まんが猿飛佐助について

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

だが、OPクレジットは東條監督の名前で統一されている。これを考慮すると岡部監督から東條監督へ途中(あるいは放送前に)交代してしまったか、それとも東條監督とは別にアニメーション監督として岡部監督が参加されていたかのどちらかの説だろうか。

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はたして真相が分かる日は……当時のアニメージュをもう少し探って調べても良いかもしれない。まんが猿飛佐助研究の始まりである。

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第4話……今回の時点で徳川家康は大坂方と戦を企てようとしているというセリフがあり、おそらくは大坂の陣が近い時期ということは判明した。また真田家の家来を騙る悪役から「真田十勇士」という単語が登場している訳で……どうやら佐助、才蔵、清海の他にもいるという事らしい(ただ出ない)

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大坂の陣に備えて江戸幕府が浅野家の鉄砲鍛冶に作らせたガドリング砲千人殺し。江戸時代にガドリング砲は存在していたのだろうか…… pic.twitter.com/eSbPAMgklI

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そして、今回妙な見どころとしては、佐助が伊賀忍者の屋敷から人質を救おうと潜入した際に誤ってくの一の女湯へ落っこちてしまうというサービスシーンが……これは当時を考えると結構大胆な描写。 pic.twitter.com/Xkz68nbUzU

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ちなみに、今回人質になっていた鉄砲鍛冶から佐助に対して東軍も西軍も殿さまは戦を望んでいると皮肉を言うが、彼が真田幸村の家来だと知った際に「民の為に上田城をあっさりと明け渡して九度山へ籠った真田様こそ、真の平和を望まれている方だ!」とあっさり佐助を信頼している

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いや、この作品の題材が題材なので仕方がないが幸村様持ち上げられすぎ(汗)確かにこの世界の真田幸村はごく普通にまともな人なのだが。

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第5話……伊賀忍者が堺で開発した大阪城攻撃用の兵器・大車輪の破壊を命じられた佐助と清海の話。ちなみにこの大車輪は谷間で陣取った相手の奇襲に最適らしいとか……危なそうにしか見えないのだが pic.twitter.com/bvkPI1fSeI

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そして今回の忍者は初のくの一コンビ(レギュラーのしのぶを除けば)ふぶきとみぞれ。片目が隠れている辺りが微妙にポイント pic.twitter.com/lzhyFaQgwO

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が、その彼女との忍術合戦では、般若のお面を被った女怪人へ変装してさらに合体して女郎蜘蛛になるという元の姿に反して醜い変化……妙にカオスな構図である。 pic.twitter.com/2H9O0Z8sKL

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そしてまんが猿飛佐助はどうやら毎回忍者が蛙や蛇、蜘蛛などに変身して対決するというネタがお約束になっている様子。生身同士の忍者の戦いでは視覚的に乏しいと判断したのだろうか。

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そして、今回はやたらと忍者対決に尺を割いているが変化のインフレになっていたり、蜘蛛がボクシンググローブを装着してストレート、フックと言ったりしておりあんまり忍者ものとしてピンとこないのが惜しい。 pic.twitter.com/OA8FhyFyzK

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一応やられた際にくの一姉妹がお姉さま……と言いながら目の前の爆弾の導火線を消せずに倒れ、屋敷の爆発とともに吹っ飛んでいくシーンはちょっと強烈だが。その後佐助が珍しく二人の死に冥福を祈っているのはくの一故……?

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第6話……首藤剛志さんが担当された回らしい(他には9、19、22話の脚本がそれっぽい)この時点でバルディオスにつながるエッセンスが備わっていたのかという印象の回だった。

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ぶっちゃけ今までの中で良くできているという印象だった。早い話言うとエンターテイメント路線の中で、綺麗事を書いていないという印象のエピソードだった。

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最も最終的にはハッピーエンドで終わるのだが。それとは別に今まで佐助が戦う背景として戦で大勢の人が巻き込まれない世の中を作るためという理論だったが、正直第1話での決意までのパートが弱く……

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また、戦のない世の中を望んで城を明け渡した真田幸村という書かれ方も若干美化されてしまったような印象もあり、そこはエンターテイメント路線として割り切れれば良いとの話なのかもしれないが。

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今回面白かった事としては、佐助が自分の「忍者」という仕事を”この世界にはあってはならない”と否定する姿勢が描かれていた事であった。

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(前回までとやや矛盾しているが)今回、空魔忍者の一人を追い詰めた際に彼が辱めを受けるくらいならと自決してしまい、佐助は「忍者として失敗したら死しか与えられない!という掟はおかしい!!」と憤りを感じてしまう。

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ここら辺の掟は良くあるネタであり、今までをみると何をいまさらという印象もなくはないが……その後佐助が空魔忍者の里へ殴りこもうとした際に一人の少年クー太と出会う事で印象は変わっていく。

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その少年クー太は親の顔も知らず物心がついたころに無理やり忍びの里に拉致され、同じ孤児達と共に忍びとしての教育を強制されていたという…… pic.twitter.com/BcWa6q7vbY

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自分の意志に望まないで忍びとしての道を歩かされ、さらに滝つぼへ飛び込んで両手の翼で着陸するという試験があった訳だが、そこで滝つぼに落ちて死んだ子供はそれ以上でも以下でもなく、また着地に失敗して助かっても落第者として殺されてしまうという……。

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クー太は生き延びてしまったが忍びとしての試験に落第したために身内のような相手に殺されてしまうという運命だった。己を鍛えるために忍びの道を選んだ佐助に対して、里の大人達によって強制的に忍びの道を歩まされて、落第すれば死あるのみの世界に衝撃を受ける。

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いわば、「失敗したら死ぬ忍者などありえない!」ではなく、「忍者自体ありえない!」と佐助が子供たちの惨状を前に実感し、里の子供を忍者にさせないために彼らの脱走を助けるというアイデンティティを否定するかのような内容。一応話は爽やかに終わっているのだが

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また、今回の忍者戦では、佐助が忍法火の鳥を使うも、気球から攻撃する空魔忍者からは「あれはまやかしである」と動じずに、気球からの鉄砲で火の鳥を破るというネタがちょっと面白かった。忍術はまやかしという冷めた視点が見え隠れしている