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紅の魔王と白の姫【テドイア】

重音テッド×イアの物語。 随時更新。 続きを読む
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大崎巧実(裏) @mboxtw2

こないだの続き。ある日のエピソード。 お客様としてがくぽがやってくる。遊びに来たんじゃなくて仕事の依頼。 期日までにこれだけの量の商品が居る、ってテッドさんに制作の依頼をしに来るんだけど、それを聞いたテッドさんは激怒。 納期が短すぎた。

2015-04-19 23:38:37
大崎巧実(裏) @mboxtw2

「お前、アレ一つ生成するのにどれだけかかると思ってんだ!?」って。無茶すぎる要望だったけれど、結局引き受ける事に。 依頼品は薬みたいな物。毒にもなるそれは魔物が持つ魔力を原料に作られる。だからがくぽはテッドさんに頼みにやってくる。 テッドさんは大忙し。

2015-04-19 23:40:45
大崎巧実(裏) @mboxtw2

普通に作ったのでは到底期日に間に合わない、とテッドさんは別の魔術も行使する事になるんだけど、それは禁呪に相当するもので、結構危険な魔術。 だから始める前に館のメイド達全員に、決して作成部屋がある階には上がるなって言うんですね。 死にたくないなら近寄るなって。

2015-04-19 23:42:38
大崎巧実(裏) @mboxtw2

手数を増やす為に下位の魔物を召喚するんだけど、その魔物達には本能しかなく、人間が近付いたら食べられてしまう。だから絶対に来るなって言うわけだ。 そうしてテッドさんの『お仕事』が始まる。 魔物の食料はテッドさんの魔力。大放出する魔力にテッドさんはかなり疲労困憊。

2015-04-19 23:44:13
大崎巧実(裏) @mboxtw2

そうそう。その仕事を始める前に材料の調達をするんだけど、その仕入れ先がらぶちゃんち。 兄妹で経営してるマジックショップが仕入れ先。大量の買い付け注文が入り、両手一杯にかかえてらぶちゃんがお届けに言ったのでした。 本当はお兄ちゃんが行きたかった……w

2015-04-19 23:45:37
大崎巧実(裏) @mboxtw2

この兄妹は揃ってテッドさんが好き。なので紅の館の仕入れ先として選ばれたのも営業の賜物。それ以前に魔術素材を豊富に扱ってたってのも決まった理由の一つでもあったけれど。 店主はライク。なので兄ちゃんが本来は行くのだけれど、テッドさん女の子しか相手しないかららぶちゃんの役目。

2015-04-19 23:47:11
大崎巧実(裏) @mboxtw2

材料が重いから、お兄ちゃんが代わりにいってやろうか、なんて言うけれど本音は自分がテッドさんに会いたいから(笑)けれど女の子じゃないと会ってくれないでしょ、ってらぶちゃんが言う。 どちらが出し抜いて紅の館に行くか。そんな兄妹の駆け引き。女のらぶちゃんのが有利だけど。

2015-04-19 23:48:56
大崎巧実(裏) @mboxtw2

ちなみに兄ちゃんの方が出向いても、テッドさんは会ってくれる時は会ってくれる。一応『主人』だから商談の時とかはちゃんと出てきてくれるから。 けれどめんどくさい、とかの理由で出てきてくれない時もある。そんな時に出てくるのが執事のキヨテル。 館の業務を取り締まるのがキヨテルのお仕事。

2015-04-19 23:50:34
大崎巧実(裏) @mboxtw2

そうして材料も届き、テッドさんのお仕事が始まるんだけど、大量の魔力を放出するのでお腹が空く。時折食事を持って行く事になるのだけれど本来はその役目はモモの役目だった。 何故ならテッドさん直々にアミュレットを渡されていて、それをつけていれば魔物に食べられる事もない。

2015-04-19 23:52:28
大崎巧実(裏) @mboxtw2

けれどモモはその役目をイアに渡すのね。これは大事なお仕事です、って。 きっと私よりあなたの方が適任だわって。 テッドさんのご飯を持ってイアたんが行くんだけど、モモが来ると思ってたテッドさんはびっくり。嬉しかったけれどテッドさんがいる場所は物凄く危険な場所。

2015-04-19 23:54:01
大崎巧実(裏) @mboxtw2

アミュレットを持ってはいるけれど死霊達は人間が来た、って寄っていく。小悪魔なんかはイアを騙してアミュレットを取ろうとするから気付いたテッドさんが激怒。 「てめーら納期まで日がねーんだ、仕事しろ!!」って怒鳴りつけて追い払うのでした。

2015-04-19 23:55:27
大崎巧実(裏) @mboxtw2

イアの持ってるアミュレットの効果はそんなに強い訳じゃないから、心配したテッドさんがその効果を劇的に高めてくれる。 そもそもそのアミュレットはテッドさんが気に掛ける相手を守ってくれる物であって、テッドさんが好きな人しか守らないし効果も気持ちに比例するのです。

