- rainbow_solara
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1 狭い車内。 暗く表情はよく見えない。 絡まる舌。 蠢く二人の指先。 荒い息と漏れる声と水音。 電車が通り過ぎる。 一瞬私たちの姿が照らされてまた隠れる。 いけない関係。 隠れた恋。 そんな甘いものじゃない。
2015-03-02 19:08:292 指がグッと奥を突く。 彼のものを思わず握りしめる。 浅く深くゆっくり抽挿を繰り返す。 息を吐いてまた緩く手を動かす。 着信音。 体が硬直する。 「旦那さん?」 重なった唇が笑う。 「愛されてんな」
2015-03-02 19:08:393 優しい声とは裏腹に激しく動く指。 体は彼に、頭の中では夫に犯されて、腰を震わせてイった。 何度も波がくる深い絶頂に体が沈む。 「シート汚してもーて」 彼の声を遠くで聞く。 ひくりひくりと動くソコ。 芯を失って求めて疼く。 彼と目が合った。
2015-03-02 19:08:554 「おいで」 腰を降ろす。 ギチギチと広がる穴。 脳天まで貫かれて背中を仰け反らせると天井に頭をぶつけた。 笑う彼。 そのまま一緒に動き出す。 狭く身動きのとれない車内でソコだけを密着させて。 ニチャニチャ響く粘着質な音。 私たちの関係みたい。
2015-03-02 19:09:075 服が捲り上げられて胸が露わになる。 「おっぱい出てるで」 いや。 首を振る。 「断乳したんちゃうかったん?」 「せやから夜起きなくなってんやろ?」 「最初吃驚したけどな」 指が触れる。 ビリッと電流が走る。
2015-03-02 19:09:216 「吸われんくなったから?敏感」 摘まれて爪を立てられてひっ掻かれて情けない声がでる。 「うわ、めっちゃ出てきた」 垂れる滴。 飲む人がいなくなってもすぐには止まらない。 「舐めていい?」 楽しそうな声。
2015-03-02 19:09:327 首を振る。 「なんで?もうあの子飲まへんのやろ?」 ぺろりと這う舌。 「なんや薄甘いな」 手が胸を揉む。 ベロベロと乳首を行き来しながら舐め回されて声をあげた。 入ってくる舌。 「甘いやろ?」 身を捩る。
2015-03-02 19:09:428 「なんで逃げんの?」 頭を掴んで無理矢理ねじ込んでくる。 「僕と君の子やない」 「愛の結晶やろ?」 「こんなに甘いねんで」 声が頭に響く。 やめて。 腰が揺れる。
2015-03-02 19:09:519 電車が通り過ぎた。 目の前が真っ白になる。 「なんで泣いてんの?」 ごめんなさい。 声が漏れた。 「嬉しい、やろ?」 手が背中に回る。 強く突き上げられて息が詰まる。 罪悪感と背徳感とがない交ぜになって、強烈な快感に頭が痺れる。
2015-03-02 19:10:0410 「愛してんで」 彼が笑う。 「絶対離さへん」 腰を引き寄せる。 熱が広がる。 脈動を感じながら彼の顔を見た。 綺麗な顔。 目元があの子とよく似てる。
2015-03-02 19:10:1911 額に浮かぶ滴を舐めとった。 甘い。 身を滅ぼすかも知れない毒はこんなにも甘い、甘露。 しゃぶり合う私たち。 身も心も毒されて浸食されて、私たちは。 私は。 貴方は? pic.twitter.com/egJfhh3e5F
2015-03-02 19:10:341 毎日の習慣。 ブログを書くことともう一つ。 電話をする。 非通知で。 出たことはない。 でも拒否もされてない。 番号も多分変わってない。 彼女の電話には僕からの着信履歴がズラリと並んでるはず。 それを想像して悦に入る。
2015-03-27 20:07:552 僕やって分かってるんやろ? 一回も出ーへんけど、拒否もされんのはそれが君の意思の気がして。 今日もボタンを押す。 いつものように数回鳴らして切ろうとした。 『…もしもし?』 「…ぇ?」 『もしもし?』 「…もしもし?」 『まるちゃん?』 「…そやで」
