故障魚雷さんと夕立の恋

艦娘は兵器に恋をする
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洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

魚雷さんには意思があった。愛を知る心があるかは分からないが、感情は持っていた。 「愛してるぅ……魚雷さんっ、大好きっ……いぃ……んっ、うぅ……」 夕立は破瓜の痛みを堪えるように歯を食いしばっていた。魚雷さんのデータベースによれば魚雷さんの太さは通常の勃起した男性器の約2倍だ。

2015-05-08 22:29:18
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

そんなものをただでさえ身体の、膣の小さな駆逐艦娘が、いくら濡れているとはいえ一気に押し込めば涙の一つや二つ零れて当然だろう。夕立は唇を噛んでおり、異常に鋭い犬歯によって一筋の血がその身体を流れ落ちていた。 「主っ、もういいから抜くんだ!」 魚雷さんの訴えに、夕立は手を動かし始めた

2015-05-08 22:32:23
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「おい主っ、何をしてるんだっ!?」 魚雷さんは一度は引き抜かれたことに安心したものの、先端部が膣の入り口付近にきたところで再度一番奥まで挿し込まれたことに驚きの声を上げる。 「んんぃいいいっ!!! いっ、あっ……何ってぇ、魚雷さんとぉ、セックス、してるっぽいぃ……あぁ、んっ!」

2015-05-08 22:34:59
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「バカッ、そんな狭い膣で無理するんじゃないっ!」 「へへっ、狭くていい膣、でしょ、っぽい……えぁ、んっ、うあぁあっ!!」 夕立は魚雷さんを抜き差しする速度を速めていった。最初は破瓜の血液ばかりが潤滑油となっていたが、やがて夕立の膣も湿り始めた。

2015-05-08 22:37:23
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

泣き叫びたいほどの痛みを感じているはずの夕立が濡れているということに、魚雷さんの思考回路は困惑し、バグる寸前だった。粘度の高い液体が血液と混ざって魚雷さんを真っ赤に染めていく。夕立の膣の敏感なスポットを擦るたびに夕立は泣き声に混じって嬌声を上げるのだ。

2015-05-08 22:40:36
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「魚雷さんっ、魚雷さんんっ!!! ああっ、イイッ、夕立の奥っ、魚雷さんの太いのでぜんぶ削がれてるみたいぃいっ!!」 「主っ、そんなに速くしたらっ、ぼ、暴発しちまうっ!」 魚雷さんはそんなことを叫びながら奇妙な感覚を覚えた。夕立を気持ち良くさせているのは自分なのだ。

2015-05-08 22:43:12
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

兵器として作られたはずの自分が性具のように使われて、だけど性具以上に愛されているのだ。戦友であり主である夕立の処女を愛の告白と共に散らしたのだ。 「ひゃあっ、んぁあっ、いぁあっ!! 魚雷さんっ、んぉおっ、おぅ、うぅうっんはぁあっ!!!」 夕立の膣内が痙攣し始める。

2015-05-08 22:46:14
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

絶頂を迎えようとしているのだ。夕立は奥の方を重点的に擦りながら、とびきりの締め付けで魚雷さんを捉えて離さない。染み出す愛液はもはや海の中と変わらなかった。 「イ、イクッ、魚雷さんっ、夕立っ、イッちゃうっぽいぃいっ!! あぁ、んぉおっ、イ、イッ……うぁああっっいいぃいいっっ!!!」

2015-05-08 22:50:15
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

夕立の膣壁が一際大きく振動し、子宮口をヒクつかせながら絶頂を迎える。奥の奥まで魚雷さんを押し込みながら、夕立は初めての膣内絶頂に膝を揺らし、お腹の奥を抱えるように屈みながら内股になった。噴き出した潮が愛液の海に降り注ぐ。数度の絶頂が続き、緩くなった尿道から黄金の恵みが溢れ出した。

2015-05-08 22:54:38
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

魚雷さんを、あるいは太腿を伝い、ビチャビチャと夕立の足元に降り注ぐ水たちは彼女が艦娘だということを思い出させるような海の匂いを立ち上らせた。数分後、絶頂の余韻の中でようやく夕立は魚雷さんを引き抜いた。 「魚雷さんっ……最高だったっぽい……」 魚雷さんを自分と目線の合う高さに置く。

2015-05-08 22:57:55
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「それならよかったが……」 魚雷さんは何と言えばいいのか分からなかった。だが、事実として夕立は一介の兵器である魚雷さんに愛を告白し、魚雷さんの鋼鉄に処女を捧げ、絶頂したのだ。一連の行為によって魚雷さんは、例え理解が及ばずとも夕立を肯定しようという意思を持つに至った。

2015-05-08 23:01:22
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「魚雷さん……明日は……」 夕立はまだ焦点の定まらない赤い目で魚雷さんに何か言おうとした。 「分かってるさ。俺の死に場所は決まってる。過去なんて俺が轟沈してやるぜ!」 魚雷さんは明るく振る舞った。兵器としての本分を遂げることができる最高の舞台を用意してもらったのだ。

