とある想者の咎摘候補

(とあるそうしゃのギルティダンサー) 主に自分用のまとめ。 タイトルの通り、この物語の主人公はクラヴィーアではなくラーフィスさんです。 続きを読む
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勇気の聖女@RBアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 知りたい事が正しいか、本に書いてあるかはわからないが… 「1つ、墓の内部構造と仕掛け」 「2つ、奏者継承条件の詳細」 「3つ、領主が言っていた、『魔力の源こそが絶望』の意味」 「…どれか、解るか?」

2015-05-11 22:56:42
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「了解。そもそも赤はエレンフリードの直筆。ヴァルハラで使われてる言葉なのかな? まあでも何とか読めた。 墓を作ったのはエレンフリード本人ではないから、1に関しては何も書いてなかったな。ただ、彼女の遺灰が真っ白な粉になっているってことは分かった」→

2015-05-11 22:58:58
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「そして、赤の裏表紙の裏の一文は『解き放たれたくば、我が砂を飲み下し身を焦がせ』。魂と肉体の螺旋を始点に帰結させ、奏者である事を捨てる事が出来る」 「2。基本的には血族から血族へ。でも、ここに関しては、ラーフィスが今知ってる情報とほぼ同じだ」→

2015-05-11 23:01:53
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「つまり、奏者が死んだ時には想者が奏者に変わるし、血を継いでいる奏者から子へ継ぐ場合は、互いに了承し、先代の身体の一部を次代が灼く。同じだろ? んで、3。実際、初代も相当な絶望を抱いたままヴァルハラを追われた罪人だった。代償が高すぎるからな」→

2015-05-11 23:04:11
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「絶望というのは、望みを絶たれる事じゃない。自らの思うままに生きられない事を指す。生まれながらに虐げられる事を約束されている、これ程までに絶望を感じる事もないだろう。それでいて領内では石を投げられ、あの男は…まあいい。 …ああ、そうそう…」

2015-05-11 23:06:04
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset →「呪いを解く方法、もう一つあるぞ。 『解き放たれたくば、同胞をも火に焚べ絶望を撒く華と為れ』。 単刀直入に言って、エレンフリードの同胞、アールヴを狩り続けろって訳だ。おっかねえな、どんだけ絶望してたんだろうな? …さて、聞きたいことはあるか?」

2015-05-11 23:07:34
勇気の聖女@RBアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 「語訳は読もう」 つまり、『灰を飲んで体を燃やす』なのか?それとも「砂」や「身を焦がす」に別の意味があるのか? 「奏者の墓の中を知っている者に会いたい。もしくは、あの墓の構造がわかる資料」 どちらにしろ、あの墓は調べなければいけない。

2015-05-11 23:14:58
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「まあ、遺灰を飲むだけで奏者の身から解放されるってことが書いてある。レポートの最後の方の頁だ。信じるかどうかは勿論お前次第だけどな。 墓の中身を知ってる人間? 墓守か? それはシェナに聞かないと分からないだろうな…ただ、シェナは引継ぎで忙しい」→

2015-05-11 23:17:33
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「僕も引継ぎの手伝いで大概忙しいんだがな…ただ、構造は普通の墓と同じだ。墓を建てた際の事が正史に書いてあった。 中はガラス瓶に入った遺骨が並んでいるが、初代と四代目以外はフツーに骨だ。 初代は白く綺麗な砂だが、四代目は身体ごと燃え落ちたから空瓶」

2015-05-11 23:20:31
勇気の聖女@RBアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 「そうか…ありがとう、助かった」 あとは語訳について何かあるか調べるくらいか。あと、墓の中を調べる必要があるが…エレンフリード家の誰かに伝えたほうが良いだろう。 「あとはこちらが調べる。デセオについても了解した。まあ、完治が先だが」

2015-05-11 23:30:20
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「いや、礼はいい。さっさと治しておけ。その手では飯もろくに食えまい? …いろいろ面倒だとは思うが、応援だけはしてるぞ。応援だけだが」

