2010年12月21日

ホラーと対峙する——恐怖・差別・排除について

社会的差別とH.P.ラヴクラフトのホラーについて少しずつ話が構成され,夜にはホラー・ジャンルをめぐる談話が行われるに至りました.前段には妖怪の話もひそんでいたようで——. さぞや気に入られる方もおられましょう.そんな談話です.
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High moon @shiroru

現代の妖怪学って一定の流れはあるのかな。民俗学からとしては基本的に過去の例や記録を探るのが中心だろうとは思うけれども。現代の無数の都市伝説や怪談はネット等の普及で厳密な起源追求や発生過程の判断は難題にもほどがあるしなあ。

2010-12-19 21:30:27
High moon @shiroru

妖怪なんてものの在り方自体もネット全盛の時代じゃかなり変容してると言えそうだしなー。誰かにとっては見えない暗部を人間でない何かとして描いたり、不幸を押し付けたり、現実逃避の矛先にしてみたり、そんな役割を化け物が担う必要が無い時代だものね。

2010-12-19 21:40:54
High moon @shiroru

ただ娯楽的な側面として、過去の物の怪の絵巻や怪談や演劇は多分現代のホラー映画・ゲームや伝奇小説として残っている。あとはただの遭遇譚は現代でも探せば色々と。うーん現代の都市伝説も遥か未来には民俗学妖怪学が真面目に扱う内容になるんだろうか。

2010-12-19 21:45:40
High moon @shiroru

あ、いやもちろん今の時代の妖怪扱っている人は云々と言うつもりはないんですが、現代の物の怪とは何か、妖怪というのはどういう存在であるのか、居るのか居ないのかなんてのは後世の研究者の判断に任せるしかないと思うんですよね。

2010-12-19 21:53:07
High moon @shiroru

生物や物理的な存在として化け物を追求するならともかく、人間の文化や思想なんてリアルタイムじゃ追いようが無いですし。まあ研究者が居なくなってしまったら元も子もないので続いていってくれないとどんな分野でも成果が途切れちゃうわけですが。

2010-12-19 21:56:57
High moon @shiroru

例えば、狐の化生が好きで好きでたまらない人が狐に化かされているという妄想に憑かれ、そのままに精神を病んでしまえば脳内嫁と幸せに暮らしながら対外的にも狐憑きとして扱われるというハッピーエンド。

2010-12-19 22:13:09
High moon @shiroru

へー、元々関東の人間だから狐のがなじみ深いけど、四国や山陰じゃ犬神のがメジャーなのか

2010-12-19 22:15:40
High moon @shiroru

自然が無くなったら、というより例えば宇宙世紀的に惑星間航行とかが普通な時代になったら妖怪化け物なんて概念はそこで存続できるのだろうか。グレムリンやドッペルゲンガーなどの自然への恐怖とかと関係ないものが栄えるのか、それとも宇宙空間独特のもののけが生まれ続けるんだろうか

2010-12-19 22:34:20
High moon @shiroru

ただ現代の時点で妖怪などというものどもについて、一般には畏れやよく分からないものとしての側面はほぼ消え去ってしまっていて、娯楽的あるいは創作上の怪物としてまたは眉唾物の興味関心を引くUMAとしての語られ方が多い。

2010-12-19 23:13:25
High moon @shiroru

それが科学考察全盛の時代、これから覆っていく気はしないので、つまり未来においても過去語られてきたような不可思議の説明付けとして、あるいは自然を敬う形としての妖怪は消え去っていく運命なのかも知れない

2010-12-19 23:15:32
High moon @shiroru

まあどんな形にせよ共存はしていく筈。形を変え品を変え、人間がいる限りは人間以外の何かは想像、創造され続ける。けれども最終的にそれが異星生物であったり異世界異次元生物であったりして、きっとイキモノの割合が強まっていくんだろうなと思う。

2010-12-19 23:30:39
High moon @shiroru

今までの時点で妖怪ってのはどんどん西洋化している、というかモンスター化しているからね。キャラクター化といっても良いか。もちろんイメージし辛い何かを滑稽なモノとして描いてみたり、恐れられた事象のイメージ化してみたりという方向では外れていないんだけれど・・・。

2010-12-19 23:35:37
High moon @shiroru

ごく個人的には本的な妖怪ってのは何らかの物の怪や怪異に心や意識を見出しているものだと考えているから西洋的な、いやキリスト教的価値観を土台に持った、人間を中心に据えた感覚の化け物の話と日本の化け物の話は明確に違う。まあ、違っていた、んだよね。

2010-12-19 23:44:04
monado @monado

こういう人たちが、実は自分が朝鮮籍でした、みたいなインスマウスなオチになったときにどういう気分になるのかを想像すると楽しい http://togetter.com/li/80728

2010-12-20 13:58:05
monado @monado

ポストコロニアル的にインスマウスの影を批評してるのとかありそうだけど、ないのかな?

