瑞鶴と翔鶴のシリアスネタ2

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

その液体が顔面に飛び散った時に、灼熱に焼かれたのかと思った。あまりの痛みに涙が壊れたように流れていくのがわかる。たまらず矢を取り落とした両手で抑える。みっともない呻き声が食いしばった歯の間から零れ出た。何が、起こった、の？ 「翔鶴姉ぇ？！」 愛しい人の声だけが鮮明に聞こえた。

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こぉーんな出だしになるのかなぁ。手探り。

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瑞鶴と翔鶴のシリアスネタ第二弾、はっじまっるよ～。第一弾の続きの予定。相変わらずSS調ではなく設定の垂れ流しで行きます。第一弾が長すぎたんだよ……まきでお願いします……。あ、今回のメインは翔鶴姉です。

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出だしは朝呟いた通りな感じで。何が起こったのか。まず前提として第一弾の後、瑞鶴は翔鶴に告白して二人は恋人同士になってます。その後の話となります。告白シーン？皆様の脳内補完でお願いします。付き合い始めてまだそんな立ってない時期だよ。夜戦どころかキスもまだだよ。

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では出だしシーンの補完を。翔鶴は瑞鶴と供に出撃してた（瑞鶴もあの一件以来大分落ち着き、腕前を磨き戦闘能力が上がってます）思いが通じ合った二人に敵などいません。調子はばっちり。いつも通り危なげなく戦闘をこなす翔鶴に、突如直上から敵機が。

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とはいえ焦らず爆撃を避けようとする翔鶴の真上で、敵機が突然爆発します。誰も攻撃していないのに、です。いぶかしげに思う間もなく、敵機の爆発と同時に飛び散った青色の液体が翔鶴に降り注ぐ。ここに冒頭がつながります。

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さて、とりあえず今はここまでってことで。翔鶴はどうなるのでせう。見切り発車でがたごとと、徒然なるままに。

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気づいた時には暖かなリネンに包まれていた。ぼんやりと薄暗く霞む視界を数度瞬きしてクリアにする。私はどうなったのだろう。だがこの見覚えのある天井は。 「あ！翔鶴姉、目が覚めたの！」 声に呼応して首を向けると医務室の扉から瑞鶴が慌てて駆け寄ってくる所だった。

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(もう冒頭だけ文にすればいいと思った) 続きは翔鶴が医務室で気づく所から。深海棲艦から青色の液体を浴びた翔鶴はその場で昏倒し、慌てて鎮守府に戻される。その場に居たものたちは翔鶴の尋常ではない様子に驚き、とりあえず青色の液体を海水で洗い流すという処置をしている。

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狼狽える瑞鶴を叱咤しながら連れ帰って来た先輩空母にも、何が起きたかはさっぱり。鎮守府で詳細な検査をしてみるけれども外傷はなし。なぜ翔鶴があれほど苦しんだかも謎。とりあえず脳波等異常は無く、じきに目をさますだろうという事で、ほっとしながら翔鶴の目覚めを待つ瑞鶴であります。

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瑞鶴がちょっと離席し、戻ってきたところで翔鶴が目を覚ます。ここが冒頭の部分。目を覚ました翔鶴はそのまま医師より問診を受けるが、本人自身も特にどうともない、ということでそのままドックを出る。部屋に戻る道すがら、やたらと心配する瑞鶴に、問題ないわ、何も痛くないものと笑いかける翔鶴。

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でもあの時の翔鶴姉、本当に苦しそうだったから… 瑞鶴はそう言って翔鶴の手を握る。あの時の痛みを思い出す翔鶴。確かに、異常な痛みであった。敵の砲弾がぶつかり、肉を弾き飛ばされるのとは、また別種の。

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多少の痛みならば耐え抜く自信のある翔鶴ですら、たやすく意識を刈り取られたのだから推して知るべし。それでも翔鶴は笑った。心配を散々かけただろう妹…いや、大切な恋人にこれ以上の要らぬ心配をかけてもしょうがない。 大丈夫よ、瑞鶴。何か異常があったらすぐに言うわ