2015-05-11 23:33:02
勇気の聖女@RBアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 「随分な言い方だな。まあ、急な事態だから仕方ないか」 領主は即死し、屋敷は大破。これで内外に問題が起きない方がおかしい。 「そういえば領主…いや、前領主か。即死させた私が言うのはなんだが、表向きはどう発表するのだ?」 少し気になった。

2015-05-11 23:37:48
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「ああ、其処聞くのか。お前随分とぶっ込んでくる奴だな…まあいいや。 勿論、罪人として民衆に裁かれたと。実は三代目の領主は民衆の蜂起によって命を落としていてな。故に、民衆に恐怖心を植え付ける為に、奏者の四代目が火刑に駆り出される様になったって訳だ」

2015-05-11 23:40:32
勇気の聖女@RBアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 「わかった…あとは、こちらが調べる」 礼を言って、語訳をペラペラ捲る。どちらにしろ、完治するまでにもうしばらく時間がかかる。体を癒す間に調べればいいだろう。

2015-05-11 23:49:42
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「まあ程々にだな。また何かあったら呼んでくれ」 それじゃ、と言い残して、彼女は扉から出て行った。 【では、調べたいことをどうぞ】

2015-05-11 23:52:31
勇気の聖女@RBアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 【正直、調べる事はほとんど見当たらない。祖母と話すか墓場に行くくらい?】 【ので、クーラに会いに行きたいです】

2015-05-11 23:58:32
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 【ラーフィスが寝かされていたのは実家の客間。クラヴィーアが寝ているのは元クラヴィーアの自室。 彼女の本棚には本があまり無く、代わりに化粧品の空瓶や香水瓶、髪飾り等が飾ってあります。 至る所に包帯を巻かれていますが、安心した様に眠っています】

2015-05-12 00:05:58
勇気の聖女@RBアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 【祖母がいるなら、これまでの経緯と墓を調べ初代の砂をクラヴィーアに飲ませたい事を説明します】

2015-05-12 00:11:56
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 【了解です】 「…墓を開けるなら、別に墓守が居なくても板石を杭で持ち開けりゃ開くよ」 義祖母はベッドの下から杭を出し、床に転がした。 「ただ、火葬した成人一人分の遺骨だからね…相当多いよ。それこそ一日じゃ飲み切れないだろ。どうやって飲ますんだ?」

2015-05-12 00:17:25
勇気の聖女@RBアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 「普通の骨と違い粉らしいから。水にでも溶かせば飲めるかと思ったのだが…こればかりは、実際どのくらいの量があるか分からないな」 語訳も一度祖母に見せる。 「他に解釈の違いがあるかもしれない。とにかく、手が動き次第、墓を調べてみる」

2015-05-12 00:24:49
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「骨は砂になったって骨だ。壁材を砕いた様なもんだから、恐らく毎日少しずつ飲ます事になるだろうね…勿論、あの子が気味悪がって飲まないかも知れないしねえ」 クラヴィーアは、二人が話している脇で、まだ寝息を立てている。

2015-05-12 00:28:33
勇気の聖女@RBアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 「そうだな…どちらにしろ、他に有効な手が見つからない以上、できる事をするしかない」 今回クラヴィーアは完全ではなくとも咎つ身となっている。また何らかの理由によって引き出されないとも限らない。 「あす、私からクラヴィーアに伝えます」

2015-05-12 00:53:43
れん @Clavier_gc

@dx_th @yrgasset 「分かったよ。まあこうなったらあんたが頼りだ…頼んだよ、婿殿」 力無くではあれど、ピァナーシャに来てからというもの、彼女が笑った所を初めて見た気がした。

2015-05-12 00:55:47
勇気の聖女@RBアフター @dx_th

@Clavier_gc @yrgasset 「はい」 短く、力強く答えた。 …彼女を、救う。自分の生きたい理由であり、愛しき少女。彼女を捕えている運命という名の呪いの鎖。それにようやく…手をつけた。

2015-05-12 01:01:38

14.互いに抱く傷

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