小出裕章氏のことばまとめました。「原子力とはどういうものか？」

watanabe @penewax

小出裕章氏「4年が経つ今でも、(福島第一原発の)事故はまったく収束していない。昨年12月、運転していなかった4号機の使用済み核燃料プールに残されていた、核分裂生成物をようやく移し出せたというところです」最後に私が伝えたかったこと: 週刊現代3月21日

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小出裕章氏「でも、1～3号機では炉心が溶けて、溶けた炉心がどこにどんな状態であるのか、未だわからない。今も現場に入れず、毎日水をかけ続けるしかない。その水が放射能汚染水になるのは当たり前のことです。タンクも応急のものですから、どんどん漏れ出している」週刊現代3月21日

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小出裕章氏「福島第一原発は、放射能の沼のようになってしまっているんです。すでに広島原爆の168発分のセシウム137が大気中に撒き散らされ、琵琶湖1・5個分の広さの地域の人が、強制的に避難させられています」最後に私が伝えたかったこと: 週刊現代3月21日

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小出裕章氏「さらに(福島第一原発)周辺には、法律にのっとれば放射線管理区域にしなければいけないほど汚染した地域が、1万4000K㎡も広がっている」最後に私が伝えたかったこと: 週刊現代3月21日

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小出裕章氏「これだけの事故を起こした責任は、東京電力にも、日本国政府にもある。責任なんて言葉では甘過ぎる。彼らは犯罪者です。そして私も、この会場のみなさんも、大人として原発を止められなかった責任はある」

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小出裕章氏「長い年月をかけて、次の世代を、目に見えない放射能の被曝から守る戦いをしなければいけません」「『反原発』から退く気持ちはありません。敗北続きの研究者生活でしたが、原子力廃絶を、諦めたくはありませんから」最後に私が伝えたかったこと: 週刊現代3月21日

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小出裕章「私は原子力にいる人間として、原子力は徹底的に危険だと思います。こんなものはやってはいけないと思いますけれども、私が原子力に反対しているのは単に危険だからではありません」bit.ly/kt3WNA

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小出裕章「原子力というのは他者の犠牲の上にしか成り立たないという、そういうものです。差別に基づかなければできないという、そういうものに私は反対しています」

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小出裕章「もともと原子力発電所で働いている労働者の被ばくは、９割以上は下請け孫請けの労働者が担ってきました。そこで事故が起きたら大変だという事で、都会を離れて過疎地に押し付けた」

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小出裕章「過疎地で事故が起きてしまえば、そこの人達が本当に苦難のどん底に突き落とされて、そして事故の収束に行くのは下請け孫請けの労働者たちがまた被ばくをさせられてしまうということになります」

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小出裕章「仮に事故が起こらなくても、原子力を使ってしまう限りは、核分裂生成物という放射性物質を生み出してしまって、その放射性物質を私たちが無毒化する力を持っていないのです。１００万年にもわたってどこかに隔離をしなければいけない。そんな事が出来る道理が無いのです」

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小出裕章「私が死んでも、皆さんが死んでも、自民党政権なんてなくなっても、無くならない毒を残していくという事になります。今私たちが原子力を選択するという事に、何の決定権も持たない子どもたち」

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小出裕章「未来の子どもたちが毒物だけを押し付けられるという事になります。「未来犯罪」とでも呼ぶべきだと私は思います。その上で、今聞いていただいたように、原子力というのは核です。核兵器そのものなのです」

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小出裕章「皆さんは原子力と核は違うものだと思い込まされてきたかもしれませんが、同じものなのです。その核を持つ事が世界を支配するための力なのだと、要するに自民党政権もみんな思っているわけですけれども、力の論理で平和が築ける筈はないのです」

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小出裕章「その事に気付かなければいけないと思うし、私たちは他の人々を犠牲にするという、そういう原子力、原子力的なものというものを捨てるということが必要なのだと思います」