とある想者の咎摘候補

れん @Clavier_gc

@dx_th 『あなたはわたしとおなじぜつぼう』 小さく首を振りながら、膝を折る。 「違う…あたしは」 貴女じゃない。 でも、誰なのかまでは、咄嗟には出て来ない。 「あたしは…」 そう言いかけて、意識がぷっつりと切り離されてしまった。 両膝を付いたまま、前に、ゆらりと―― #咎摘

勇気の聖女＠ＲＢアフター @dx_th

@Clavier_gc 「…　……」 残りの体力を振り絞り、体で抱き留める。両腕は、最早動かないので、抱きしめることはできない。 （クーラ…） 喉を焼いた為、声も出せない。だが、それでも… （君を…愛して…いる） 倒れないよう、しっかりと支え…動きを、止めた。 ＃咎摘

れん @Clavier_gc

@dx_th とても遠い意識の隅で、駆け寄る音や人の声、心配そうに覗き込む誰かの顔等、色々な事が起きた気がした。 彼の腕の代わりに、余力を振り絞って右腕を伸ばし、二人で横に倒れ込む。 今だけは、せめて二人でゆっくり眠ろう。 #咎摘

れん @Clavier_gc

ラーフィスに獲物を殺されてまじおこだった昨晩のクーラさん #咎摘 pic.twitter.com/CPCNVU3Lnz

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れん @Clavier_gc

@dx_th 『かれはぜつぼうにこいしたこいびと』 頭の中で響くとても心地良い声に、彼女は一つ頷いた。 偽物の恋人に首を絞められた様に、彼も愛してあげようか。 灼ける左手を鋭く突出し、彼の首を狙った。 #咎摘

かりりん @astral_bard

@Clavier_gc 「残念やけど…まだ…死ねへんな…」 ずるりと掴んだままの鎌を引き抜き、狭くなる視界とよろめく足で、体ごとのしかかり、首に手をかけた。 溢れ出した血が、ともすれば内蔵が、その衣を冷たく濡らす。 「すまん…」あの時と同じ謝罪の言葉。 5 [2D6] 2,3

かりりん @astral_bard

半堕ちクーラ嬢の、偽物の恋人に首を絞められた様に、が流れ弾で抉ってくるなwww

かりりん @astral_bard

うむ。よく考えなくても、流れ弾ではなかったな(

れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「被害状況は、一階正面玄関側踊り場から玄関に向かっての光弾掃射、及び咎つ身仮との交戦による踊り場のほぼ全損。正面をブチ抜いたのは流石に拙かったな」 三日間、不眠不休と言わないまでも、義父がラーフィスの、義祖母がクラヴィーアの治療にあたっている。→

れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「まー、俺でも奏者について知らない事があったってことだよなぁ」 義父の口ぶりからすると、義祖母の言う通り、恐らく咎つ身に関しては知らされていなかった様だ。 「でも理由を聞いたらまあ納得はするよなあ。誰も俺を止められないんじゃあしょうがないよな」→

れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 間、そして。 「んで、被害総額をチャラにする代わりに、デセオってとこに行った妹のミァハ様の様子を見てきて欲しい、だっけか。なんかちょっと危なげな感じがある子だったけど…さて、喉は完治。両腕はまだ細かい動きは出来ないかな。まあ、喋ってみ？」

勇気の聖女＠ＲＢアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 「………クーラは、大丈夫なのか？」 少し喉に違和感があるが、特に声色に以前とは変化がない。 両腕、特に指先はまだ感覚が薄い。最悪燃え崩れた指がここまで再生したことを考えれば、奇跡と言ってもいい、。 「最後……余裕が、無かった」→

勇気の聖女＠ＲＢアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 不完全ながらも咎つ身となったクラヴィーア相手を殺さず止めることに、手加減する余裕はなかった。もしアレが完全に堕ちていたなら…殺されていたか、もしくは殺していたか… 「傷…残っていなければ、いいのだが」

れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「初期の容体は打撲と火傷だったけど、抉れてはいなかったからな。若干骨折があったけどそれも肋骨とかだし、明日で完治だろうな。安心しとけ。 まあクーラに付いてるのは先々代、しかも女の元真奏だからなあ。俺も元真奏だけど、やっぱかなわねえなー」→

れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset へらへらと笑う。 「あ、真奏っていうのは…クーラから聞いたと思うが、『命をも賭して灼く者』のことな。クーラはまだ其処までに辿り着いてない。ラーフィス、寿命が短いって分かってて、良くもまあ娘を貰う気になったもんだ」 感心した様に頷いている。

勇気の聖女＠ＲＢアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 「寿命を、短くさせるつもりはない…シェナ嬢か、ルリヤ嬢には会えるか？」 まずは、まだ調べてない資料についてだ。クラヴィーアを堕とそうとした領主は死んだ。だが、奏者の問題は、まだ解決していない。

れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「はいごきげんよう」 何処から聞き耳を立てていたのか、ドアを開けて入ってきたのはルリヤだった。 「これが赤い表紙の手記の語訳。まあ長いから、後でゆっくり読んでおいてくれ。それとも、ピンポイントに知りたいことがあれば僕から掻い摘んで話すが？」