕は、記憶さえ戻れば、元の僕になれると思ってたんだ。……それが、…………僕は自分がよく分からなくなったんだよ。何が好きで、……何がしたくて、何を望んで、……どんな奴なのか。何も」 倶利「(頼む、……来てくれ)」 光忠「ねえ」
2015-04-04 23:16:45光忠「ねえ、僕は……もしかして記憶が戻るにつれて、大切な人格を失ったんじゃないかな」 倶利「……(違、う)」 光忠「もしかして、記憶がなかった頃の僕が、本当の僕なんじゃないかって……怖くなるんだよ。ねえ、倶利ちゃん、僕は――」 倶利「(来ない、……来なかった、)」
2015-04-04 23:24:33倶利「記憶は、……戻らないか」 光忠「え?」 倶利「…………」 光忠「……何か言ってくれる?」 倶利「……大丈夫だ」 光忠「何が?」 倶利「(あんたはあんたのままだ、と言っても……大丈夫だとは、信じないだろう)」 光忠「……ごめんね、やっぱり話すべきじゃなかった、かな」
2015-04-04 23:29:47倶利「(信頼をなくすわけにはいかない。いや……俺が嫌われたくないだけ、か)」 光忠「……今日は冷えるね。……帰ろうか」 倶利「待て。……待ってくれ、光忠。………苦しいか」 光忠「悩みの話? そうだね、もう……結構きついよ。見てて分かるくらいなんだよね?」 倶利「…………禁忌を、」
2015-04-04 23:33:25倶利「……あんたは、元からそうだったんだ」 光忠「倶利ちゃん……?」 倶利「伊達政宗のところにいた頃、俺が来てから数年目、あんたはまったく同じ悩みを抱えてた。自分が何か分からない、と。俺は――」 光忠「倶利ちゃん、待っ」 倶利「あんたには何もない、空っぽだと答えたんだ。元からだ」
2015-04-04 23:36:46倶利「それ以来、あんたは――ただ格好良いというだけではなく、何か……中身のあるものになりたがった。俺がそれを手伝った」 光忠「中身を……。どうやって?」 倶利「……俺は……語るのはあまり好きじゃない」 光忠「聞かせてよ、お願いだから」
2015-04-04 23:43:05倶利「……中身とは豊かな人格であり、人格は価値観の集まりであり、……価値観は好き嫌いだ。好きなものを作ればいい。ただし、”理屈”や”常識”や”道理”、”あるべき姿として好きにならなければならないもの”から外れた好意だ」 光忠「…………まさか、」 倶利「…………」 光忠「僕は、」
2015-04-04 23:45:59倶利「これ以上は話さない。……あんたが思い出せ」 光忠「……」 倶利「あんたは元から空っぽだ。……またここで、一つずつ作っていけばいいだろう」 光忠「僕は……」 倶利「あんたの好きなものはなんだ。何をしたい」 光忠「……っ…………」 倶利「ああ……今なら泣くのも中身のひとつだな」
2015-04-04 23:50:39倶利「……あんたがまた俺を好きになる必要はないが、……せめて、泣く間優しくするくらいは許してくれ」 光忠「…………僕、は……君を……あ、あ、……ああ、」 倶利「……ああ、いい。泣け」 光忠「あああ、あ……」
2015-04-04 23:53:17光忠「……っ、…………」 倶利「帰るぞ」 光忠「待っ、……こんな顔、見られたらかっこ悪いよ」 倶利「……これでもかぶってろ」 光忠「わぶ……上着脱いだら倶利ちゃんが寒いでしょ。……あ、なんかこれ連行される犯人みたいじゃない?」 倶利「くだらないな」 光忠「はは、……ほんとにね」
2015-04-05 00:01:16光忠「もしまた……誰かを好きになるんだとしたら、……君がいいよ、」 倶利「それは恩義を返すためか?」 光忠「分からないよ。……でも、借りや罪悪感が理由じゃ、”中身”にはならないよね。……まだ混乱してるみたいなんだけど……でも、……分からない、けど……君に優しくしたいのは本当かな」
2015-04-05 00:16:08鶴丸「我が侭を許し合う関係など、……か。あーあー、俺の上着をほったらかして」 長谷「いいからさっさと天井を直せ。そこの崩れた書類の山もだ」 鶴丸「こういうときにこそ三日月が手伝ってくれればなあ。……まあ、三日目の月は昼に出ているもんだ、無理か。……いや俺も鳥目だった。眠いぜ」
2015-04-05 00:20:59光忠「……まだ混乱しているのに……それでも一緒にいてほしいって言うのは、やっぱり失礼かな」 倶利「俺は最初から言ってる。あんたといられればそれでいい。……必要以上には慣れあわないがな」 光忠「そう……じゃあ、君の話を聞かせてよ。君の中身をさ。……明日はきっと楽しいことがあるよ」
2015-04-05 00:28:24光忠「もう考えすぎて頭が痛くなってきたよ」 倶利「寝ろ。……俺もだ」 光忠「はは、僕のせいだよね。……おやすみ」 倶利「ああ、……おやすみ」
2015-04-05 00:30:15みんな幸せになぁ~れ!!!!!! — 光忠「……すやぁ…………」 倶利「……すみゅ…………」 鶴丸「……抱き合って寝てるぜ。あーあー涙の痕で伊達男が台無しだな。これは明日、目が腫れるんじゃないか。……目に濡れ布巾でも載せて... ask.fm/a/c5f43gpb
2015-04-05 00:41:34それにしても、昨晩大泣きしたのが恥ずかしくなってきたよ。倶利ちゃんともちょっと顔を合わせづらいというか……。目も赤いし、いっそ両目に眼帯したいくらいだよ。
2015-04-05 08:36:25ああそうだ、昨日は長谷部くんのブロマイドを手に入れてきたよ。なかなか男前だよ。本当に写真サイズだね。 今日からは僕や倶利ちゃんや鶴丸さんのブロマイドが手に入るようになったそうだから、……後でこっそり万屋に行ってこようかな。 …………それにしても、この長谷部くん、どこに飾ろう……。
2015-04-05 13:48:21忘却みっちゃんは倶利ちゃんを現実に返すために犠牲になったりしないですよね?;;うっ、頭が — ダリーナ聞いて! ……なんてね。 審神者さんたちは心配しすぎだよ。僕は平凡に本丸で生活したり出陣したりしているよ。 ask.fm/a/c5ghkfqe
2015-04-05 14:23:19