三日月さんの"あの目"の話

料理が苦手な燭台切光忠bot @mesimazu_ccp

光「ねぇ倶利ちゃん」 倶「…」 光「三日月さんの”あの目”、知ってる？」 倶「あの目…？目に三日月があるって話か？それなら…」 光「違う、けど…知らないならいいんだ。今の聞かなかったことにして？」 倶「…？…ああ…わかった」

料理が苦手な燭台切光忠bot @mesimazu_ccp

.｡oO(倶利ちゃんは”あの目”を見たことがないのかな…確かに普段はにこにこしてるし、気付いてる人もほとんどいないだろうけど…”あの目”だけはどうしても……)

料理が苦手な燭台切光忠bot @mesimazu_ccp

.｡oO(彼の"あの目"のこと、誰にでも聞かない方がいいよなぁ…倶利ちゃんが見たことないとなると誰に聞いたらいいんだろう…)

料理が苦手な燭台切光忠bot @mesimazu_ccp

.｡oO(あ、"あの目"…三日月さんは何を考えているんだろう。主は"あの目"を知っているのかな…僕が主なら"あの目"を見たら怖くてそのままにしておくなんてできない…主は三日月さんから直接何か聞いているのか、それとも知らないのか……いずれにしてもやっぱり触れない方がいいのかな…)

料理が苦手な燭台切光忠bot @mesimazu_ccp

.｡oO(何で三日月さんはあんな目を…すべてを見透かすような、すべてを飲み込むような、"あの目"は一体何だろう……考え事をしているだけなのかな……良くないことじゃないといいんだけど…)

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

飲み終わったから部屋に戻ろうかな

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

.｡oO(…あれ？三日月さん？何であんなところに…？というか何か探してる？)

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

光「三日月さん、何か探し物？」 三「おぉ、燭台切。お前を探していた。最近お前が俺と目を合わせようともしない上に時折考え込むような顔をしているから気になっていてな。少し話でもと思ってな」 光「…気付いてたんだね」 三「普段にこやかにしているお前があの様な顔をしていたら気にもなるさ」

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

光「……その言葉そっくり三日月さんに返すよ」 三「…ふむ、そういうことか。…まぁ、そうだな。それにしてもまさか俺が考え事をしているところを見られているとは思わなかった」 光「…たまたま、だったんだけどね。三日月さんのあんな表情見たら怖くて…あっ」 三「あっははは。俺が怖い…か」

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

三「主にも一度話したが…お前も悩んでいるようだし、話しておくか。…まぁ、最初からそのつもりだったが。とは言っても俺が勝手に疑問に思っていることを喋るだけだ、あまり深くは考えるな」 光「……わかったよ」 三「ははは、それじゃあ……燭台切よ…お前はこの戦に疑問を持ったことはないか？」

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

光「……！！」 三「ははは、その顔はあるのだろう？まぁ、それも当然かもしれないな。自分が燃える歴史、元の主が死ぬ歴史…お前に限らず他の刀たちにも色々あるだろう。それを守らなくてはいけない。正しい歴史として存在させるために。俺は…最初からそのことに疑問を持っていた」 光「……」

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

三「最近では検非違使も敵として出てくるではないか。こうなっては自分のしていることが本当に正しいのか、主のしていることが正しいのか、疑問を持つことも当然だとは思わぬか？」 光「……そう…だね…」 三「…あっははは。安心しろ、俺はこんなことで堕ちたりはしないさ」 光「そんなことは…」

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

三「はは、そんな顔をして何を言うか。伊達男が台無しだぞ。俺は刀だ。持ち主の意志によって振るわれ、そこに俺たちの意思はない。今、肉身を得て自分で振るうことができているが、本来ならこのようなことはない。俺にとってはそれだけのことだ。つまり主が堕ちない限り、俺が堕ちることなどないさ」

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

三「お前は俺が怖いと言ったな。きっと何を考えているのかがわからなくて怖いのだろう。俺が考え事をしているところをたまたま見てしまったから。今は…俺が堕ちたら敵わないとでも思っている…違うか？だが俺は仲間に嘘は吐かないことにしている。…とは言っても証拠がないから説得力はないだろうが」

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

光「……はぁ…やっぱり三日月さんはすごいね。さすがとしか言いようがないよ」 三「はっはっは。褒めても何も出ないぞ？」 光「ふふ、そんなんじゃないよ。純粋にそう思っただけだからね。やっぱり僕よりも長く生きているだけのことはあるのかな…」 三「ふむ、そうかもしれんな」

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

三「まぁ、俺たちのように長生きしていれば色々なことがあるさ。それはお前もわかっていることだろう」 光「まぁ…そうだね。僕よりもずっと長く生きている三日月さんにはもっと色々あっただろうし…」 三「そういうことだ。最初にあまり深く考えるなと言っただろう。この話はこれで終わりだ」

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

光「ふふ、そうだね。話が聞けて良かったよ。これで三日月さんの”あの目”に関しては悩まずに済みそうだね。僕は三日月さんのこと、信じてるよ」 三「はっはっは、そうかそうか」 光「僕は三日月さんも仲間だと思ってるからね」 三「…うむ、それは嬉しい限りだな」

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

光「わざわざ探してまで話してくれてありがとう」 三「気にするな。さて、俺はそろそろ戻るとしようか。お前の保護者にも睨まれているからな」 光「保護者…？あ、本当だ。倶利ちゃんあんな所から……じゃあ僕もそろそろ戻るよ。暗いから足元気を付けてね、おやすみなさい」 三「うむ、おやすみ」

料理が苦手な燭台切光忠 @mesimazu_ccp

.｡oO(三日月さんから直接話を聞けてよかった。まぁ、あの話を聞いて僕としても考えることはないわけではないけど……完全に信じられるわけではないけど今は…信じるのが１番なのかな…？………堕ちる…ねぇ……)