清らかになりたいエロ3人衆
@hareshizu @jsr_rsj カケルくんのためにラナンキュラスばかり置いてあるお花屋さんマッキー。でも別にカケルくんがラナンキュラス好きなわけじゃないとは気付かないお花屋さんマッキー。
2015-05-31 18:49:52@miso_yosi @jsr_rsj 初めて買いに来たときにオススメされたのがラナンキュラスでオススメしてくれたのが店員マッキーで。 そこから花屋は苦手だけどマッキーに会いにラナンキュラス買いにくるカケルくん! そしてラナンキュラスの君に恋するマッキー。
2015-05-31 18:57:01@hareshizu @miso_yosi そしてある日突然ラナンキュラスの君が来なくなって心配になるマッキー。ある雨の日、なにげに外を見ていると、ラナンキュラスの君が傘もささずにとぼとぼと歩いて来た。ここで声をかけなきゃ男じゃないぞマッキー!
2015-05-31 18:59:30@jsr_rsj @hareshizu ラナンキュラスの君に声をかけるラナンキュラス店員マッキー。するとラナンキュラスの君カケルが泣いている! その儚げな姿はまるでラナンキュラスで、ラナンキュラス店員マッキーは思わずその手を掴んで走り出すのだった。
2015-05-31 19:00:50@miso_yosi @jsr_rsj 店番はどうしたラナンキュラス店員マッキー!だけどそれどころではない! ラナンキュラスの君カケルはわけがわからないまま手を引かれるけどその手の温もりが急に怖くてその手を振りほどく。
2015-05-31 19:06:29@hareshizu @miso_yosi 何故そこで振りほどく!! 「あ、ゴメン……」 「俺も…ごめんなさい…」 「風邪引くから、店に来いよ。タオル貸すし…ほら!あったかい飲み物あるから!」 不器用なりに一生懸命誘うマッキーに、ラナンキュラスの君は少し微笑んでみせてうなずいた
2015-05-31 19:14:41@jsr_rsj @hareshizu 相変わらずラナンキュラスだらけの店内。そこにラナンキュラスの君も来て、そこはさながらラナンキュラスの温室だった。 「ほらこれ、コーラ」「え…」「なんだよ」「あったかくない…」 そう言えば温かい飲み物と言ったのに。思わず笑う、ラナンキュラス。
2015-05-31 19:17:08@miso_yosi @hareshizu 「タっ、タオルはあるから!」慌てて棚から出したタオルは掃除用で、もう可笑しくて笑いが止まらないラナンキュラスの君。確かガス屋の集金の兄ちゃんが置いてったタオルがあるはずと慌てて引き出しから探し出したタオルを渡す。
2015-05-31 20:15:01@jsr_rsj @hareshizu 「ありがとう」タオルを受け取ったラナンキュラスの君は花のように微笑んだ。 ラナンキュラス店員は照れながら、「どうして雨の中立っていたのか」と訊ねる。 ラナンキュラスの君は少しの間のあと、「歌が…歌えなくて」と言った。
2015-05-31 20:24:20@miso_yosi @jsr_rsj 「歌……?」そういえば以前、歌をやってるって言ってたのを思い出した。 「課題曲を、もらったんだけど……わからなくて…………恋の、歌なんだけど」 ラナンキュラスの君の口から「恋」という言葉が出て、ふいに目が合って心臓が跳ねた。
2015-05-31 22:17:47@hareshizu @miso_yosi 「えっと……どんな歌? あ、いや俺はまったく歌なんかわからないけどさ」 頭をかいて苦笑するラナンキュラス店員 「昔流行った歌みたいで……」 「歌ってください」 「え?」 「ああーっと!違うんですいやっっその……聞いてみたくて……」
2015-05-31 23:14:54@jsr_rsj @hareshizu 「わ、わかりました…」 そう言うと、ラナンキュラスの君は恥ずかしそうに歌いだした。その歌は確かに上手くはなく、けど、ラナンキュラス店員は確かにその声が好きだった。 「すげー、いい…」 「え?」 「もっと、自信もって歌おうぜ!!」
2015-05-31 23:42:43@miso_yosi @jsr_rsj ラナンキュラス店員は力強く言う。少しだけ、顔が近くなってラナンキュラスの君が一瞬肩を竦めたのに気づいてラナンキュラス店員は顔を真っ赤にして慌てて離れた。 「あ、ごめん!!!!俺、つい興奮して。いや、良い声してるのに勿体ないなって」
2015-06-01 03:11:31@hareshizu @miso_yosi 「ありがとう」 恥ずかしそうに呟いて、ラナンキュラスの君は視線を落とした。 「……でも俺、この歌の意味が分からなくって……あ、愛…とか恋とか…したこと…無いから……」 「じゃぁ俺としましょう!」 「え?」 「え?」
2015-06-01 07:13:00@jsr_rsj @hareshizu 「えっと、あれだ!一緒に歌いましょう!」誤魔化すようにラナンキュラス店員はラナンキュラスの君を外へと連れ出す。「ええ!?」「ほら、歌おうぜ!」再び雨に打たれ、でも笑うラナンキュラスの君。雨に歌う二人を店内の大量のラナンキュラスが見ていた。
2015-06-01 08:04:43@miso_yosi @jsr_rsj ラナンキュラスの君は、隣で歌う太陽みたいな晴れ渡った笑顔に恋をしていた。 ラナンキュラス店員は、雨の中でもなお美しく咲く微笑みに恋をしていた。 指先が触れるくらいの距離にあって、その気持ちは重なるわけでもなくただ穏やかに揺れていた。
2015-06-01 08:31:21@hareshizu @miso_yosi 一月後、そこには毎日店を訪れるラナンキュラスの君がいる日常があった。 「ねぇ、どうしてこの店ラナンキュラスばかりおいてるの?」 「それは…お前がいつも買ってくから…好きなんだろうなって…」 「俺が買ってたのは、先生に頼まれてたからだよ」
2015-06-01 14:53:22@jsr_rsj @hareshizu 「えっ、じゃあお前は?」「俺は花とか、ひまわりくらいしか分からない」衝撃の事実にラナンキュラスの中で頭を抱えるラナンキュラス店員。しかしラナンキュラスの君は何故か嬉しそうだ。「俺が好きだと思ったから、ラナンキュラスばかり置いてたんだね」
2015-06-01 19:19:42@miso_yosi @jsr_rsj 顔が熱くなる。 「悪いデスカ…」「んーん、嬉しい」 あぁ…もう、反則だ。ラナンキュラス店員は一束の花を手に取りラナンキュラスの君に差し出す 「じゃあ覚えて帰って…ラナンキュラス」「それはもう知って」 「花言葉は、君は魅力に満ちている」
2015-06-01 19:28:18