ニンジャ・サルベイション #4
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
「わかったよ」ユダカは苦笑した。「マジで、いいなと思ったんだ。あの時」「うん」ミカリの返事に嫌悪や怒りのトーンは無かった。やがてユダカはバイクを停めた。さびれたショッピングモール・エリアの入り口の近くだ。「ここなら長距離バスも来る」「何?」「何かあった時はそれを使えって事」44
2015-04-06 01:26:57
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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ユダカはミカリを下ろした。「戻るの?」「アイツ、すぐ追いつくって話が、来ねえからさ」ユダカは言った。「遠くから様子だけでも確認して来るさ」「私そんなに待たないよ」「そりゃそうさ」「でもここまで楽しかったし、旅行は続けたいな」「腹が据わってるな」「仕事も無いし、何も無いからね」45
2015-04-06 01:32:11
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
「同じだ」ユダカは頷き、バイクを反転させた。そして一人、元来た道を戻り始めた。置き去りになったキャリバーのもとへ。……かつてカシイであったニンジャ、キャリバーは今、別のニンジャと相対し、同時にオジギを繰り出したところだった。「ドーモ。キャリバーです」「ドーモ。ピーコックです」46
2015-04-06 01:36:49
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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二者は同時にカラテを構えた。威圧的に輝く青緑装束のニンジャはキャリバーに興味深げな視線を送った。「やはりニンジャであったか。フン……しかもやはり、成りたてか?……だが、仲間を逃がしたな。別のニンジャか。非ニンジャのサイドキックか」「サイドキック?ヘッ」キャリバーは鼻で笑った。47
2015-04-06 01:41:26
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「アイツはニンジャじゃねえが、サイドキックは俺だ。アイツはクールなんだ。俺がこうしてやってられンのも、アイツがクールだったからだ」「話にならんな」ピーコックは言った。「アビシナ社の件、詳しく聞かせてもらうとしよう。俺のカラテを生き延びればの話だが」「いいぜ!何も知らねえがな」48
2015-04-06 01:46:05