忍殺二次創作【イン・ザ・ストーム・オブ・バレット・アンド・カラテ】♯5(原文のみ)

(ついに今回の騒動の首謀者たるニードルシューターの事務所に突入したガンドーたち。そこに待ち受けるはクローンヤクザの軍団と離反した弟子ニンジャたち!さあ銃弾の嵐が吹き荒れるぜ!) こちらは原文のみとなっております。実況付きはこちら→ http://togetter.com/li/818551
2
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ワイルドウェストはすぐにその理由を知る。彼が見据えているのはジェノサイドだ。「イヤーッ!」「「「アバーッ!」」」彼はバズソーを振り回し、クローンヤクザを殲滅している。彼女は眉をひそめた。ジェノサイドの体にいくつもの銃痕を認めたからだ。無理をしているのだろうか?43 #4215tk

2015-05-09 13:54:06
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

もはやクローンヤクザはあらかた始末した。ワイルドウェストはようやく着地し、ジェノサイドの元へ向かおうとする。その時ようやく彼女は気づく!ジェノサイドに飛来するニンジャの姿に!「ジェノサイド=サン!上!」ジェノサイドが頭上を振り仰ぎ、体の前で両腕を交差させる。44 #4215tk

2015-05-09 13:57:02
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「イヤーッ!」「アバーッ!?」その防御に鋭いアンブッシュ・トビゲリが突き刺さる!攻撃の主はクレヴィース!援護に徹していた彼が、この時初めてカラテを仕掛けたのである!なんたる重力とスナイパーライフル反動を加えた破壊力溢れるカラテ!ジェノサイドが仰向けに倒れる。45 #4215tk

2015-05-09 14:00:02
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

反動で飛び離れたクレヴィースが、両手のスナイパーライフルをジェノサイドに「イヤーッ!」「グワーッ!?」彼は右手のライフルを取り落とした。手を撃ち抜かれたのだ。彼はワイルドウェストを見る。そして状況判断し、BLAM!左スナイパーライフルでワイルドウェストを射撃!46 #4215tk

2015-05-09 14:03:07
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

クレヴィースの銃弾は第二撃を放とうとしていたワイルドウェストの右肩を射抜いた。彼女は歯を食いしばり、走る。走って、反動で逃れようとするクレヴィースを射程に収める。そして「イヤーッ!」BLAMBLAMBLAM!連続速射!白い弾丸がクレヴィースの全身に穴を開ける!47 #4215tk

2015-05-09 14:06:03
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

クレヴィースは悲鳴を上げなかった。ワイルドウェストは彼の驚愕と諦念の入り混じった目を見た。そしてその顔が、僅かに微笑むのを。「サヨナラ!」クレヴィースは爆発四散!ワイルドウェストはザンシンし……右肩を押さえる。ニンジャアドレナリンで補えぬ程に、痛む。48 #4215tk

2015-05-09 14:09:02
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

だがイクサは未だ終わっていないのだ。彼女は残る敵を見やる。ワンヒットワンダー。対戦車ピストルを構え、こちらに近づいてくる。「やるようになったな、ワイルドウェスト=サン」彼は言う。恐ろしい程に冷酷。「だがその傷で俺に勝てるか?」歩みを止めず、問いは続く。49 #4215tk

2015-05-09 14:12:04
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ワイルドウェストは硬い表情でそれを見る。彼は抜け目のないニンジャだ。クローンヤクザの弾幕……そしてクレヴィースのアンブッシュまで加味し、確実にトドメを刺すために力を温存していたに違いない。彼のカラテは本物だ。万全の状態ですら、彼女は及ばないだろう。50 #4215tk

2015-05-09 14:15:03
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「相変わらず、スカした口利きやがる……」ワイルドウェストは思わず振り向く。ジェノサイドが立ち上がろうとしていた。だがその足取りはおぼつかず、両腕は無残にへし折れている。「ナメやがって。高くつくぜ」「ジェノサイド=サン!」ワイルドウェストは彼に駆け寄る。51 #4215tk

2015-05-09 14:18:02
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「ダメです!そんな体じゃあ、」「邪魔すんじゃねェ……昔からこうだ、これは」ジェノサイドは煩わしげにワイルドウェストをどかそうとした。彼女はそれを避け、彼を見上げる。「そんなボロボロじゃ、ワンヒットワンダー=サンには!」「試す前からの泣き言は聞きたかねえな」52 #4215tk

2015-05-09 15:00:56
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ジェノサイドは少女を押しのけようとした。少女はそれに抗う。決意の光が、その目に灯る。「……ニンジャの肉」「あン?」「あれば、元に戻るんですよね。その傷」ジェノサイドは少女を見下ろした。そして彼女の真意を悟る。「……私だってニンジャですよ。ジェノサイド=サン」53 #4215tk

2015-05-09 15:03:36
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ジェノサイドは答えない。ワイルドウェストは気丈に笑みを浮かべる。「ちょうど、右腕が使い物にならなくなったところです。……ま、丸々一本は困りますけど!少し、その、齧るくらいなら」ジェノサイドは答えない。ただ少女を見下ろすだけだ。彼は溜息をつき、折れた手を伸ばす。54 #4215tk