2015-05-08 23:04:49
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「でも……もしも行きたくなかったら……」 「何言ってるんだ、主よ。俺は兵器、主の武器で戦友だ。主の未来を俺の死で切り開かせてくれ!」 「……だけどっ」 「大丈夫さ、いつもみたいに勝てるかもしれねぇぜ? そしたら俺だってまだ出番じゃなかったってことさ。だが覚悟はいつでもできてる」

2015-05-08 23:07:33
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「……ぽい」 それは肯定のぽいだった。 魚雷さんは満足気に笑いながら、内心覚悟を決めた。きっと明日の戦いで夕立は魚雷を撃ち尽くすだろう。最後の一撃まで過去という壁を破壊するために撃つだろう。まさにこのために自分は生きたのだと魚雷さんは思った。それでも万が一二人で生き残ったら……。

2015-05-08 23:09:52
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

その時は変わらぬ調子で言ってやろう。主は望んでいないかもしれないが、新しい未来を切り開いた主に言ってやるのだ。 「俺も主を愛している」と。 夕立が寝ると同時に魚雷さんもスリープ状態になる。その晩二人は、月が天頂に来るよりも早く眠りについた。

2015-05-08 23:12:07
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「……さんっ……、さんっ!」 誰かの声がして、身体を揺さぶった。 「夕立姉さんっ! 起きてください!」 「……春雨?」 揺さぶっていたのは春雨だった。夕立の可愛い妹は頬をぷくぅと膨らませていた。 「御寝坊な夕立姉さんは置いていきますから!」 そう言い残して部屋を出ていってしまう。

2015-05-08 23:18:14
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「主っ、早く追った方が……」 そこまで言って、気が付いた。 「……俺じゃない?」 声は高く、身体が重い。 「俺の身体っ……主っ?」 起き上がって壁際の鏡へと駆け寄った。そこに写っていたのは。 「主……いや、俺?」 ぺたぺたと頬を触ってみる。柔らかな感触は確かに夕立のものだった。

2015-05-08 23:21:34
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「どうなってるんだ……」 頭の中を整理しようと深呼吸をする。たしか、夕立と結ばれた夜、眠りに落ちて……その後はどうなった? 頭のどこにも記憶がない。全兵器の行動ログが記録されているWWNにも夕立の身体では接続できない。ただ目を覚ましたら夕立の身体になっていた。

2015-05-08 23:23:59
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「ソロモンは……戦いはどうなったんだ? 俺は発射されたのか? この身体は俺の知ってる主なのか?」 フラフラと廊下に出て司令官室へ向かう。鎮守府自体は記憶にある風景と完全に一致していた。壁の傷、床のきしみ、窓の外の海岸の形まで全く同じだった。 「提督っ!」

2015-05-08 23:26:10
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

扉を蹴飛ばすように開けて部屋に入った。 「夕立、どうしたんだ?」 提督の顔も、記憶通りだった。 「ソロモン海はっ……あの戦いはどうなった?」 夕立の口調である必要はないと思い、慣れた口調で提督に迫った。 「機嫌が悪いのか? まぁいいが……ソロモン海なら制圧済みじゃないか」

2015-05-08 23:28:52
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

提督は引き出しから甲種勲章とソロモン海の海図を取り出して渡した。 「……そうか」 それが本物であることは一目で分かった。それなら、少なくてもこの夕立は過去を乗り越えたことになるのか。最後の一咬みは発射されたのだろうか。それだけが気になった。

2015-05-08 23:31:15
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「俺は……夕立は、魚雷をぜんぶ発射したのか?」 「分からん。そういうことは工廠で明石に聞け。それよりも夕立、お前どうしたんだ? イメチェンか?」 「……邪魔したな」 「お、おい!」 提督の声を無視して部屋を出ると、急ぎ足で工廠へ向かった。

2015-05-08 23:33:25
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

工廠は相変わらず騒がしい場所だった。夕立も、その魚雷もここで建造されて戦場へ出たのだ。いわばその騒音は兵器たちの胎教音楽と取ってもよかった。 「明石さん!」 作業服に身を包んで溶接中の明石に声をかける。 「夕立さん、どうしたんですか?」 明石さんはマスクを外してこちらを見た。

2015-05-08 23:36:18
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「ソロモンの戦いの兵器使用記録はありますか?」 「ええ……夕立さんの記録もありますけど」 「夕立は魚雷をぜんぶ発射したのでしょうか?」 「ちょっと待ってくださいね……えっと……あっ……あぁ、はい、全て発射していますね」 「そうですか……ありがとうございます」

2015-05-08 23:38:43
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

胸をなでおろす。魚雷はすべて発射されたのだ。その上で夕立はこうして生きている。兵器としての生を全うしたのだ。自分は……自分? 夕立ではなく、魚雷さんの意識を持った夕立の肉体を自分と言っていいのだろうかと悩む。 「……夕立は、生き残った」 自分は幸せに死に、夕立が生き残ったのは事実

2015-05-08 23:41:05