2015-03-27 20:08:003 久しぶりに聞く彼女の声。 『お仕事終わったの?』 「…何、言うてんの?」 『ご飯、から揚げだよぉ』 えらいポヤポヤしとる。 寝ぼけてる? ってか、寝てる? 寝言? 『はや、く…かえって…』 小さく途切れて、そのまま静かになった。 微かに聞こえる寝息。
2015-03-27 20:08:044 しばらく聞いて、切った。 最後に抱いた彼女の体、表情、声。 全部忘れられんかった。 蜘蛛の糸のような繋がりを求めてボタンを押してた。 こんなに苦しいんは、求めてるんは俺だけやと思ってた。 でも、彼女も。 夢の中でまだ俺と一緒に暮らしてる。
2015-03-27 20:08:085 朝になったら君は気付くやろか。 見えんくらい細かった糸がほんの少しだけ太くなったこと。 切れかかってたのを君が繋ぎ直してくれたこと。 あん時の俺を許してくれる? もっかい迎えに行ってもいい? ちゃんと電話してみてもええかな? 俺の番号まだ残してあるかな。 きっとあるよな。
2015-03-27 20:08:126 忘れられへんのは君も同じ。 そう教えてくれたから。 もし出ーへんかったら直接行こ。 例え誰か他のやつが隣にいたって取り返す。 待たせてごめんな。 もう絶対離さへん。 愛してんで。
2015-03-27 20:08:161 声も出ないくらい突き上げられて、叩きつける体にただ揺さぶられる。 果てた後には爽快感が残り、心地よい眠りに誘われる。 そんなセックスばかりだった。 もう一度彼に抱かれるまでは。
2015-04-14 20:05:302 コリコリ尖った乳首を摘まんで捩じって弾いて。 ヌルヌル逃げるクリをこねくりまわして何度も潰す。 ヒクヒク蠢く穴は浅く深く緩く弄られて更に奥に誘い込もうと収縮を繰り返す。 全身を震わせて達しようと体が準備すれば、スッと離れていく、彼。 息を吐いて首を振った。
2015-04-14 20:05:463 口元に寄せられたペニスを口に含めば、また与えられて疼きが戻ってくる。 はち切れそうな亀頭を唇で包んで舌でざらりと舐めて。 溢れ出す先走りを吸い上げて求める。 すぐにまた頂点を目指して震える体。 離れていく指。 喉の奥まで含めばまた戻ってくる。
2015-04-14 20:06:114 何度も何度も繰り返されて、ぞくりぞくりと蝕まれる。 達し切れないまま落ち切れず、少しずつ階段を上っていく。 あと少し。 あと少しなのに、許されない。 そそり立つペニスを握り締めて彼を見上げる。 「イキそ?」 優しく笑う彼。 日向のような笑顔。 あの頃と同じ。
2015-04-14 20:06:355 「イキたい?」 舌を伸ばして舐めながら何度も頷いた。 「イッてもええよ?」 そう言いながら、また離れて行こうとする指。 それを追いかけて腰を突き出す。 イカナイデ。 イカセテ。 目で訴える。 「…だらしない顔」 そっと頬を撫でられた。
2015-04-14 20:06:446 鼻から声が漏れる。 「あーあー…涎垂らして…」 顎をぬるりと拭った。 「イク直前でずっと止められてんの、気持ちええやろ?」 グッと奥まで突っ込まれて、またすぐ出て行く。 『んんんっ!』 イキたい。 イケない。 また一つ階段を上っただけ。
2015-04-14 20:06:567 そこに見えてるはずの頂点がどんどん遠くなっていく気がする。 さっきまで見えてたはずの頂点は、もうずっと下に。 微かな空気の動きにさえ肌が反応する。 気持ちいい。 苦しい。 イキたい。 もっとこのまま。 ずっとこのまま。 全部ぐちゃぐちゃになってただ腰を振る。
2015-04-14 20:07:048 そんなんじゃどうにもならないってわかってるけど、でも。 くねらせて突き出して締め付けて、どうにかして彼を中へ。 乳首を、クリを、全身を彼に擦りつけて自ら求める。 全部が集まって、一つの塊になる。 どんどん大きくなる。 私の全てがそれになる。
2015-04-14 20:07:12