- hydra_azsa
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猫ラバソは茶色の短い毛で、目は黄色。まだ子供でちっさい。飼い主はデーボさん(人間)。元はダニエルさんのとこの猫の子供とかで里親探してるから良かったら一匹貰ってやってくれないかってダニエルさんに言われて飼い始めたとかそんな感じで。見た目は良いのにやんちゃで行儀が悪い。
2015-05-10 21:53:57猫デーボさんは黒くて長い毛。目は緑。猫ラバソより一回り以上大きい。傷痕だらけで近所の野良猫達のボス的存在になってる。そんなこと知らない猫ラバソが呑気に近寄って何度か追っ払っても懲りずに寄って来てる内に何だかんだ仲良くなる。
2015-05-10 21:54:16長毛種の猫の尻尾ってふっさふさだから、猫デーボさんの尻尾がぱたぱた揺れる度にねこじゃらし的な意味で遊びたくなってうずうずする猫ラバソ。多分すぐ我慢きかなくなって尻尾に飛びついて怒った猫デーボさんに引っ掻かれる。
2015-05-10 21:55:00猫デーボさんに多少邪険に扱われても猫ラバソは遊んでもらってると勘違いして余計に懐く。自分よりずっと大きな体によじよじ上って背中に乗って登頂成功!って満足気な猫ラバソをごろんと転がって落っことす猫デーボさん。
2015-05-10 21:55:36猫デーボさんは他の野良猫との喧嘩とかで付いた傷が沢山ついてて、猫ラバソは時々それにすりすり頬ずりする癖が付いてくる。一方猫デーボさんは自分にはない猫ラバソの首の輪っかが何だか気に喰わなくて時々がじがじ噛んでて飼い主デーボさんが急に傷み出した首輪に首を傾げてたり。
2015-05-10 21:57:39そんなこんなで仲良くしてたある日、突然いつもの場所に猫デーボさんの姿が無い。よくいる空地とか路地裏とか探してみても何処にもいなくて、その日は結局会えない。こんな日もあるかなって思ってその日は大人しく帰るけど、それから何日経っても何処にも見つからない。
2015-05-10 22:12:59あっちこっちをうろうろして、町で人が「この前向こうの通りで猫が撥ねられたんだって」って言っているのを聞いてしまって、必死で探すけどやっぱり何処にもいなくて。
2015-05-10 22:13:34猫デーボさんに会えなくなってから元気なくなる猫ラバソ。いつもはこれでもかと食べるご飯もあんまり食べないから飼い主デーボさんが心配してる。「…どうした」「みゃー」「飯食わないのか」「みゃー」「気分でも悪いのか」「みゃみゃう」「…最近は首輪に傷が付いてないな」「みゃー…」
2015-05-10 22:14:12そんな感じの日が続いてたある時、デーボさんのマンションの部屋に人間の方のラバソがケージ持って遊びに来る。「おっさん邪魔するぜ!」「邪魔するなら帰れ」「ひでえ!」「何しに来た」「こいつ昨日退院出来てさ、おっさんも猫飼ってるって言ってたから顔合わせしてみようと思って」
2015-05-10 23:01:18そう言ってラバソが開けたケージの中から包帯巻いた猫デーボさんが。「みゃー!!!」「にゃふ」姿認識した瞬間猛ダッシュで突撃する猫ラバソ。「うお!?待てお前そいつは事故ってまだ病み上がりなんだぞー」止めようとするラバソの手引っ掻いて猫デーボさんにすりすり甘えまくる猫ラバソ。
2015-05-10 23:01:40猫デーボさんもされるがままで首元すりすりして尻尾絡めてるの見て「何だお前ら知り合いか?」ってラバソが引っ掻かれた手さすりながら言う。「おっさんの所の猫、最近元気ないんじゃあなかったけ?」「その筈だが」「もしかしてお前、こいつに会えなかったから寂しくて元気なかったのか?」「みゃー」
2015-05-10 23:08:32そっかーならまた会えて良かったなー俺が拾ってやったんだぞー感謝しろよーってじゃれてる二匹にちょっかいかけようとしてまた引っ掻かれるラバソと、猫ラバソが元気になって嬉しいけど猫デーボさんにべったりでこっちのこと忘れてるっぽいのにちょっと不満なデーボさん。
2015-05-10 23:12:14猫デーボさんが拾われた夜にあった会話「おおおおおおっさんどうしようコンビニにアイス買いに行ってたら目の前でにゃんこが車に轢かれて死んじまったんだけど!!ん?あれ今動いた!?動いた!こいつまだ生きてる!!うおおおおっさん動物って小児科行ったら診てもらえる!?」「とりあえず落ち着け」
2015-05-10 23:12:55この後教えてもらった動物病院にラバソが上着に包んで運んで行って、一命を取り留めた猫デーボさん。何か人間の方のデーボさんに似てるから病院に入院してるとこにお見舞いに行ってる間に愛着湧いちゃって、ラバソが飼うことに。
2015-05-10 23:13:40猫の方の二人の名前もラバーソールとデーボで、ラバソの方はまだ名前どうするかって考えてる時にデーボさんがこの猫ちょっとあいつに似てるなって思ってうっかり「ラバーソール」って呼んだら「みゃー」って返事して、それからそれ以外の名前じゃ反応しなくなったから渋々採用したという経緯
2015-05-10 23:14:51人間ラバソには猫飼ってることはばれても名前だけはどうにか隠し通してきたのに猫デーボさん保護の後ちょくちょく家に来るラバソを呼ぶといつも必ず猫の方も反応して、「おいラバーソール」「はいはいー」「みゃー」「…ラバーソール?」「みゃー」「…おっさん、この猫の名前ってもしかし「黙れ」
2015-05-10 23:15:28結局ばれて「おっさんが飼い猫に俺の名前をねぇ…」ってにやにやご機嫌なラバソにだから知られたくなかったんだと渋面のデーボさん。「じゃあ俺もこの猫のことデーボって呼ぶからな!」「はァ!?」「黒くて長い毛とかこの目付きとか傷痕とかそっくりだろ、なーデーボー」「にゃう」「おい待てやめろ」
2015-05-10 23:16:06で、結局猫デーボさんもその名前でしか反応しなくなっちゃってなし崩しに名前決定しちゃって大変不本意なデーボさんとご機嫌の極みなラバソと飼い主達なんぞお構いなしにまたごろごろじゃれあってる猫二匹でご近所さんとして仲良くやってくんじゃないかな
2015-05-10 23:17:25余談。 飼い主の方の二人は同じマンション住まいで、ラバソの部屋がデーボさんの部屋の真上。出会いはデーボさんが夜中にベランダで煙草吸ってたら上から噎せる声がして上向いたら目が合ったのが最初。
2015-05-10 23:20:25朝方とかにラバソが上の階でばたばたしてる足音が聞こえる度に遅刻しそうで焦ってるなとか思いながら自分も仕事に向かうデーボさん。ラバソも開けた窓から煙草の臭いがする度にまた吸ってるなとか思うような、隣より少し遠いけど少し近い微妙な距離感。
2015-05-10 23:20:48