廃棄物日誌 LOG:8

廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

古鷹が壊れた。 毎日毎日重機に乗り込んでは「あおばー」と言いながら青葉を追いかけまわしている。 その前は作戦の計画書やら艦隊の編成表を渡すと戻ってくるときには高確率で艦隊が全て重巡洋艦に書き換えられていたが。 #廃棄物日誌

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「天井がなくなってんだよなぁ！おい！CJ-3B！なぁ！無理して買って頑張って直したんだよなぁ！おい！なぁ！これ！見ろよこの無残な状態よぉなぁ！おい！お前……なぁ、中古でもかなり高かったんだぞお前……どう繋がっ、償うんだよなぁ！……一体何があったんだよ！ 」 #廃棄物日誌

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淫夢めいたスタッフの叫びが聞こえたので行ってみると、天井がなくなった、 標識が突き刺さっているボロボロのジープを見て絶叫するスタッフと 半ば放心状態の大潮と深雪と潮が居た。 どうやら家族の反対を押し切って買ったジープを貸したらボロボロになって返ってきたらしい。 #廃棄物日誌

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「スクープを追いに…」「シリアかウクライナにでも行ったのか！？何があったらこんなボロボロになるんだよ！これ俺も使うんだぞ！」 「まあいいじゃねえか第四管区で直せばさ」反省の色がない深雪。 「簡単に言うけどさあ！壊れたって事実はなくならないんだぞ！」 #廃棄物日誌

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「細かいこと気にすんなよ！文句があるならマイアミ提督に言えよ」 お前らあの地獄集団に何したんだ？と聞いてみると潮が答えた。 「マイアミ提督さんと羽黒さんがおねショタでデキてるって本に書いてあったから…」 おい待て #廃棄物日誌

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「何でナンバープレートもなくなってるんだよ！あれ軍用車のだからすぐ此処の車だってバレるじゃねえか！」 知らねえからな私は… 頭を抱えるスタッフと、未だ放心状態で「あんころもち空を飛ぶ」とか言ってる大潮達を放置し私はそこから離れた。 #廃棄物日誌

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「ドーモ、シズエ＝サン。ヤセンスレイヤーです」 とか言い出してとうとう夜戦ニンジャと化した川内。 夜戦バカも極めると忍者になるのか。恐るべしカラテ #廃棄物日誌 pic.twitter.com/MfCJfRezXf

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閃光弾をパルス弾か何かと勘違いした夕張が至近距離でACに撃ったらしく目を焼いて転げ回っている。 改造されてから自分はACという妄想が加速した彼女はよく「両肩コンテナミサイルとW散弾バズ」をくれと要求してくる。 #廃棄物日誌

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所で駆逐艦の部屋は、何型かで分けているが雪風の部屋は彼女のリクエストで島風、弥生、谷風、天津風、時津風が入っている。 理由はよく知らないが、執務室のソファで寝転がったり経費でピザを山のように買い込んでた改造前と比べると成長したのだろうか。 #廃棄物日誌

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「クラヴィス・シェパード？誰だ、そいつは」 「…時津風です」 「確かにぼくは時津風だけどクラヴィス・シェパードが本当の名前さ。米軍特殊部隊i分遺隊に所属してたよ」 時津風が初めて雪風の部屋に来たときの会話。 #廃棄物日誌

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「米軍…なんですね…」 「まぁ色々あってぼくもめでたく男性素体の実験体さ。そういえば、島風や天津風は何処にいるんだ？」 「あそこの個室に島風と天津風が居る。だがいつも「取り込み中」だ」 「激務なのかい？」「…毎日、えっちなことをしてるから…」 #廃棄物日誌

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「島風モデルは性に奔放なのは本当みたいだね」 「あいつだけだと信じたいがな。だがあいつでも主力の一隻だ」 「最初は…スタッフさんが主なお相手だったらしいです…」 「天津風が来てからはほぼ毎日だ。前は週に1,2回程度だったが」 「やっぱり奔放じゃないか」 #廃棄物日誌

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「スタッフは殆どが妻子持ちでな、艦娘に手を出す奴は少ない。明石がきてからはむしろ人形の方が手を出すことが多くなったよ」 「へえ、男性器でも増設してるのかい」「そうですね…とてもおっきくて…その…大きな声が…」 「弥生は長門のを間近で見たらしい」 #廃棄物日誌

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「…まぁ、うちはこんな所だ。すぐ慣れるさ」 「そうだといいんだが」 「慣れますよ…嫌でも」 #廃棄物日誌

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「ぶっ殺して差し上げなさい！」 「ぶっ壊して差し上げなさい！」 「ぶっ殺してぶっ壊して差し上げろ！」が提督の殲滅命令の種類です。 #廃棄物日誌

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あのヲ級と遭遇してから数日が経過した。 改Flagshipと鬼姫クラスを悉く蹴散らし、私の艦隊など何もできずに一蹴するほどの戦闘力を有していた。 あの時、もし愛宕が庇ってくれなければ愛宕の前に私が殺されていただろう。 幸い愛宕は無事だったからよかったが。 #廃棄物日誌

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そこから先はあまり覚えていない。 明石が言うには信じられないほどの戦闘力を発揮した私は、長門の攻撃さえ ものともしなかったヲ級を圧倒し撃退したという。 だが、最後の「私も強くなるから」というのは聞いていた。 あれ以上に強くなるのなら、私も愛宕も強くならなければ。 #廃棄物日誌

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だが、彼女は私が自分を殺しに来たと知った時… どこか悲しそうで、嬉しそうだったと腹が吹き飛んだ泊地棲鬼が言っていた。 後で聞くと、彼女は人間と仲良くなりたかったらしい。 かつての私が、深海棲艦と仲良くなれると信じていたのと同じように。 #廃棄物日誌

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あの時頭に響いた声は、彼女の心境だったのかもしれない。 そう考えながら、今日も愛宕や叢雲と一緒に書類作成やサインをする。 いずれ決着を着けることになるであろう、最大の敵の顔を浮かべながら。 #廃棄物日誌