奇病ラバソのデボラバ

はいどら◇原稿進捗垢 @hydraura

ラバーソールは皮膚の色が変わる病気です。病はすぐに進行し、発病すると数ヶ月後に幼児退行していきます。有効な薬は猫の毛です。治る確率は20%ほどです。もし治っても、後遺症が残ります。 shindanmaker.com/520821

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皮膚の色は黄色だな。身の内から節制に染まるように黄色の肌になっていって最初は奇妙な風体になりやがったとしか思ってなかったのに数か月段々前にもまして聞き分けがなくなったり子供っぽくなったりしていって段々明らかにおかしくなっていってそこでようやく病名が分かって、

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でも有効な治療法は見つかっていなくて症状は酷くなる一方で周りの人間の区別もついているのか怪しくなっていってでもデーボさんにだけは無条件で懐いていて何度か殺してやった方が良いんじゃないかと思いながらもその機会を逃し続けていて。

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人の少ない田舎に引っ越して治療法を探すことにして、ラバソは庭にやってくる猫とかときゃっきゃして楽しそうにしてるけどデーボさんは段々精神すり減らしていってラバソが眠っている時とかにその黄色い肌を憎々しげに撫でていたりして。

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とうとう赤ん坊レベルにまで幼児退行してしまってもう迂闊に目が離せないからすっかりエボデビが子守用人形と化していて大分諦めが過ぎってきた頃にすっかり仲良くなってた近所の猫に噛み付いて治るという。

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口元毛だらけにしてどうしたデーボ？って何もなかったかのように首傾げてどれくらいぶりに見るか分からない真っ白な肌で首を傾げて見上げてるラバソの前にとりあえずしゃがみ込んで無言でほっぺた引っ張ってみるデーボさん。なにすんだーってぷんぷんしてるラバソにじわじわ遅れて理解がきて、

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状況に脳が追いついた瞬間無言でラバソに向かって腹パンをかます。蛙が潰れたような声出すラバソに殺気かってくらいのオーラ背負って迫り来るもんだから状況理解できてないラバソは何！？俺なんかやらかしたの俺死ぬの殺されんの！？ってなってる所でデーボさんの両腕が背中に回って抱き締められる。

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「…デーボ？」呼びかけても返答は無くて、ただ何度も大きく息を吸っては吐く音と寄せた身体が震えていることだけは分かって、抱き締める腕の力が強すぎて正直そろそろこれ折れるんじゃねってくらいなんだけど何も言わずにラバソも抱き締め返す。

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「ラバーソール」「何…？」「ラバーソール」「何だって」「ラバーソールラバーソールラバーソール」「デーボ」「ラバーソール」「デーボ」泣くよう怒るようでもなくただただ名前を呼ぶ声と、毛をむしられたことに対する猫の抗議の鳴き声が部屋に響いていて。

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その内名前呼び合ってる間にお互いの身体触り出して毛だらけの口元拭いてあげてから長いキスをして行為に縺れ込んで、これまでされたこともないくらい優しく抱かれてどろどろにされるラバソとこれでもかってくらいに甘い声と手付きで大事だに大事にでもねちっこく抱くデーボさん

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それで翌朝ラバソがデーボさんの介護の痕跡やら説明やらで自分の状況知って申し訳なさとか羞恥とかで凄い顔になりながらひたすら謝り倒してデーボさんは色んな反動がきたのか完全に天秤がデレの方に偏っていつもと完全に逆なくらいにラバソに引っ付き出してラバソは申し訳なさからそれを距離出来ず、

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ラバソの完治の知らせを受けた他の3悪達が軒並み砂糖を吐いては帰っていくということに。ラバソ介護の為に殺し以外で稼ぐ手段確立してたからそのまま二人そろって裏稼業は引退してそのままその田舎の家で末永く暮らせば良いんじゃないかな。

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そして完治はしたけど後遺症としてラバソは時々肌が斑に黄色っぽくなる時があって、そのたびにデーボさんの過保護期がくるのが恒例化する、という感じで。