2015-04-19 23:56:51
大崎巧実(裏) @mboxtw2

その効果をモモは知っているから、自分よりイアが持っていた方がアミュレットは強い力を放つだろう、と思ったわけです。 イアたんのご飯食べながら、魔物達を指揮し監視。ゆっくりイアと話していたいけれどそんな余裕が無くて悔しいテッドさん(笑)

2015-04-19 23:58:37
大崎巧実(裏) @mboxtw2

そうして期日の日までに商品が完成する。魔物にとって契約は絶対。だからテッドさんが『やる』と決めたら必ず商品は仕上がってくる。それを知ってるからこそがくぽは仕事を持ってくるのもある。 強い魔物のテッドさんが作る商品は品質も比例して高い。それもあって。

2015-04-19 23:59:52
大崎巧実(裏) @mboxtw2

けれど禁呪を扱い、常に大量の魔力を放出したテッドさんは疲労でそのまま倒れてしまう。 と言っても寝てるだけなんだけど。 なので商品の納品はキヨテルが行う事になりました。 「テッド殿ではないのか」「主人はただいまお休みになられております」って。

2015-04-20 00:01:30
大崎巧実(裏) @mboxtw2

で、納品。無茶苦茶な納期だったけれどいつもの様に手を抜かずに仕上げられたそれらはがくぽが見ても文句はない。 「いつもながら素晴らしい仕上げだ」って褒めるがくぽ。でも「二度とこんな無茶な仕事持ってくんな、と主人からの言付けです」って言われて苦笑するけれどw

2015-04-20 00:03:00
大崎巧実(裏) @mboxtw2

で報酬。かなりの大金が支払われるのだけれど、そこにもう一つ条件がついた。 本来は使わなくても良い禁呪にまで手を出す羽目になって、その金額じゃ割に合わない!ってテッドさんが言い出した。 もう本人は疲れ切っててしばらく回復するまでは仕事も受けられない。

2015-04-20 00:04:30
大崎巧実(裏) @mboxtw2

で、テッドさん(本人は爆睡してるので言ってるのはキヨテル)が付け加えた報酬が女の子連れてくる事。 「主人曰く、処女以外の女は認めん!だそうです」って。テッドさんは女の子から魔力の元になるものを吸い取るのだけれど、その内包量は処女の子が一番大きいから。

2015-04-20 00:06:35
大崎巧実(裏) @mboxtw2

予想以上に魔力の消耗が激しかったのでそれを回復させる為に処女の女の子が必要だったんですね。 「どうしても乙女でなければ駄目か」「それ以外認めるなと言われております」「娘の数を増やすのでも駄目か。乙女は探すのが大変なのだが」「駄目です」みたいな会話。

2015-04-20 00:08:32
大崎巧実(裏) @mboxtw2

仕方ないのでがくぽもその要求を飲んで、後日なんとかテッドさんにその報酬は支払われました。 処女の子ってのはそうそう連れてこれる物ではなく、がくぽも無理矢理連れてくるような商売体勢ではないので結構大変だったそうな。 そしてテッドさんはその子使って全快。元気になりました。

2015-04-20 00:12:19
大崎巧実(裏) @mboxtw2

別エピソード。 紅の館の主人であるテッドさんが魔物だって事は結構知られていて、会った事は無くても名前は知ってるって人も多い。イアもそうで、テッドさんに会った事はなかったけれど『紅の魔王』の異名だけは知っていて、連れてこられた時に驚いたってエピソードがある。

2015-04-20 00:19:46
大崎巧実(裏) @mboxtw2

そもそも魔物の中でも上位にあたるテッドさんは力が強い分、人の世界に関わろうとはしない。と言うか上位の魔物達は基本的に大人しい。 自分達が力があるって事をちゃんとわかってるから。つかそれが魔物のルールというか。 だから基本的に紅の魔王は館から出てくる事はない。

2015-04-20 00:21:32
大崎巧実(裏) @mboxtw2

テッドさんがイアを知ったのはまだ白の館が健在だった頃。 『白の騎士』には子供が一人しかおらず、基本的に跡を継ぐのは『騎士』になれる男の子。 だからイアは『白の姫』って呼ばれてた。 噂でその白の姫が可愛いって聞いて、どんなもんかと見に行ったのが始まり。

2015-04-20 00:23:16
大崎巧実(裏) @mboxtw2

街に存在する有力貴族達のパーティ。そこにイアも連れてこられてた。と言うかイアは小さい頃からそーゆー所に出入りはしていた。 いつか自分が使える『主』を見付ける為に。『白の騎士』が仕える主は騎士が決める。 あとは跡取りがイアしかいないから、旦那様を捜す為ってのもある。

2015-04-20 00:25:39
大崎巧実(裏) @mboxtw2

小さかったイアが大きくなって、綺麗に育って。それを見たテッドさんがイアに恋をした。 人間に怖がられては困るのと、テッドさん自身があまり好まない事もあってあまり顔出しはしてなかった。 行っても身分を隠してたり顔を隠したり。イアに会いたくてこっそり紛れ込んでた。

2015-04-20 00:27:59