2010-12-20 14:03:07
monado @monado

ラヴクラフトがわりと差別主義者っぽかったことも含めて、感慨深い。

2010-12-20 14:12:16
tricken/ 蒸籠・米化燕麦・囚人 @tricken

@monado CoCをまんま駆動すると、異界の存在に対しては排除逃亡かしかない。これが、日本の妖怪・幽霊譚と、ある種のテーマ設定において決定的に食い違う。ホラーにも差別/被差別の問題は横たわっている。水木しげるはラヴクラフトより圧倒的にリベラル(笑)。

2010-12-20 14:15:04
Matsuki *** @liliput

ホラーにもっつーかホラー「にこそ」だなー。恐怖と差別は究極的には不可分。QT @tricken ホラーにも差別/被差別の問題は横たわっている。

2010-12-20 14:17:49
Matsuki *** @liliput

@tricken 俺の怪談フォルダが火を噴くぜ!!!よしっまた今夜あたり仕事が落ち着いたタイミングで連投postするので適当にかまってあげて下さい(> <)

2010-12-20 14:20:18
Matsuki *** @liliput

さて、そろそろ夜になり紳士の時間は終わりなので @tricken さんにkwskして頂いたホラーと差別の話でもしようかと思うのだけれどどういう路線で話せば愉快かなと思案している。

2010-12-20 22:47:28
Matsuki *** @liliput

まぁいいや、どなたかが適当にツッコミ入れて下さるのを待ちつつ思いついたことを放言しよう。

2010-12-20 22:47:55
Matsuki *** @liliput

「恐怖」とは如何なる感情か。それは「自分に害を為す可能性があるモノを警戒し忌避しようとする感情」から派生する。まずこれが大前提。それが発展して「自分には理解できないモノ」「自分より遥かに強いモノ」「自分に害意を抱くモノ」への「恐怖」となる。

2010-12-20 22:50:37
tricken/ 蒸籠・米化燕麦・囚人 @tricken

@liliput ホラーあるいは超常存在を〈排除〉するか、それとも〈受容〉するかという違いが、怪談・奇談・妖怪譚・コズミックホラー等に複数の調性を生じさせている、という話を以前近しい人から聞いたことがあり、その辺をどうリリパさんが考えているか尋ねたかった。

2010-12-20 22:50:50
Matsuki *** @liliput

このうち、ホラー・怪談というジャンルは特に「理解できない」という点や、「自分より弱い者であるにも関わらず自分に害意を抱く」というギャップを中心に据える。如何に「自分に害を為す話」とは言え戦場に兵士として出向いたら敵軍の屈強な兵士にボコられました」という話は怪談にはならない。

2010-12-20 22:52:45
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コメント

この茫漠たるH.イワシタ OF THE WORLD @iwa_jose 2010年12月21日
ホラーの根っ子には差別があるというのは半ば同意するけど、半ば同意できない。結局、恐怖の資源のひとつとしか言えないのではないか。「理解できない他者」は「理解できない事象」のサブカテゴリ。
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この茫漠たるH.イワシタ OF THE WORLD @iwa_jose 2010年12月21日
死んじゃう話が多いのは「死」が理解できないもので怖いからだが、「死」を差別していると言えるのか。あるいは「暗闇」を差別していると言えるのか、という話。
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この茫漠たるH.イワシタ OF THE WORLD @iwa_jose 2010年12月21日
もちろん「ホステル」を見れば明らかなように、差別的感情や偏見を(自覚的にも無自覚にも)利用することはホラーを生みだすのに、効果的な手段だし、「理解できない他者」は確かに怖い。
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この茫漠たるH.イワシタ OF THE WORLD @iwa_jose 2010年12月21日
一方で、半ば理解できるから怖いのもあって、『悪魔のいけにえ』や『ハロウィン』は殺される側だけでなく、殺す側の、あるいは殺す行為のある種のテンションや快感に同一化しちゃう部分もあって、そのことを突きつけられるから怖い。自分にとっては。
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この茫漠たるH.イワシタ OF THE WORLD @iwa_jose 2010年12月21日
とはいえドラキュラなんかも時代情況を反映した「外国人」への恐怖の表象だし、ホラーというジャンルが保守的な倫理観や価値観に親和性が強いことについては『恐怖の臨界―ホラーの政治学』に書かれてた気がする。今手元に持ってないけど。
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この茫漠たるH.イワシタ OF THE WORLD @iwa_jose 2010年12月21日
あと、正直『四谷怪談』でイチバンの理解できない他者として怖いのは伊藤喜兵衛一家。あいつらマジキチだと思う。伊右衛門が梅と祝言を挙げるまでの流れマジ怖い。なんなん。
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fukufukuyarou @fukufukuyarou 2010年12月22日
恐怖の定義として「親しい「モノ」が切断され、再度、現れたもの」と誰かが言っていたような。差別も切り離されたモノなんだろうね。
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