エイトで妄想【先生とお勉強】

白色 @whiteeighter

1 『…あかん、ぜんっぜんわからん…』 「…わからんじゃなくて、やってないだけでしょ？！」 テレビ番組の企画で、なぜかアイドルの横山さんの家庭教師をすることに… 普段は予備校とかで講師の仕事をしてるけど、時間割の都合で私が選ばれた。 高卒資格を取るらしいけど…

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2 中卒のアイドルが、なんでわざわざ… そんな気持ちが拭えない。 しかもすぐ飽きて集中力ないし、そこらへんの中高生より物覚えも悪いし… 『はぁー、もっとちゃんとしとけばよかったな』 「番組の企画だし、現役アイドル勉強頑張りましたーってゆう画が取れたらいいんじゃないの？」

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3 『んー、そーやな？制作側からしたらそんでええと思うけど、俺はいややねん』 「もう充分アイドルとして売れてるし、高卒資格なんかいらないでしょ？」 『先生はさ、どっかのエライ大学出て、大学院？とかも卒業してんねやろ？ そーゆう人には分からへんかもしらんね』 真剣な表情…

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4 『企画でもなんでも、これも俺のアイドルとしての仕事のうちやから… それにな？仕事として勉強させてもらえるって有難いやん？俺ほんまにアホやから（笑』 「思ったより真面目なんだね」 『やから先生には迷惑かけるけど、真剣にやるから…諦めんと教えて。』 「…とりあえず、」

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5 『おん』 「イギリスの首都は、ポーランドではありません。」 赤ペンでピシピシと問題集を指す。 『っ嘘ぉ？！俺これ自信あったのに ！』 「ポーランドは国名。」 『…ややこしいな』 「ややこしくないー！ 日本の首都はわかるでしょ？！」 『…東京やろ？』

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6 なぜかドヤ顔をする３３歳… 「それと一緒で。イギリスの首都はロンドンです」 『あぁ！ロンドンかー！ 俺ロンドンて国やと思てたわ』 「なんかもう無理な気がしてきた…（泣」 『ちょ、待ってや…俺先生に見捨てられたらほんまにあかんから！』 「どうやったら集中できるのかな」

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7 『まぁ俺こうみえて先生おらんとこでけっこーやってんで。大倉とも時々してるし』 「私がいたら集中できないと。 席外そうか？」 『あー、ちゃうって。 先生てさ、距離近いやん？教えるとき。』 「え？…あんまり意識してないけど」 『こう、シャンプーか香水の匂いとかさ、』

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8 『手が触れたりな？胸元とかつい…見てまうやん（笑）』 「えええっ//」 慌てて胸元を隠す。 『無自覚に人のこと誘惑してくるからなー、ほんま』 「あっ、アイドルがそんなこと！ セクハラみたいな！！いいのっ？！」 『はは、顔真っ赤やん…（笑 先生いま何歳やったっけ？』

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9 「26だけど」 『ふーん、彼氏とかいてんの？』 「いない…今は」 『今は？ほんまー？』 「…付き合ったこと、ない」 勉強ばっかりで。 今も職場は学生だらけだし… 『やっぱなー、男慣れしてへん感じするわ（笑』 「もう、ほら私のことはいいから！集中してっ！」

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10 『んー、するする。 あのさ、頑張ったら褒美くれへん？』 「ご褒美？なんの？」 『せんせーのファーストキス…//』 「ええ？！き、きすぅ？！」 『あーやっぱり、キスもしたことないんやな…よかった』 「いやあの、さっきまで真面目に仕事がどうとか言ってたのに…！」

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11 『それも本心やけど、これもほんま。 俺なんかのアホのために一生懸命教えてくれてるなーて思っててん』 空いた口が塞がらない… そりゃ最初はさすが綺麗な顔立ちって思って見惚れてたけど、出来の悪さにもう必死になってしまってた。 『あ、大倉の方が良かったか… そらそうやな』

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12 「…いいけど。」 『ええんや（笑 ほな決まりな？』 その日から横山さんは集中してどんどん問題を解いて行く。 頭悪いんじゃなくて、本当にただ勉強をしてこなかっただけなんだろうな… 頭の回転は速い、と思う。 「なんか痩せた？」 『おん、いま身体絞ってんねん』

