青江怪談

みぞぞぐち @ihcugozim

「あ～、彼女が君にまた迷惑をかけてしまったみたいだね……」って青江が謝ると「昨日の鬼電ですよね？」って笑う鯰尾くん 傍から聞いたら痴情のもつれみたいに聞こえるけど、その彼女というのは青江の部屋に出る女幽霊のことだった！！ #青江怪談 現パロ

うほじー @801nakaG

#青江怪談 にっかりが小さくなった。「少し不便だね」と笑っていたが、ぼくは収まりをよくしたかったのでもう少し切った。チョキン。「鋏では髪しか切れないよ？」鉈と鋸をもう一度買ってこようと思う。鑿と玄能のほうが使いやすいだろうか。

うほじー @801nakaG

#青江怪談 にっかりが負傷したのでおぶって手入れ部屋まで連れていく。重くないかい？重くないよと応えるが手触りがひんやりしてきた。誰かが来てくれないと石灯籠なんて動かせないじゃないか、まったく。

うほじー @801nakaG

#青江怪談 手が生えている。青緑の髪が絡まったほっそりした手だ。友人に見せたら「堪らない」と頬ずりしていた。次の日友人の手と青白い手が指を絡めて生えていた。どちらも男の手だと思うが今日も睦まじそうに生えている。

ぱいみん＠さにわ @Paimin_TK

緑色の石を拾った。持ち帰ってにっかりさんに見せると「人魚の卵だね」という。見る間に雌の人魚が孵化し、座敷の空中をひらひらと舞い遊ぶ。「餌は何をやればいいのだろう」と呟くと、人魚はにっかりさんの顔に飛びついて右の目玉を吸った。人魚の餌は人間の水晶体である。 #青江怪談

ぱいみん＠さにわ @Paimin_TK

にっかりさんと死後の話をする。「天国のことはよく知らないなあ、行ったことがないから」と申し訳なさそうに笑って「でも地獄はあるよ、ほらそこに」と彼が私の足元を指差す。靴の下、地下鉄の通風口と思っていた金網のはるか深くに、赤い火が見えた。 #青江怪談

モブ @m_ob38

いつどこでどうしても分からないまま果ての無い暗闇を歩まされ続けるボクの上からふいに「やっぱりここかぁ」って声がして見上げると遥か遠い頭上からするする深緑色の細い髪が落ちてきて「さあ、それに掴まって上がるんだよ」という青江の言葉で漸く己が今いるここは地獄なのだと気付いた #青江怪談

モブ @m_ob38

いつどこでどうしても分からないまま果ての無い暗闇を歩まされ続けるボクの上からふいに「やっぱりここかぁ」って声がして見上げると遥か遠い頭上からするする深緑色の細い髪が落ちてきて「さあ、それに掴まって上がるんだよ」という青江の言葉で漸く己が今いるここは地獄なのだと気付いた #青江怪談

モブ @m_ob38

他の刀達の要望で怪談噺を披露する青江が君もお一ついかがかな？と笑っていちまーい、にまーい、さんまーいと皿の数を数え始める。それは流石に知っていると返すとじゃあこれならどうかなと自分を指さし一人、肩の白装束に触れ二人、最後に下腹部を撫でようとして「ああ、一人足りない…」 #青江怪談

モブ @m_ob38

他の刀達の要望で怪談噺を披露する青江が君もお一ついかがかな？と笑っていちまーい、にまーい、さんまーいと皿の数を数え始める。それは流石に知っていると返すとじゃあこれならどうかなと自分を指さし一人、肩の白装束に触れ二人、最後に下腹部を撫でようとして「ああ、一人足りない…」 #青江怪談

💜みつよ†狂愛💜 @tcn8330

なんだいこのタグの時期かい 青江と僕で古典的怪談 ※再掲 #青江怪談 pic.twitter.com/PHMFDkf4IH

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iKiwi @angelcrown

にっかりさんの足跡は大きかったり小さかったりして、形すらも定まっていない。それを踏みながら彼の後ろを歩いていたら、突然足跡が途切れ、顔を上げるとにっかりさんは前にいなかった。波の音に振り返ると、僕は崖の上に立っていた。僕はさっきまで自分が溺れていたことを思い出した。 #青江怪談

尋@死因:10話⛸ @_tazune_

綺麗な桜の木の下には、屍体が埋まってるってね。 #青江怪談 pic.twitter.com/tpHtxbtM8B

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iKiwi @angelcrown

「抱き枕を買った」という友人は、寝室にあるそれを見せてくれた。ベッドの上に長髪の頭が転がしてあり、朗らかに自己紹介をしてくれた。名前はにっかりさんと言った。抱き枕とは違うんじゃないかと思ったが、友人が彼の口に楽しげに食事を運んでいたので、僕は何も言わずに部屋を後にした。#青江怪談

桐尾百人/備後国 @pipimokari

幽霊なんていない？はは、君は子供の様な事を言うね。僕には女の霊を斬った逸話、獅子王くんは持ち主が鵺退治をしたって話があるじゃないか。僕らが存在するのだし幽霊がいたって不思議じゃないさ…そんなに凄い剣幕で怒鳴らなくたっていいだろうに、君の後ろの「お嬢さん」が睨んでるよ？ #青江怪談

iKiwi @angelcrown

にっかりさんは花粉症らしい。マスクをつけて外に出る。彼の忘れ物を届けようと追いかけたら、町中の人がマスクをつけて、ハーフアップの髪に、白装束。同じ特徴の中から、僕の彼を見つけ出すミッションを達成し、「よかった、にっかりさん」その途端、通行人が全員、同じ顔で、一斉にこっちを向いた。

風白狼(ふうはくろう) @soshuan

以前書いたの拾ってきたけど、私は彼をなんだと思っているんだろうか #青江怪談 pic.twitter.com/Uw8xDGckil

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iKiwi @angelcrown

青江を、洋上の船から海に突き落とした。彼の不貞を疑ったのだ。船はそのまま隣国の港につき、僕は青江のことを忘れようと全力で観光をした。今日訪れた博物館の展示は、引き上げられた難破船から発見されたものらしい。船底の板や宝石が並ぶ中、見覚えのある朽ちた白装束があった。　#青江怪談

桐尾百人/備後国 @pipimokari

視界の端にちらつく小さな白い影。それは少しづつ大きくなり、確実に頻度を増して視界の端に映り込む…気が狂いそうだ。頭を抱えれば再び映り込む白い影。「捕まえた。」ばさりと軽やかな音を鳴らしたそれは視界を真っ白に染め上げ、そしてすぐに世界が暗転した #青江怪談 それはまるで白装束の様な

iKiwi @angelcrown

写真を撮りに車で廃村に訪れ、大きな廃屋敷に足を踏み入れた。廊下の壁が壊れ、中の隠し階段が見えた。二階には、格子の嵌まった座敷牢があり、その中に髪の長い青年がいて、にやにや笑っていた。水が欲しいと言われたので、水筒を差し出す。彼は一口飲んで言った。「三途の川の水かあ」　#青江怪談