Y-Shota 中学生日記 -彼女編-

あ阿々。 @rainbow_solara

201 「えっとー、安田章大っていいます」 『…知ってます』 「関ジャニ∞っていうグループでアイドルやってて、趣味はギターとダイビングと」 『ちょ、ちょっと待って』 「ん？」 『自己紹介？』 話って、それ？

あ阿々。 @rainbow_solara

202 「後で君のんも教えてな？」 『…』 「何やっけ。あ、兵庫の尼崎出身でー、東京に行って何年になるんかなー？」 予想外過ぎて、ポカンと口を開けて見てた。 自分のことをとめどなく話す安田さん。 ニコニコ笑いながら、楽しそうに。 子供みたい。 一生懸命、必死に話してる。

あ阿々。 @rainbow_solara

203 何かそれ見てたら色々どうでもよくなって、いつの間にか私も楽しくなって笑ってた。 メンバーさんの話とか家族の話とか飼ってる犬の話とか。 本当にどうでもよくて個人的なこと。 初めて知る安田さん。 私のこと教えて欲しいって言ったのに、自分のことばっかり。

あ阿々。 @rainbow_solara

204 こうやってるのが楽しくてしょうがないっていう風にずっと笑ってる。 それを見てるのが嬉しかった。 ずっとこうしたかった。 こうしていたかった。 安田さんと二人きり。 一人で喋ってる彼を、ずっと見てた。

あ阿々。 @rainbow_solara

205 いつの間にかもうこんな時間。 「今度、また今度君のこと聞かせてな？」 今度？ 渋谷さんたちも一緒に？ 「…俺ら、あの二人に嵌められたんやで？気付いてない？」 そう言って笑った。 …あ、やっぱり全部知ってて…。 …もう…後で文句言ってやらなきゃ…。

あ阿々。 @rainbow_solara

206 「二人だけで。な、約束」 ほんとに？ 約束。 次の約束。 初めての約束。 何話そう。 子供の頃のこと、こっちに来てからのこと、好きなこと。 たくさん考えておこう。

あ阿々。 @rainbow_solara

207 全て終わったと思ってた。 一人だと思ってた。 でもそうじゃなかった、みたい。 見えない糸はちゃんと繋がってた。 今はただそれが嬉しい。 これから先どうなるかなんてわからないけど、それでも。

あ阿々。 @rainbow_solara

208 一緒に話そう。 今までのこと、これからのこと。 それから。 ちゃんとやり直そう。 もう一度、初めから。

bye @eight_revolver

バカー！だって。 何もせーへんかったらしいで。 皆が皆すばるみたいじゃないもん。 よー言うわ。 何よ。 お前だってヤッたらええ言うたやんけ。 まあ…言ったけど。 ヤスかて似たようなもんやん。 そんなこと…。 同類やで。 …。

あ阿々。 @rainbow_solara

209 『あの…ずっと言いたかったことがあるんです』 「…何、やろ？」 不安げに見るから、笑っちゃった。 『…誕生日…プレゼント、ありがとうございました』 「…あれは…」 複雑そうな顔。 『わかってます。それでも…』 そう、それでも。 『嬉しかったの』

あ阿々。 @rainbow_solara

210 真っ直ぐ見て伝える。 『ありがとうございました』 頭を下げた。 沈黙。 「…ん、うん…」 ハアッて息を吐いて、頭をぐちゃぐちゃにしながら頷いた。 「今度は…来年はちゃんと…」 来年？ 来年も一緒にいてくれる？ 何より嬉しい、これからの約束。

あ阿々。 @rainbow_solara

211 どん底から始まった。 全部奪われて汚されて、弄ばれて捨てられた。 暗い闇の中一人きりだと思ってた。 大嫌いだった。 死ねばいいって思ってた。 泣いてもがいて血を流して。 何かを求めて縋った手の中には、いつの間にか青く輝く宝物が。

あ阿々。 @rainbow_solara

212 花の香りに包まれて、甘く切ない夢を見る。 甘酸っぱい恋の予感。 いつも一人で握りしめてた手を二人重ねて、もう一度最初から一歩一歩。 ゆっくりでもいい。 隣で一緒に歩いてくれますか？

bye @eight_revolver

これでめでたしめでたし…と。 ホンマ…めんどいことさせよって…。 すばるだって心配してたくせに。 せーへんわそんなん…ガキじゃあるまいし自分のことくらい自分でなんとかせえ。 色々手まわしてたじゃん。 お前がうるさいからやろ。 嘘だー。

bye @eight_revolver

ったく…ちゃんと報酬貰うで。 ヤス君から？ ちゃうわボケ。 え？ 巻き込んだんお前やろ？ ええ？ しっかり払ってもらうからな。 ちょっと…。 フン。 …。 覚悟せえ。