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13 慣れない勉強もして、身体も鍛えて。 「アイドルって大変だね…」 『ちょっと惚れ直した？』 「それ言葉間違ってる（笑） 惚れ直したって使うのは、元々惚れてる人に更に強く惹かれた時だよ？」 急に机に突っ伏しす彼 『あーヤル気なくなってもうた…』 「へ？なんで」

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14 『ちょっとは俺のこと気にしてくれてると思っとったのに…』 突っ伏しながら、こっちをチラリと見る 「いやいや、あのね？ あなたが勉強するのもお仕事だし、私が教えるのもお仕事なの」 突然手首を掴まれ、強く見つめられる 『ドキドキ…せえへん？』 「…離して」 『嫌や』

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15 艶っぽい視線で捉えられた 手首を掴まれてるから、逃げられない… 顎を片手でくいっと上げられて 見たこともないくらいの距離に、真っ白な肌と、綺麗な瞳、通った鼻筋、ぷるぷるの唇が近づく。 「っんん…！」 『…ほんまに初めてやねんな？ すまん…勝手に…』 謝られても…

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16 「…ご褒美じゃなかったの？」 『先生が俺に興味ないみたいに言うから、腹立ってん ドキドキしたやろ…？』 「…っ、したけど。 今もしてる…」 『よかったー！ うしっ、ヤル気出てきたわ！』 また問題集に取り掛かる横山さん こっちの集中力を奪っておいて…

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17 「でもこれで、ご褒美は無しだねー」 『別のやつにした』 「は？」 『資格取れたら…先生全部もらうわ』 「…っ？！？」 『ええやろ？ 今度までの、俺からの宿題な…（笑） ちゃんと答え用意してや？』 ♡横山×家庭教師♡ pic.twitter.com/QZ5GSGgaiN

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@whiteeighter 先生とお勉強 再送17

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18 1月17日、番組の放送日。 結果は当日まで知らされてなかったから、ドキドキしながらテレビを見ていた。 本人達が言ってたように本当に五分五分だと思う…大倉さんの方が得意教科があったみたいだし有利かな？ 幸い男性の家庭教師の方ばかりが放送されていて私は映ってないみたい

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19 そして結果は、なんと2人とも合格だった…！！ 最初は絶対無理だと思っていたからもう嬉しくて嬉しくて、横山さんにお祝いメッセージを送った。 〝テレビ見ました！おめでとう！！！ 本当に頑張ってよかったね！！〟 すぐに既読がついて返信がきた “見てくれてたんや？”

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20 “こっちこそありがとう。 ほんまに先生のおかげやわ” そんな事ないよ、横山さんが自分で頑張ったから…って続きを打とうとしたら、またLINEが届く。 “今からお礼言いに行ってもええ？” 律儀だな（笑） “あ、明日朝から授業とかやったらこんな遅くからはしんどいよな”

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21 〝大丈夫ですよ、明日は夕方からの講義なので。どこかでお祝いしましょう！〟 またすぐに返事が来て、個室のお店の場所を伝えられた。 あまりにも彼の合格が嬉しすぎて、私自身も浮かれていて、この後どんな事態になるかなんて思ってもみなかった… ＿＿＿＿ …朝？ 窓の外が明るい…

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22 あれ？横山さんと焼肉屋さんでお祝いして、それからどうやって帰ってきたっけ… 『…せんせー起きんの早いねんなぁ』 「〜っ？！？！ よ、？こやまさん？！！」 なぜか私の部屋に、とゆうか私のベッドに横たわる彼。 「っな、何して…なんでここにッ？！」 『覚えとらんの？』

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23 しかも何これ、このひと上半身裸だし！ 私もスカートとストッキングは履いてない…（泣 『焼肉屋で食ってー、次は 私のおごりで とか言うてバーいってー、ベロンベロンに酔っ払って俺ここまで送ってきてんけど。』 「そ、そうですか…ごめん、なさい」 『その後も聞きたい？』

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24 「その後って？！」 『俺をベッドに連れ込んで、先生からキスしてきてさー、ほんで抱いてとか言うから何回も…』 「ッうそ…？！ほんとに？（泣」 『ぷっ、後半のは嘘（笑 いくら俺でも初めての女酔わせて抱いたりせえへんよ』 はぁーよかったー… とりあえず顔洗ってこよ…