2015-05-09 15:06:04
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ワイルドウェストはぎゅっと目を瞑った。ジェノサイドの手が肩に触れ「イヤーッ!」「ンアーッ!?」次の瞬間、彼女の体は宙に浮いていた。横手に放り投げられたのである。「そういうのは他の奴のためにとっとけ」ジェノサイドが腕を下ろし、呟く。「俺以外の誰かのためにな」55 #4215tk

2015-05-09 15:09:12
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ジェノサイドは歩みを進める。いつの間にか立ち止まっていたワンヒットワンダーが、首を傾げた。「いいのか、ジェノサイド=サン?わざわざ時間を作ってやったというに」「フザけんじゃねえ」ジェノサイドが睨みを効かせる。「お前如きに嬢ちゃんの手を借りる程、腐っちゃねえさ」56 #4215tk

2015-05-09 15:12:23
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「増上慢」ワンヒットワンダーが笑った。そして彼もまた歩き始める。タタミ七枚分。六枚分。距離が縮まる。五枚分。四枚分。冷たい風が音を立て通り過ぎた。へたり込んだワイルドウェストが息を呑む。両者の距離がタタミ三枚分に縮まる。その時!「イヤーッ!」バズソーが飛ぶ!57 #4215tk

2015-05-09 15:15:01
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

飛来するバズソーを、ワンヒットワンダーは急加速し回避。彼は既にピストルカラテを構えている。「イヤーッ!」BLAMN!銃声が静寂を引き裂く!銃弾めいた強烈なトビゲリがジェノサイドに突き刺さる!「アバーッ!」ジェノサイドが対面のビル壁に叩きつけられる!58 #4215tk

2015-05-09 15:18:01
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

並みのニンジャであれば爆発四散しかねぬ威力。しかしワンヒットワンダーは攻撃の手を緩めぬ!彼は再びピストルカラテの構えを取り「イヤーッ!」残された対戦車ピストルを真横に発砲!急速回転!「イヤヤヤーッ!」連続スピンナックルをジェノサイドの首めがけ放つ!放つ!放つ!59 #4215tk

2015-05-09 15:21:07
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「アババババーッ!」ジェノサイドが苦悶!いかにゾンビーニンジャと言えど、この連続攻撃は危険!なんたる対戦車ピストルの反動を活かした恐るべきピストルカラテ!カラテに造詣のある読者ならば、そのワザマエからチャドー奥義タツマキケンを連想されるかもしれぬ!60 #4215tk

2015-05-09 15:24:09
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

単なる対戦車ピストルの一撃では、この油断ならぬゾンビーニンジャは持ち堪えるかもしれぬ。そう考えたからこそワンヒットワンダーはピストルカラテに持ち込んだのだ!いかにゾンビーといえど、破壊されるまで頭部に攻撃を加えられれば死ぬ!「イヤヤヤヤーッ!」連撃は続く!61 #4215tk

2015-05-09 15:27:26
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

おお、ナムアミダブツ!ジェノサイドはこのまま頭部を破壊されジゴクに落ちてしまうのか!?だが見よ!彼の目に宿る、緑色の光を!怒りに燃えるその眼光を!「イヤーッ!」彼は片腕を上げ、カラテ暴風と化したワンヒットワンダーに突っ込んだ!なんたる無謀!62 #4215tk

2015-05-09 15:30:03
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「アバーッ!」言わんことなし!ワンヒットワンダーのカラテによりその腕がへし折られ、宙を舞う!「なっ」だが、それはワンヒットワンダーにとっても予期せぬ抵抗であった。腕の破壊にエネルギーを奪われ、その回転速度が緩む。「イヤーッ!」ジェノサイドが残された腕を伸ばす。63 #4215tk

2015-05-09 15:33:04
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

その腕がワンヒットワンダーを掴む。筋繊維の千切れる音。腕が取れかける。しかし、ワンヒットワンダーの回転は止まった。止められたのだ!「何だと……!」呆然と呟くワンヒットワンダーを、ジェノサイドが引き寄せる。「い……イヤーッ!」ヤバレカバレのピストル正拳突き!64 #4215tk

2015-05-09 15:36:03
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

だが、それは悪手だった。「グワーッ!?」悲鳴を上げたのはワンヒットワンダーだ。彼の放った一撃は、ジェノサイドに受け止められていた。その口によって!「arrrrgh!」ジェノサイドが乱暴に、おお、ゴウランガ!その拳を噛みちぎった!「グワーッ!?俺の、俺の手が!」65 #4215tk

2015-05-09 15:39:03
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「ペッ」ジェノサイドが対戦車ピストルを吐き捨てた。その肉体に、劇的な変化が起こる。千切れかけた腕が急速に修復。ジェノサイドが千切れた腕から伸びた筋繊維が、未だ宙を舞っていた破片を取り込んだ。「なんだ?」ワンヒットワンダーが呻く。「なんだ、お前はァ!」66 #4215tk

2015-05-09 15:42:34
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「俺は!」ジェノサイドの目が緑色に輝く!「俺は!ジェノサイドだ!イヤーッ!」「グワーッ!?」彼はワンヒットワンダーを空高く放り上げた!そして追撃!「ゼツ!」「ア!」バズソー横一閃!「メツ!」「バーッ!?」バズソー縦一閃!ゴウランガ!ワンヒットワンダー四分殺!67 #4215tk

2015-05-09 15:45:00