艦これ✕鋼鉄の咆哮『双頭の巨人』

碌星らせん（ろくせい・らせん） @dddrill

深海棲艦との戦争に、彼女を投入すべきという意見も無論あった。様々な思惑が渦巻いていた。しかし、根本的問題としてコミュニケーション可能な知的存在、それも人類も艦娘も上回る力を持つ存在に、無理強いすることは難しい。結論は保留、要するに様子見である。126

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ここまでの結論に関しては、私自身も様々な関与をしている。超兵器と付き合うため、その『最良の結論』のために、努力は惜しまなかったつもりだ。だが……それには限界もあった。超兵器の技術転用に関しては、私の力だけではどうにもできなかった。127

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『超兵器機関』、暗号名『レアメタル』。微小な金属細胞。嘗て、霧の艦隊が所持していたナノマテリアルに近い技術。人類に革命を齎す果実。その出自を鑑み、軍艦にまず応用されたそれは、ごく短期間で一定の成果を修めた。128

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記録は終わった。『極秘』『HLG75』と書かれた書類を一読し、私は机の上へ置く。技術的ミッシングリンクは、当初の予想を上回る速度で繋がり始めている。これは次の戦いへの前触れだ。人を必要としない兵器、人を必要としない戦争。人類に残された時間は……思いの外、短いのやもしれない。129

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【艦これ✕鋼鉄の咆哮『双頭の巨人』】終 次エピソードへ続く

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僅かな安らぎ。微かな平穏。戦いの場所にも、日常はある。 次回、艦これ✕鋼鉄の咆哮『旋風、止むべし』 その風は、終焉へのカウントダウン。

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◆寝よう◆