2015.5.11【「甲状腺がん悪性化の機構を解明」米国科学誌「Cancer Discovery」に研究成果を発表】関連ツイートまとめ

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

平成27年4月17日リリース 「甲状腺がん悪性化の機構を解明」 米国科学誌「Cancer Discovery」に研究成果を発表 akita-u.ac.jp/honbu/event/im…(PDF) cancerdiscovery.aacrjournals.org/content/early/… cancerdiscovery.aacrjournals.org/content/early/…

2015-05-11 11:28:12
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:秋田大学生体情報研究センター・大学院医学系研究科微生物学講座の佐々木雄彦教授らは、甲状腺癌が悪性化する機構を発見しました。この発見は、甲状腺癌をはじめ、特定の脂質の蓄積が引き金となる様々な癌の悪性化に関わることが予想され、その治療への応用も期待されます。

2015-05-11 11:29:24
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用: 【参考】 癌抑制遺伝子産物PTENは、細胞膜を構成するリン脂質の一種である“PIP3”を分解します。PTENを欠損するマウスでは甲状腺に良性の腫瘍が認められますが、発癌には至りません。

2015-05-11 11:30:22
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:今回、佐々木雄彦教授らは、INPP4Bという新たなPIP3分解酵素を見出しました。PTENに加えてINPP4Bを欠損する二重欠損マウスを作製したところ、全てのマウスが遠隔転移する悪性の甲状腺癌を発症しました。

2015-05-11 11:31:04
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:さらに、この二重欠損マウスの甲状腺でPIP3が異常に蓄積していることが、新しい脂質解析技術の開発により明らかとなりました。また実際に、ヒトの甲状腺癌や子宮内膜癌などで、PTENとINPP4B両遺伝子の異常や発現低下が起きていることも明らかになりました。

2015-05-11 11:31:30
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:本研究により、PTENとINPP4Bは協調してPIP3の異常蓄積を防ぐことで、癌の悪性化を抑制するブレーキの役割を担うことが明らかになりました。今後、INPP4Bを作用点とした新しい医薬や、PIP3測定による新しい診断法の開発につながることが期待されます。

2015-05-11 11:31:43
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

細胞膜リン脂質PIP3 の分解機構破綻による癌の悪性化 pic.twitter.com/FcXpUJSSgC

2015-05-11 11:32:38
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レイジ @sinwanohate

この図、わかりやすいかも。PI(3,4,5)P3(PIP3のこと)を減らすのに、PTENとINPP4Bが両方向に働いていて、両方ないとPIP3が余計増える。 @uchida_kawasaki @YuriHiranuma pic.twitter.com/3MYUodmjTb

2015-05-11 12:55:48
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レイジ @sinwanohate

@uchida_kawasaki PIP3によって活性化されるAktというのはタンパク質リン酸化酵素の一つで、この活性化が細胞増殖や浸潤能を高め、ガン細胞がより強力になる、という話だと思います。

2015-05-11 13:03:56
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

@sinwanohate うう・・図を見ただけでは分かりましぇん・・。これ、どこから来ましたですか? @uchida_kawasaki

2015-05-11 13:15:01
レイジ @sinwanohate

@YuriHiranuma @uchida_kawasaki INPP4Bで画像をググりました。 ucl.ac.uk/cancer/rescanc… PIPはホスファチジルイノシトール・リン酸で、かっこ内の数字はリン酸基がどこについているかを表しています。

2015-05-11 13:21:50
レイジ @sinwanohate

@YuriHiranuma @uchida_kawasaki 続き>PIPのリン酸基の位置でPIPの活性が決まります。PIP3はAktを活性化するというわけです。PTENやINPP4Bはそれぞれ特定の場所のリン酸基を外して、PIP3を減らすみたいですね。

2015-05-11 13:24:41
レイジ @sinwanohate

@YuriHiranuma @uchida_kawasaki ついでにいうと、図の左側に「成長因子受容体」がありますが、この仲間の一つが、よく出てくる『RET』で、染色体の再配置によって活性化されるやつです。

2015-05-11 13:28:06
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

@sinwanohate おお、解説、ありがとうございます!PIP3の3って、リン酸基の数なんですね。PI(3,4,5,)P3と、PI(3,4)P2が、Aktを活性化することができ、Aktは細胞生存に重要な役割を持っている、と。 @uchida_kawasaki

2015-05-11 15:21:45
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

@sinwanohate Aktは、細胞運動性や接着の多くの側面において重要であり、さまざまながん細胞の転移や浸潤に関係しているというわけですね。だから、Aktを活性化させないことが悪性化を防ぐ、という感じでしょうか。 @uchida_kawasaki

2015-05-11 15:25:39
レイジ @sinwanohate

@YuriHiranuma @uchida_kawasaki はい、研究者もそのように理解していると思います。

2015-05-11 15:31:53
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

@sinwanohate それを理解してからあの論文の説明を読むと、よくわかります。ありがとうございます! @uchida_kawasaki

2015-05-11 15:32:47
内田 @uchida_kawasaki

@sinwanohate @YuriHiranuma 全くついていけてません(;゚(エ)゚) アセアセ

2015-05-11 17:02:31
レイジ @sinwanohate

@uchida_kawasaki よけいわかりにくくなったかも。申し訳ないです。もう少しだけお付き合いください。 タンパク質リン酸化酵素はたくさんの種類があって、それぞれが違うタンパク質をリン酸化することで違った意味のあるシグナルを活性化し、細胞を制御します。…

2015-05-11 18:58:37
レイジ @sinwanohate

…Aktというリン酸化酵素の場合は、細胞増殖や細胞運動を高めるというシグナルをオンにします。がん細胞でこれが活性化すると、細胞運動=転移する能力が高くなってやっかいです。 @uchida_kawasaki

2015-05-11 18:59:11
レイジ @sinwanohate

…Aktは、PI(3,4,5,)P3やPI(3,4)P2によって活性化されます。論文は、これらの物質を減らす働きをもつ2つの酵素を同時に働かなくさせると、これらが蓄積して、Aktがより活性化し、甲状腺ガンが悪性化するという内容です。 @uchida_kawasaki

2015-05-11 19:02:05
内田 @uchida_kawasaki

@sinwanohate ありがとうございますm(_ _)m イメージはわかってきたつもりです(;゚(エ)゚) アセアセ

2015-05-11 19:56:38