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絶対だよ。約束だからね もう心配性ね。誰に似たのかしら そう言ってからかうように微笑めば、瑞鶴は、翔鶴姉に似たんです～と笑いながら返してきた。そう、どうせ見るなら心配でゆがんだ瑞鶴の顔より、笑顔の方が良い。そんなことを思いながら、翔鶴は瑞鶴と供に部屋への道を歩いて行った。

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ここまでで、いったんストップ。序盤は終了かね。はいはい。

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道場での毎朝の稽古中の事だった。目の前の情景が不意に霞むように歪んだ。驚きで、引き絞っていた矢を離してしまった。もちろん矢は的を大きく外す。隣で射ていた瑞鶴が私の方に身体を向ける。 どうかした翔鶴姉？調子、悪いの？ …いいえ、なんでも無いの。手が滑ってしまって。

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そう返すと瑞鶴が拗ねたように口を尖らす。じっと私の顔を見てくる。どうやらお気に召す返事ではなかったようだ。そうね、約束したのだったわね。 …実は少しだけ立ちくらみがしたの やっぱり。翔鶴姉が指滑らすなんてミスしないもの ちょっとだけ得意気に、でもそれ以上に心配顔で瑞鶴は言う。

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今日はここまでにして朝食まで休もう？ …そうね。ごめんなさいね瑞鶴 謝るとこじゃなくない？こういうときに言う言葉って他にあると思うなぁ 私の分の弓を取り上げて片付け始めた瑞鶴の背中はとても優しい。そうよね、精一杯の気持ちを込めて。 ありがとう、瑞鶴 振り返った笑顔は、私を。

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第三話(？)目にとっつにゅう。ちょっとだけ不穏ですけんど全然イチャイチャしてろよ鶴たちめっ！って感じでお願いします。ここから翔鶴姉に不調の兆しが出てきます。少しづつ、でも確実に。

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説明部分に関してはSSで書く気は無いので、設定を流すと翔鶴姉の不調は目に関するものです。空母にとって無くてはならない武器の不調です。翔鶴姉はどうなっていくのか。それは誰にもわからない(私も考えてなry

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翔鶴に生じ始めた視覚の異常は、翔鶴自身は当初立ちくらみのようなものだと思っていた。ただ、ふらつくわけで無く気分が悪くなるわけでもない。ただ時々景色にもやがかかったようになったり、目の奥に鈍痛を感じることがあるくらいだった。目に異常があるなどとおもいもしていなかった。

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その異常は少しづつ忍び寄っていた。例えば、朝食の時に醤油刺しを倒してしまったり。例えば、埠頭に転がっていた小さい石に躓いて膝をついたり。とても小さいこと。今までにはなかったけれどあってもおかしくこと。運が悪い、で済ませていられた。しかし決定的に自覚することになったのは射場でだ。

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その日は誰も居なかった。気分が悪いと朝練を止めた数日。瑞鶴には、せめて朝は休んでいてと朝練をとめられていた。丁度その日から日中は報告書の作成や、本部や艦娘同士との会議などが入り、弓を握る時間がなかった。今日は久々の練習日和だ。弓は握らないとあっという間に腕が錆び付いてしまう。

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今日は気の済むまで練習しよう。瑞鶴は出撃。先輩達も各々用事や遠征で居ない。ふ、と息を付く。瑞鶴にやり過ぎちゃダメだって言われちゃわない程度にしないと。心配かけちゃだめだものね。ぐっと握った弓はいつも通りの感触を返した。

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◆ 翔鶴姉が部屋に居ない。夜戦なんて持ち込ませずに出撃から帰ってきた。まだ夕方でいつもの夕飯には少し早い。それに翔鶴姉は出撃から私が帰ってくれば、外せない用事がない限り、出迎えてくれる。そしておかえりって言ってくれる。私はその瞬間が堪らなく好きだ。ただいまって言える瞬間が。